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「中国バブル崩壊観測」の真偽、日本のバブル期と重ね合わせるのは間違い?/真壁昭夫( diamond)
http://www.asyura2.com/11/hasan71/msg/889.html
投稿者 稲垣勘尚 日時 2011 年 5 月 31 日 10:23:42: Je/tdYZdw47GA
 

(http://diamond.jp/articles/-/12488?page=4)
■不動産バブルとインフレ懸念が顕著の中国バブルは崩壊するのか?
最近、欧米の経済専門家の間で、中国経済の先行きに悲観的な見方がいつになく強まっている。それに伴って、有力メディアでも中国経済に懸念を表明する記事が目立ち始めている。
その背景には、中国の“不動産バブル”と“インフレ懸念”の2つの要因がある。特に、中国の“不動産バブルについて、「1980年代後半の日本の不動産バブルと同じプロセスを歩んでいる」との見方もあり、早晩バブルが崩壊するとの予測も出ている。
大規模な“不動産バブル”が弾けると、わが国が辿ったような長期経済低迷の時期が来る可能性もあるというロジックだ。
また、当局の金融引き締め策などにもかかわらず、今のところ中国では、食料品中心に価格の上昇に歯止めがかからない。こうした状況が続くと、国民、特に低所得者層の購買力が低下して、消費が低迷することも考えられる。それは、中国経済の成長力の足を引っ張ることになるはずだ。
もう1つ無視できない要素は、中国の政権交代が来年に迫っていることだ。一党独裁の政治システムを持つ中国で、リーダーが変わることの意味は大きい。特に、経済の裏表が存在する中国では、新しい権力者の政権運営によって、今までの特権階級が淘汰される可能性もある。
これだけ勢いのついた中国経済が、すぐに失速するとは考えにくいものの、中長期的に見ると、相応の混乱が発生するリスクは十分にあるだろう。長い目で見ると、中国リスクは頭に入れて置くべき要素だ。巷でまことしやかに囁かれる「いよいよ中国バブル崩壊か」という観測は、果たして本当だろうか。「日本と相似形」という指摘もあるが
実は大きく異なる中国バブルの成り立ち
中国の経済専門家の間で、「中国の“不動産バブル”は、80年代後半の日本によく似ている」というレポートが話題になっている。2005年以降の中国の不動産価格の上昇は、80年代後半の日本の地価高騰によく似ているという。それに従うと、2011年にも、中国の“不動産バブル”が崩壊すると予測するものもある。
日本も中国も、金融当局によって大量に供給された資金の一部が不動産市場に流れ込み、不動産価格を急上昇させてしまった。日本では、それに対して政策当局が、不動産価格の上昇を抑え込むために金融引き締めなどの対策を実施し、それが“不動産バブル”を破裂させ、最終的には、不動産価格の急落を招いた。
確かに中国でも、金融当局が注入した資金が、“不動産バブル”を作ったことは間違いない。しかもその背景に、日本には円高阻止、中国には人民元の過小評価という、為替に関連した問題があったこともその通りだ。
しかし、大きな相違点もある。それは、“不動産バブル”を作った主体だ。日本の場合には、民間の“地上げ業者”や不動産会社が主体だった。一方、中国の場合には、地方政府が宅地造成などを直接行なっているため、中国の“不動産バブル”は、言ってみれば「官製バブル」ということもできる。
また、中国は現在でも、共産党の一党独裁体制が続いており、短期的には価格統制など、中央政府のコントロールが効きやすい状況にある。そのため、経済全体に痛手となるような不動産価格の変動に対しては、政権はなりふり構わず権力を駆使することだろう。
それは、少なくとも短期的には“不動産バブル”の崩壊を阻止する方向に作用するはずだ。とういうことは、「すぐに中国のバブルが弾ける可能性は高くない」と見た方がよい。
■一党独裁政治とアングラ部分が大きい経済。中国経済を観察する「二大ポイント」。
中国は、我々日本人にとって理解が難しい国だ。中国経済の先行きを分析するに当たっては、おそらく次の2つのことをしっかり頭に入れて置く必要がある。
@ 政治の仕組み=一党独裁体制だ。一党独裁であるため、ほとんどの権力は、共産党のリーダー=国家主席に集中する。特定少数のリーダーの考えによって、様々な政策が運営される。国全体に、その考えが浸透するか否かは別として、どうしても統制色の強い仕組みにならざるを得ない。
A 経済活動のアンダーグラウンド部分が大きいことだ。中国に進出している日本企業の経営者の1人は、「中国の取引企業にお金を払おうとしたら、社長がやってきて、『代金の3分の1は自分の個人口座に入れてくれ』と言われた」という。
つまり、売り上げの3分の1を、会社ではなく社長個人の所得にしてしまう算段なのだろう。それは、正当にGDPに反映されないことだろう。
中国経済の専門家は、そうしたアングラ部分の経済活動は、GD全体の15%程度あると指摘していた。中国の表のGDPは約500兆円とすると、それプラス70兆円以上のおカネが、表に出ることなく動いていることになる。そして、アングラ部分の多くが、企業経営者や役人などの権益層の個人所得になっていると考えられる。
そうした経済のアングラ部分があるからこそ、上海では東京と同程度の価格のマンションを買える人がいるのであり、多くの人が海外旅行に出かけ、気前よく多額の買い物をすることができる。
逆に考えると、そうしたアングラ部分のために、中国経済はしたたかに発展しているとも言える。おそらく、そうした状況はすぐに変わることはないだろう。中国経済は、これからもしたたかであり続けることになる。
■既得権益者の動向によって経済情勢も変動。リーダー交代は無視できない要素。
来年、中国共産党のリーダーが変わる。胡錦濤・国家主席は、習近平・副主席にリーダーの座をバトンタッチするのである。最高権力者が変わることは、中国にとって紛れもなく、大きな変化だ。
おそらく、様々な点で変化が起きる。中でも最も注目されるのは、今までの権益層が、これからのその地位に留まることができるか否かだ。従来、恵まれた権益を受けてきた人々にとって、その変化はまさに死活問題だ。リーダーが変わっても権力サイドに留まることができれば、メリットを受け続けることができる。
一方、リーダーが変わることによって、権力サイドから外れることになると、経済的なメリットの享受が怪しくなる。また、中国の法制度では、収賄罪は極刑に位置付けられていることを考えると、それこそ身の安全を確保することも難しいケースが出てくるだろう。
ある市場関係者は、「来年の政権交代を見据えて、多くの中国の富裕層は、自分の財産を海外に移動したり、子弟を海外留学させたりしている」と指摘していた。それが、足もとで、上海株式市場が不安定な展開を示している1つの理由だという。
問題は、来年中国のトップに立つ習近平・新国家主席の政策運営能力だ。中国のリーダーになるのだから、相応の能力や決断力を持っていることは疑いの余地はない。
しかし、現在の中国の状況をみると、政策運営は今までの延長ではあり得ない。従来、経験のないことが発生するだろうし、それに迅速に対応できなければ、中国の先行きに黄色信号が灯る。
民主化の遅れや、統制色の強い経済体制という大きな矛盾を抱えて、中国という大国を運営することは、口で言うほど容易ではない。その意味では、長い目で見ていつか、その矛盾が破裂するときは来るだろう。ただし、その時期はもう少し先のような気する。
 

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コメント
 
01. 佐助 2011年6月01日 14:03:20: YZ1JBFFO77mpI : BEWhTuIOgg
中国バブル崩壊観測」の真偽
1970〜80年代の輸出の神風は別の理由である。自由貿易の拡大は,先進国から低賃金国へ生産加工を委託加速させたからで,物価と労働賃金は,間接的に直接的に抑えられた。今回の2011年〜2012年はアダムスミスが推奨した国際分業を加速させた。そのため,企業は国内市場が縮小しても,輸出を伸ばすことが可能であった。ドルを溜めた国は,自国通貨の信用を膨張させた。その国の所得がインフレを超えてしまっている。そうすると国家も社会も個人も借金が減り、所得が上昇するため,国内の市場が拡大し続けた。中国・インド・ブラジルなどが二桁成長できたのはそのためである。

中国経済が、すぐに失速するとは考えにくいものの,しかし今回は中国・インド・ブラジル・東南アジア・東欧・そして問題のスペインなどがバブルの崩壊の頂点は約2年ズレてパンク(破裂)する。従って輸出産業だけを利する法人税減税と還元、TPP参加や一括関税引き下げ、低金利の維持、過剰金融、すべてに於いて内外の市場の縮小は加速する。昔も今も指導者は金持ちのかまどの煙しか気にする様子がない,金持ち大企業の救済しか頭にないのである。貧者は自己責任のツケにして切り捨てるのは政治・経済と大マスコミの指導者であろう。それでは国民を救うことはできない。

需要より供給(生産能力)が上回っているため、バラまいたお金は、後進国のインフレ投機バブルに注ぎ込まれる。そのため、中国・インド・ブラジルを中心に、後進国のバブルは破裂は加速され、第二のリーマンショックになることは避けられない。2011年〜2012年は中国・インド・ブラジル・東南アジア・東欧・そして問題のスペインなどがバブルの崩壊の頂点は約2年半ズレてパンク(破裂)する。特に香港ドルの崩壊,不動産に手を出した中国は危ない。歴史的周期背景の80年周期に巻き込まれ,まもなく暮れには3年周期が訪れる,この事実から中国も,世界信用収縮危機から逃れることは出来ない。

英国と香港と中国の経営する銀行が、それぞれ香港ドルを印刷発行しとる,米国の切り上げ圧力のクッションになって膨張をつづけ香港と中国の土地や株に投資されいる,だが中国・インド・ブラジル・東南アジア・東欧・そして問題のスペインなどがバブルの崩壊の頂点は約2年ズレてパンク(破裂)する。香港発の金融ニ幕が訪れる可能性大。つまり高金利で外国からの資金を集め、自国のバブルを膨張させ繁栄させた国家は、バブルが崩壊すると、デフォルト(支払い停止)せざるをえなくなる。

経済人はドル高円安を歓迎し、米国の消費市場を最重視している。ニューヨーク株式市場が下がれば、翌朝の東京株式も下がる。しかし今後、ドルが崩壊して決済通貨・備蓄通貨として使いものにならなくなり、米国の不況が悪化して米国が消費大国でなくなったら、日本経済にとってのドルや米国の価値は大幅に下がる。ドルと米市場が崩壊したら、その後の日本は、ドルではなく円を使って貿易決済した方が良い状態になる。日本製品を輸出する最重要市場は、米国ではなく中国になる。日本人が最重視すべき為替相場は、円ドルではなく円人民元になる。日本は、円を含む多極型の通貨体制を認めざるを得なくなり、中国にも人民元を切り上げて多極型通貨体制に入るよう求める必要が出てくる。 米国覇権の衰退は日本の国是を根幹から揺るがす。米国の不況の深化は、暴動や反政府活動など、米国内政治の混乱に結びつきそうだが、その状態が長引くほど、日本は米国に頼れなくなる。在日米軍の空洞化も強まる。対米従属ではなく米中等距離の外交戦略を掲げる革新的平和的なカリスマが日本に登場し、政権をとることを望んでいるのが欧州でもある。

背景に
橋本政権は緊縮財政政策や金利ゼロ,消費税増税などによる悪質なシナリオをすすめ(景気悪化推進政策),小泉ケケ中政権は稼いだカネをアメリカに金融投資すると儲かると大嘘を大マスコミと合唱して煽り,国内の財産を差し上げることで貧乏人を切り捨て金持ち救済して格差をつけたのである。

このことでアメリカが史上空前の金融緩和を実行した・日本政府は47兆円もの巨大資金を提供した。しかし経済は1929年の第一次世界信用収縮危機から80年周期に巻き込まれました。空前の景気に沸いた景気も下火。ついにアメリカ破綻の損失総額は、かなり少なく見積もっても200兆ドル(2京円)に達しました。なんとも天文学的数字である。米国のモノライン(信用保証会社)最大手のアムバックが11月8日についに経営破綻した。今,米国のファニーメイとフレディマックという、この2社も倒産すると言われています。デリバティブ商品のほか、経営破綻は米国の金融危機の第二幕を告げるものである。米ドルはどうせ暴落します。米国は純然たる対外赤字の国債を発行し続けています。外国に流れ出たドルを自国に還流しなければ、ドルは暴落して経済は破綻します。


02. 2011年6月01日 16:19:01: Pj82T22SRI
>法人税減税と還元、TPP参加や一括関税引き下げ、低金利の維持、過剰金融、すべてに於いて内外の市場の縮小は加速

逆だよ
割高なものは淘汰され、割安なものの供給が増える
(先進国での生産、雇用=賃金、市場は縮小し、新興国での雇用と賃金と価格の上昇、市場の拡大が起こる)

過去の日米交易の経験からも言えることだが市場は世界全体で拡大し、世界全体では格差は縮小する


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