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IMFトップのストロスカーン氏逮捕、欧州からは謀略論も
http://www.asyura2.com/11/hasan71/msg/840.html
投稿者 ひょう吉 日時 2011 年 5 月 24 日 09:36:16: RdGoS4S9FGB2w
 

ひょう吉の疑問 より
http://blog.goo.ne.jp/akiko_019/e/7b898db906ca57659bc1716dc92d56c1


産経新聞 より
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110523/amr11052309540005-n1.htm


IMF前専務理事醜聞の波紋 漁夫の利狙う中国、欧州からは謀略論も
2011.5.23 09:36

◇環球時報(中国)

 国際通貨基金(IMF)前専務理事のストロスカーン被告が性的犯罪行為の罪などで起訴された不祥事は世界に波紋を広げている。
金融危機対応に指導力を発揮、来春の仏大統領選の有力候補とみられていただけに、
欧州では信用不安への影響が懸念され、米当局の逮捕劇に疑問の声も。
国際機関への影響力をめぐる欧米と新興国の対立も噴出した。 

 ■中国人を専務理事に

 中国共産党の機関紙、人民日報の傘下にある環球時報は18日付で、
「中国人がIMFの専務理事に就任すべきだ」
とする論評を掲げた。
その根拠として、
「中国は世界最大の貿易大国であり、世界最大の外貨準備高をもつ」
と、強大化した中国の経済力をあげた。

 中国の2010年の輸出総額は前年比31・3%増の1兆5779億ドル(約129兆円)と過去最高。
09年に続いて世界一になった。
世界最大の外貨準備高も膨張を続け、3月末には3兆447億ドルと、日本の3倍近い規模を誇っている。

 こうした中で同紙は
「中国がIMFに政策提言を行う空間が拡大しており、高官派遣への権利と義務が生じている」
と主張した。

 同紙は19日付1面で
「世界がIMF専務理事をめぐる争奪戦で火蓋」との記事も掲載したが、
その中で外電を引用する形で、
中国人民銀行(中央銀行)副総裁だった朱民IMF特別顧問を、後任に推す動きがあることも伝え、意欲を示している。

 米ワシントンで先月開かれたIMFや世界銀行など一連の国際会議の席で、
人民銀行の易綱副総裁はIMFが加盟国に割り当てる特別引き出し権(SDR)の構成通貨として
「人民元は要件を満たしつつある」との考えを強調した。
ドルやユーロ、ポンド、円という日米欧の枠組みで構成されているSDRに“風穴”を開けるのも重要戦略だ。

 台湾から中国に亡命した異色の経済学者、林毅夫氏を、中国は08年に世界銀行の上級副総裁兼主任エコノミストに送り込むことに成功。
後任のIMF専務理事が再び欧州から擁立されたとしても、
ストロスカーン被告の不祥事は、経済の存在感を高める中国にとって、国際金融機関のトップを狙うかつてないチャンスが訪れたことを意味する。(上海 河崎真澄)


◇タイムズ(英国)

 ■民主主義損なう謀略か

 英紙タイムズの経済コラムニスト、アナトール・カレツキー氏は18日付コラムで
「フランス大統領という人生をかけた志を成し遂げようとしている男が一瞬の性衝動を満足させるために、それを捨てるとは考えにくい」
とし、ストロスカーン被告の逮捕に疑問を投げかける。

 欧州単一通貨ユーロに懐疑的な意見が強い英国でも、金融危機やユーロ危機で指導力を発揮した同被告の評価は高い。

 歯にきぬ着せぬ論評で鳴らす氏も
「有罪か、それともKGB(旧ソ連国家保安委員会)型の甘いワナなのか、反ユダヤ主義の思惑が絡むのか、思いも及ばない」
と驚きを隠さない。

 しかし、同被告は事件直前、仏紙に
「オカネとオンナ、ユダヤ人であることが私の選挙活動の障害になる」
と述べ、
「50万ユーロ(約5800万円)を積まれた女性が駐車場で性犯罪をデッチ上げる」
危険性にまで言及していた。

 氏は
「温厚で抜け目のない性格を併せ持つストロスカーン氏が、ホテルの浴室から裸で飛び出して女性従業員を部屋に引きずり込み、異常な性行為を強要するとは想像しがたい」
と指摘し、
「その直後にホテル代を精算して平然と娘と昼食を取り、置き忘れた携帯電話の問い合わせをホテルにするだろうか」
と首をかしげる。

 クリントン元米大統領の不倫やベルルスコーニ伊首相の少女買春疑惑を例に引きつつ、氏は
「政治と性的衝動には強い相関関係があるにせよ、ケネディ元米大統領のような女性との無分別な交際が許される時代ではなくなった」
と指摘。

 「同様に性的謀略が民主主義を転覆させるようなことも許してはならない」
とし、世間が判決前に犯人と決めつけることがないよう法廷外でも推定無罪原則を適用するよう求めている。(ロンドン 木村正人)


              

◇ウォールストリート・ジャーナル(米国)

 ■世界から取り残されるIMF

 ストロスカーン被告の専務理事辞任で後任人事をめぐる各国のつばぜり合いは激しさを増すばかりだが、
米紙ウォールストリート・ジャーナルのデイビッド・ウェッセル記者は19日付コラムで、
「IMFは世界の変化から置き去りにされている」
と、冷ややかな視線を投げかけた。


 「指定席」の専務理事ポストを死守したい欧州に対し、不満を募らせる中国などの新興国。
そこからウェッセル氏は、第二次世界大戦後の国際通貨秩序の維持を図るため欧米主導で誕生したIMFが、
「比重を増す新興市場に適合できていない」
構図を見て取る。

 「世界が転換する際は大抵の場合、経済的な紛争があおられ、外交上の緊張が生まれるものだ」。
米カリフォルニア大バークレー校のバリー・エイシェングリーン教授(経済史)の言葉を引用しながら、
ウェッセル氏はIMFをめぐる今日の勢力図にもそれは当てはまると指摘。
転換のキーワードとして、世銀が2025年の世界経済を予測した報告書で提唱した「多極性」を挙げた。

 これまで世界が多くの経済危機を繰り返してきたなか、エイシェングリーン教授は
「米国も中国も、世界経済の問題を単独で乗り切る能力は持ちえない」
と主張。
少数の大国が支配したり、先進国と新興国が対峙(たいじ)したりするだけでは解決にはならないとの見方を示す。

 そしてウェッセル氏は、
「ハッピーなシナリオは、国際機関が変革され、経済大国も相互に協力し合う関係に進むことだ」
と説く。

 今回の不祥事から真摯(しんし)な反省が求められているのは、ストロスカーン被告ではなく、IMF自身と世界の主要国ではないのか。
ウェッセル氏の苦言にはそんな含意があるように思える。(ワシントン 柿内公輔)

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【私のコメント】

謀略の可能性が強い。
ストロスカーン氏自身は強く無罪を主張している。
フランス人のストロスカーン氏がアメリカのニューヨークで逮捕される、そのこと自体がこの事件の謀略性を表している。

中国がこんなことに関与するだろうか。
IMFトップの後任人事はすでにフランス人女性のラガルド経済財政産業相に決まりかけている。
欧州各国もこれに同意している。
このラガルド女史は、1981年、アメリカの国際ロー・ファームであるベーカー&マッケンジーのパリ・オフィスで弁護士として働き始め、
1995年よりベーカー&マッケンジーのシカゴ本部でのエグゼキューティヴとなり、
1999年よりチェアマンに選ばれている。
アメリカと関係の深い人物である。

欧州がラガルト女史支持で固まっているのに対して、中国やロシアなどの新興国からは具体的な候補者の名前は挙がっていない。

何か不思議な交代劇である。

やはりアメリカ当局が動いていると考えざるをえない。

日本では報道されないが、ストロスカーン氏は日本で不審死をした中川昭一財務相を絶賛していたという話もある。

アメリカにとって都合の悪い人間は次々と世界の要職からはずされるということか。


不思議なことにアメリカの検察当局は、今回のストロスカーン氏の暴行容疑事件の証拠はこれからますますあがってくる予定だと言っている。
証拠があがってくる予定だ、とは一体どういうことなのか。

これが仕掛けられた事件であることの裏返しではないのか。
これらの証拠は捏造された可能性が高い。

これもまた9.11と同じアメリカの自作自演か。
 

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コメント
 
01. 2011年5月24日 10:15:23: Pj82T22SRI
ストロスカーン事件を読み解く セックスと権力と法律に対する欧米の見解の相違
2011.05.24(Tue)  The Economist(英エコノミスト誌 2011年5月21日号)

ドミニク・ストロスカーン氏の逮捕は、セックス、権力、法律に対する米国と欧州の考え方の違いについて何を物語っているのか。

「だから注意しろと言ったんだ!」 フランスのニコラ・サルコジ大統領は、国際通貨基金(IMF)の専務理事を務めていたドミニク・ストロスカーン氏がホテルのメイドへの強姦未遂容疑によりニューヨークで逮捕されたと聞いた時、こう漏らしたと伝えられる。

 2007年にIMFのトップに就任してワシントンへ移った「DSK」ことストロスカーン氏に、サルコジ大統領は情欲を抑制するようにと忠告していたという。

 何しろストロスカーン氏が赴くのは、ホワイトハウスのインターンと不適切な関係を持ったことで、ビル・クリントン大統領を辞任ぎりぎりまで追い詰めた国だ。
セックスに寛容な欧州と厳格な米国
ストロスカーンIMF前専務理事を起訴、保釈は認める

ドミニク・ストロスカーン氏はフランスメディアに親しみを込めて「偉大なる女たらし」と呼ばれていた〔AFPBB News〕

 ヨーロッパ人はセックスに関して(戦争に関してもだが)、愛の女神ビーナスの血を引いている。彼らは公人の性生活に対してピューリタニズム的な厳格さで臨む米国人を嘲笑する。

 米国では、既婚の政治家が浮気をするのは不誠実と捉えられる。隠し子がいたことが明るみに出た前カリフォルニア州知事、アーノルド・シュワルツェネッガー氏に浴びせられる非難を見るといい。

 欧州の大半の地域では、浮気は男らしさの証明と受け取られてもおかしくない。そのことは、ほかならぬストロスカーン氏の妻、アンヌ・シンクレアさんが以前受けたインタビューでもほのめかされている。

 2006年に夫の悪評が気にならないかと聞かれたシンクレアさんは、こう答えた。「まさか。むしろ誇りに思っています。政治家にとって口説き上手は大切な資質です。夫と私が互いに口説き合える間柄なら、私はそれで十分です」

 政治家の性に対して最も寛大な国と言えば、恐らくイタリアを置いてほかにないだろう。同国のトップとして近代以降最長の任期を誇るシルビオ・ベルルスコーニ首相にとって、性欲は誇りであり、恥ずべきものではない。

露トップ2は「バットマンとロビン」、ウィキリークスが暴露した米外交公電

様々な疑惑を乗り越えてきたイタリアのシルビオ・ベルルスコーニ首相〔AFPBB News〕

 現在ベルルスコーニ首相は、未成年の売春婦にカネを払って性的な関係を持った容疑で裁判にかけられている(加えて複数の贈収賄容疑もかけられている)。

 しかし、「カバリエーレ(騎士)」の愛称を持つ首相に手錠はかけられていない。「私は人生を愛し、女性を愛している」と、カバリエーレは陽気に公言する。

 米国人は(そして実は欧州でも少なからぬ人々が)、毒々しい「ブンガブンガ」パーティーの報道を見事に切り抜けたベルルスコーニ首相の手腕に、呆気にとられている。

 一方、欧州の人々は、米国人が公職者に求める潔癖さに困惑する。米国ではホワイトハウスでオーラルセックスをしたことで大統領が弾劾され得るのだ。

 だが、ストロスカーン氏の事件は、セックスに限った問題ではない。深く掘り下げると、大西洋を挟んだ米国と欧州の間には、様々な問題への向き合い方に明確な違いがあることが分かってくる。
公人のプライバシー

 まず問題となるのは、公人のプライバシーはどの程度守られるべきかということだ。欧州の人々にとっては、米国人はプライバシーに踏み込みすぎて無粋に見える。逆に米国人からすると、英国で要人が「超差し止め命令」を得ると、微罪の報道が不可能になり、さらには命令が出たことさえも報道できないという状況は、不可解に映る。

 遊び好きの政治家に寛大な欧州流は、黙認と免責の空気を生み、その結果、合意に基づく関係とハラスメントと完全な暴行との境界を簡単にぼかしてしまう危険性をはらんでいる。

 ヘンリー・キッシンジャー氏は、権力は究極の媚薬だと考えたかもしれない。しかし、権力は性的なものに限らず、様々な要求を押し通す手段にもなり得る。もし国とメディアが共謀して政治家の乱行に目をつぶるなら、贈収賄など、そのほかの悪事を隠すのも容易になるのではないか?

 フランスの日刊紙リベラシオンの記者、ジャン・キャトルメール氏は、ストロスカーン氏がIMFの専務理事に就任した際、その放蕩な私生活に懸念を示した数少ない人物の1人だった。

 キャトルメール氏はストロスカーン氏の女性に対する態度について、こうブログに書いた。「あまりにも高圧的で、しばしばハラスメントに近いことをする。メディアにはよく知られている欠点だが、これについては誰も口にしない(ここはフランスだ)」

 キャトルメール氏はさらに、IMFは「アングロサクソンの社会通念」に満ちており、フランスにはスキャンダルの1つも許されないと警告していた。

 今となって考えると、フランスはスキャンダルを避ける努力に自己満足していたようだ。
見過ごされたスキャンダル

 2007年、若手作家のトリスタン・バノン氏はテレビ番組の中で、2002年に書籍執筆のために取材を行った際、ストロスカーン氏から暴行されそうになったことを明かした。この番組は当初、放映されたチャンネルがあまり有名ではないケーブルテレビだったこともあって、全く注目されなかった。

 しかし今になってみると、目が離せなくなる番組だ。バノン氏の発言の中で、ストロスカーン氏の名前の部分には電子音がかぶせられているが、一緒に夕食を取った同氏は「発情期のチンパンジー」と表現され、床の上でもみ合いになった様子も詳しく語られている。

 その後、バノン氏は「私は君を怖がらせているか?」という気味の悪いテキストメッセージをストロスカーン氏から受け取ったという。ストロスカーン氏の告訴も考えたバノン氏だが、彼女の言葉によれば、「政治家ともめごとを起こした女性というレッテルを一生貼られて」いたくないと考えたという。

 権力を持つ男性からハラスメントを受けた女性ジャーナリストは、バノン氏が初めてではないだろう。だが、この件で非常に興味深いのは、当時ストロスカーン氏の名前が漏れなかったことだ。米国や英国であれば、確実に明るみに出ていただろう。

 ストロスカーン氏の名声とホテルの客室係の匿名性を考慮すると、前IMF専務理事の苦難の方が、被害者とされる人物の苦境よりも注目されるのは致し方ないことなのかもしれない。
不名誉な見せしめ
IMF理事、性的暴行容疑を否認へ 全面対決の姿勢

手錠をかけて連行する「perp walk」は、フランスでは禁止されている〔AFPBB News〕

 実際、手錠をかけられたストロスカーン氏が「犯罪者として連行される」映像は、多くのフランス人にとって、被告人の尊厳を冒すもので、被疑者の権利を犠牲にして過度に懲罰を強調する米国の司法制度の欠陥の1つだと受け取られた。

 フランスでは、公の場で被疑者を連れ回すことは禁じられている。英国では、被告人が起訴されると、裁判が終わるまで公判の進行状況以外の内容は報道できない。陪審員に先入観を与えるのを避けることが目的だ。

 こうした国々の司法の場は、できる限り外部の雑音から遮断された厳格なものになる傾向がある。米国では、司法の場は劇場に近く、弁護士は自らの案件について放送メディア上でも争い、カメラは法廷の争いを撮影する。米国人にとって、これらはすべて、開かれた法廷の証しなのだ。

 法律文化のこうした違いを超えて、1つの事実が容赦なく浮かび上がる。米国では、名もなきアフリカ系移民からの性的暴行の訴えに対して、警察組織の迅速な対応が得られた。

 ストロスカーン氏が有罪か無罪かは、法廷で決着がつけられる。しかし、ニューヨーク市当局は、世界有数の国際機関の長を逮捕したり、勾留延長を求めたりすることを避けなかった。パリやローマでも同じことが起きていたかどうか問いかけてみることには、意味があるだろう。
© 2011 The Economist Newspaper Limited. All rights reserved.


02. 2011年5月24日 11:31:16: RySoxhpPsE
IMFの次のトップ:オーストラリアと南アフリカから「まった!」の一声
http://www.guardian.co.uk/business/2011/may/22/imf-europe-leadership-challenge-manuel

当然ながら、BRICSからも反論。

ひともめありそう・・・


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