http://www.asyura2.com/11/hasan71/msg/863.html
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株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu240.html
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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じつはもう80円すら大きく割り込む可能性がなくなり、早ければ7月以降
に、遅くても9月以降に86円を超えて、年末までに90〜95円になる。
2011年5月26日 木曜日
◆4月では31年ぶり貿易赤字 5月25日 NHK
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110525/t10013093911000.html
先月の貿易収支は、東日本大震災の影響で自動車の輸出台数が過去最低となるなど、輸出が大きく落ち込んだことから、4月としては31年ぶりの貿易赤字となりました。
財務省が発表した貿易統計の速報によりますと、先月の輸出は、5兆1557億円と前の年の同じ月を12.5%下回って2か月連続の減少となり、減少幅は、金融危機の影響で輸出が大きく減少したおととし10月以来、18か月ぶりの大幅な落ち込みとなりました。
これは、震災の影響で自動車生産が大幅に減少したため輸出台数が統計の比較が可能な昭和54年以降、過去最低となったことや、半導体などの電子部品でも輸出が大きく減少したことなどによるものです。一方、輸入は原油などの資源価格が高騰したことから8.9%増加し、5兆6194億円となりました。
この結果、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は4637億円の大幅な貿易赤字になりました。先月は、大型連休を前に輸出が増えるため貿易黒字が続いていましたが、今回、31年ぶりに貿易赤字となりました。財務省は「先月は、震災による輸出の落ち込みが大きく響いた形だ。先行きについては、自動車などの生産の回復のペースや、資源価格の動向に注意する必要がある」と話しています。
◆円高・米ドル安はもう終わった可能性が高いと私が考えるこれだけの理由 5月24日 吉田 恒
http://zai.diamond.jp/articles/-/114282
米ドルの一進一退が続いています。
?ただ、じつはもう80円すら大きく割り込む可能性がなくなり、早ければ7月以降に、遅くても9月以降に86円を超えて、年末までに90〜95円になる――。過去の「米ドル高パターン」を参考にすると、そんなシナリオになりそうです。
■再び80円を大きく割れるかどうかが重要なカギ
?米ドルは5月初めに一時80円割れとなりましたが、その後は81〜82円を中心とした一進一退が続いています。
?これは、3月17日につけたザラ場(取引時間中)の76円台、終値の78円台が大底で、5月初めの80円割れが「一番底」を打ったことを再確認する「二番底」だったということでしょうか?
?そのカンタンな見極め方の1つは、再び80円割れとなるかということです。つまり、米ドルが大底を打って、新たな「米ドル高・円安トレンド」が始まっているならば、米ドルは80円を大きく下回ることはないでしょう。
?逆に言えば、米ドル/円が再び80円を大きく下回るようならば、まだ大底を打っていなかった可能性が出てくるということです。(中略)
■「米ドル高」が始まっていても、6月までは一進一退が続く
?この「資料1」を見ながら、「米ドル高・円安」が始まった時にどんなクセがあるのか、もう少し考えてみましょう。
?みなさんの中には、4月にいったん勢いよく85円台まで「米ドル高」となったものの、その後に急失速して一進一退となっていることから、米ドル/円の方向感がわかりにくいと感じている人も少なくないかもしれません。
?しかし、「米ドル高」が始まって40〜50営業日が過ぎたところでは、いつも「こんな程度」ということのようです。
?今回、86円突破目前で失速した「米ドル高」でしたが、86円を超えると終値ベースでは10%以上の「米ドル高」という計算になります。
?しかし、「資料1」を見てわかるように、過去4回のケースでは、「米ドル高」が始まってから40営業日程度で、対円で10%以上も米ドルが上昇したことはありません。
?「資料1」の4つのケースで、「米ドル高」が始まって、最短で「10%のカベ」を超えて米ドルの上昇が広がっていったのはピンク色のグラフですが、それでも80営業日程度、つまり、3カ月半ほどかかっていました。
?それどころか、青色のグラフは「10%のカベ」突破まで130営業日程度かかっていました。カレンダー的にいうと、半年もかかったのです。
?ここからわかることは、最短でも3カ月半、場合によっては半年以上かかるのが普通だということです。
今回の場合、「米ドルの終値ベースで10%以上の上昇」は「86円突破」を意味しますが、それは早くても7月以降、場合によっては秋以降となるはずです。
?それまでは、米ドルは上がっても1割までで、86円以下で上下動を繰り返すのが「正しい米ドル高」なのです。
その意味では、今回の場合も「始まったばかりの米ドル高」という意味では、極めて普通の動きだと言えそうです。
?もちろん、それでも先ほどお話ししたように、もしもこの先80円を大きく米ドルが割り込むことがあれば、それは過去の「米ドル高パターン」では説明できない動きですから、まだ「米ドル高」は始まっていなかったということになります。
■「円高」はもはや終わったと考えるのが基本か
?今のところ、その可能性は低いと思っていますが、もし、米ドルが再び80円を大きく割り込み、あの76円台で大底を打っていなかった、つまり、「米ドル高」が始まっていなかったとしても、「米ドル高」のスタートへ大きな時間の違いはないと思います。
?この5月で、2007年6月に「円高トレンド」が始まってから丸4年過ぎたことになります。過去20年間で「米ドル安・円高」が4年以上続いたのは1回しかありません。
?その意味では、「円高トレンド」が終了して、「円安・米ドル高トレンド」が開始するタイミングが、大きくずれる可能性はどんどん少なくなっていると思います。
?
?また、このような「時間」ということとは別に、「1000年に一度」とされるあの3月に起きた東日本大震災の影響は、やはり「円安トレンド」の開始を早めることはあっても、遅くするものではないと思います。
?大震災発生直後は、1995年の阪神・淡路大震災発生直後に円一段高となったこととの類似性がさかんに指摘されましたが、それよりも注目すべきは、貿易収支への影響でしょう。
?「資料2」のように、阪神・淡路大震災の後、貿易黒字は急減しました。
?それは輸入が急増したためで、今回の東日本大震災後も同様の輸入急増が予想されます。
?そして、阪神・淡路大震災当時よりすでに貿易黒字水準が低いこと、当時以上に今回は輸出減少が大きくなりそうなことからすると、阪神・淡路大震災後以上に貿易収支の悪化が懸念されそうです。(後略)
◆阪神大震災の後79円の円高の後、98年には145円の円安になった。東日本大震災の後76円の円高の後、2014年には120円の円安へ? 4月7日 株式日記
http://www.asyura2.com/11/hasan71/msg/404.html
3月16日の株式日記のコメント欄にて次のようにコメントしました。
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/e/d4956c5b78f288f709d9570667543786
◆いまこそドル買いのチャンスではないでしょうか?
日本が滅亡してもドルは使える。
円はただの紙切れになるかもしれないから円は安くなるとヘッジファンドは考えないのでしょうか?
3月17日には1ドル=76円にまで円高になりましたが、4月6日現在では1ドル=85円の円安になりました。20日たらずで9円も値が動きましたが、株式日記を見てドル買いをした人はおそらくいないでしょう。しかし阪神淡路大震災の時のチャートを見れば、いったん円高に振れても長期的には円安になります。
(私のコメント)
NHKの記事にもあるように、4月に31年ぶりの貿易赤字になりましたが、慢性的な日本の貿易黒字が円高の基本的な原因でした。その流れが東日本大震災で大きく崩れました。日本の国内生産が大きく止まり、海外からの石油や天然ガスなどの輸入が大幅に増えれば貿易赤字になります。そうなるとアメリカがいくらドル安にしようとしても思うようにはならないでしょう。
原発の事故で制約が生まれて工場生産も節電で生産活動もままならなくなりました。被災した部品工場の影響で自動車生産が元に戻るには11月ごろになるようです。浜岡原発の停止で日本全国の原発の運転の再開は難しくなり、その穴埋めをLNG液化天然ガスなどの輸入増大で賄わなければなりません。これは原発の発電が出来なくなればずっと続くことになります。
東日本大震災の被害総額は25兆円とも言われていますが、被災した地方の復旧には膨大な資材を輸入しなければなりません。同じような事は阪神大震災でもありましたが、その時には数年後に145円までの円安になった。これからの日本はしばらく貿易赤字が続くから円が売られやすくなるでしょう。最近また80円近くまで円高になりましたが、頭の切り替えが遅いからでしょう。
日本からアメリカへの資金の流れが止まれば、アメリカ政府もドル安からドル高に切り替えざるを得なくなってくるでしょう。あくまでもドル安は日本や中国がドルを買ってくれることが前提だからだ。日銀がまた資金供給を絞ってデフレ円高にしようとしていますが、貿易赤字で不況下の物価高になるのではないだろうか。海外からの輸入物価が上がり値上げの動きが出てくるだろう。
これはあくまでも予測だから外れることもあります。アメリカの財政も限界に来てデフォルトの危険性もあり、日本が持つ官民合わせて800兆円ものドル債がパーになるかもしれません。東京電力の社債や株券もパーになる可能性もある。アメリカに投資されている800兆円は保険のようなものであり、今回の東日本大震災のような大災害が起こればこのドル債が保険になる。
日本の31年ぶりの貿易赤字は一時的という見方もありますが、福島原発の事故による電力危機は長期的なものになる。当面は火力発電に頼らなければなりませんが、石油や天然ガスや石炭は上がり続けるだろう。自然エネルギーが原子力発電の代わりになる時は来るのだろうか? 日本中が太陽電池パネルになれば出来るのでしょうが、膨大な費用がかかる。
原子力エネルギーは確かに電力発電には安さでは有効なエネルギーでしたが、燃料棒や廃炉処理や事故が起きた時のコストが計算に入ってはいない。福島県の一部が人間が住めない地域になるのですから結果的には原子力エネルギーは技術的にも無理なのかもしれない。日本は当面エネルギー切り替えのコストと時間がかかり不利になるだろう。それが貿易赤字に反映する。
円安がいいか、円高がいいかは後になってわかるのでしょうが、日本は円高を生かしきれなかったのだろう。これから数年は円安傾向になるのでしょうが、それは貿易赤字が数年続くかもしれないからだ。日本の円高は貿易黒字の反映であり、黒字を溜め込んでも国民生活が豊かになるわけではない。海外旅行すれば円高も活きますが国内だけでは輸入品が安くなるだけで国内経済はデフレでぱっとしなかった。
日本は円安が続いたとしても海外資産が大きいから円安になれば海外資産が日本に帰ってくるきっかけにもなるだろう。今日は1ドル=82円の円高ですがドルに変えておけば1,2年は高利回りが期待できるかもしれない。当面は石油やガスを買わなければなりませんがドルでないと買えない。世界的にも脱原発の動きが強まり化石燃料をドルで買うからドルは数年は安くはならないだろう。
先日書いたように、金は使わなければ価値はなく、2500万円も60歳以上の老人は金を溜め込んでいますが、大震災でいつ死ぬか分からない。生きているうちに持ち金は使いきってしまったほうがいいだろう。国家も同じであり、日本は貯め込んでいるばかりで政府が借金しなければ使う人がいない。1000兆円の借金というのは政府の借金であり、国民にとっては資産になる。
しかし国債の利回りも超低金利であり、政府はもっと借金をして日本中に太陽光発電や風力発電や地熱発電や海流発電などに投資をして、自然エネルギーの確保に迫られている。孫氏は太陽光発電に投資するようですが、日本政府は自然エネルギー投資に驚くほど消極的だった。原子力中心のエネルギー政策だったからであり、東京電力は政治力で自然エネルギー開発を潰してきた。
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