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(http://jp.wsj.com/Finance-Markets/node_243895)
ニューヨーク:27日に金が再び急上昇し、金投資家は大喜びしている。
ニューヨーク商品取引所(COMEX)金先物6月限は、この日の午前早くと遅くの2度の明快な急騰により、1週間の高値となる、前日比13.50ドル高の1オンス1536.30ドルで引けた。先週20日からは27.40ドル(1.8%)上昇した。
実のところ、これは金の終値としては史上4番目の高値で、これを上回ったのは、今年4月最終週の3日間だけだ。
実際、ユーロ建てと英ポンド建ての金価格は先週に史上最高値を更新し、有力な投資助言ニュースレター「ザ・ガートマン・レター」にとっては非常に満足のいく結果となった。ザ・ガートマン・レターは、実質的なモデル・ポートフォリオの大半を金ポジションで構成しており、金ポジションはユーロや英ポンドを含めた各国通貨建てでヘッジされている。
テクニカル重視の関係者は感動している。「トレーダー・ダンズ・マーケット・ビュー」は、金のチャートについて、「まず、トレンドフォローの観点から見ると、金は再び主要移動平均を全て上回って推移している。第二に、先週27日までは下降していた10日移動平均が、現在は上向きに転じ、上昇傾向をたどっている。しかも、20日移動平均との強気のクロスオーバーを形成しそうな勢いだ」とコメントした。
「トレーダー・ダンズ・マーケット・ビュー」のダン・ロシニ氏は、こう結論付けている。「今、私が確認できることに基づけば、金は1550ドルを試そうとしているようだ」
地金商のスコシアモカッタが発行する、筆者匿名の「テクニカル・コメンタリー」は、さらに強気(かつ難解)な見解を示している。「金は1536ドルで先週の取引を終えた。2週連続で1536ドルを上回って引けた。興味深いのは、この2度の週末とも、金がその日の高値で引けた点だ。金は、テクニカル分析のフィボナッチ級数に基づく61.8%戻しの水準1533ドルを突破し、史上最高値となる1577ドルまで上昇した。今年の安値1308ドルを付けたあとの価格動向を見ると、金は1600ドルまで上値を伸ばす可能性がある」
金関連株も好調で、ARCAゴールドバグス指数は1週間で3.9%上昇した。27日の(1.53%の)上昇前ですら、金関連株はアデン・リポートの目にとまっていた。
25日夜にアップデートされた最新版の同リポートは、「金関連株は、他の金属の上昇を主導しているようだ。しかし、最も印象的なのは、金関連株26銘柄の動向を基準として算出する社内の騰落ラインだ。このラインは株価に先行する傾向がある。それが現在、今年の最高値を更新しているという事実は重要だ。金のポジションは、そのまま保持すべき。もしも追加したいのならば、ギャモン・ゴールドの株や、シル・ウィートンの株を購入することを勧める」との見解を示した。
「トレーダー・ダンズ・マーケット・ビュー」は、金の強さについて、重大な点を指摘している。「最近の出来事は、金が季節的に弱含む5月下旬に起きているという事実に注目したい。アジアとインドの祭典シーズンは終わった。しかし、金の強さの大半は、アジア経済の下支えというより、通貨に関連した事柄に起因している」
ダン・ロシニ氏は、「通貨に関連した事柄というのは、投資家が通貨の安定性に不安を持っているという意味だ」と述べた。
この危機感は広く波及している。27日付の「ザ・ガートマン・レター」は、柄にもなく、「マネタリーベースの調整」が急騰を引き起こしたとして、米連邦準備理事会(FRB)を痛烈に非難した。「わずか5カ月間で、マネタリーベースは30%も増加した。どこかに大人はいないのか、聞きたい」
オーストラリアの「ザ・プライベーター」は、「現在のFRBのバランスシートは、2007年終盤の3.5倍以上の大きさに膨らんでいる」と指摘した。
「JSマインセット」では、ベテランのジム・シンクレア氏が、業界歴の長い自らの経験を振り返るように言った。「私たちは、この45年間、始めたゲームは最後までプレーしなくてはならないと高みを目指してきた。ついに、そこへ到達したのだ」
シンクレア氏はハイパーインフレの到来を予想する。その強気度といったら、とても、マーケットウオッチのエディターがここで紹介することを許してくれそうにない、書きっぷりだ。
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