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金まだ下がる、あのジョージ・ソロス氏まで手放した ★薄商い続き2割ダウン
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20110514/dms1105141513015-n1.htm
2011.05.14 夕刊フジ
金や銀、原油などの商品価格が今月に入り暴落している。これまでの急騰が一服しただけとの見方もあるが、あのヘッジファンドの帝王、ジョージ・ソロス氏(80)まで保有する金や銀の大半を手放したという聞き捨てならない情報もある。資産防衛のために金などを小口で購入している個人投資家にとってはピンチか、それとも買い増しのチャンスなのか?
商品価格の暴落は、皮肉にも“ゴールデン”ウイークの連休中に海外市場で起こった。ニューヨーク市場で金先物価格は1500ドルを下回り、原油先物は1バレル=100ドルを割り込んだ。銀先物価格に至っては、5月第1週だけで一気に25%も下落した。商品相場は時価総額にして約990億ドル(約8兆円)が失われたのだ。
その後いったん下げ止まったものの、「薄商いでリバウンドの域を出るものではない」(市場関係者)と警戒感は緩んでいない。
リーマン・ショック後の各国の金融緩和によるカネ余りや欧州諸国の財政リスク、中東情勢不安などを背景に商品市況は高騰が続き、バブル状態になっていた。ここにきてなぜ暴落したのか。
市場で第1の要因として指摘されているのが米国経済の動向だ。雇用情勢を示す指数が一部悪化するなど景気の先行きに陰りが見え、米国のインフレ懸念が後退。このため、「インフレに強い」とされる金などの資源価格が売られたという解釈だ。
第2の要因は、欧州中央銀行(ECB)が追加利上げを先送りする見方が強まったことだ。一般に政策金利が引き上げられるとその国の通貨は買われるので、利上げが先送りされるとの観測は逆にユーロ売りとドル買いを誘発した。そこで何が起こったのか。
「金は『ドルの代替通貨』という性質があり、ドル安の際に買われる。ドル高になったことで需要が減退した」(外資系金融機関幹部)
そして商品価格の下落基調に拍車を掛けたのが、先物市場の運営で世界最大手の米CMEグループによる銀や原油先物の取引証拠金の引き上げだった。取引コストの上昇を嫌気して買いポジションを整理し始めた投資家が多いとみられる。
さらに、こんな指摘もある。
「根底にあるのは米連邦準備制度理事会(FRB)による量的緩和第2弾(QE2)の終了だ。大いなる金融相場が幕を閉じたということだ」(銀行系証券ストラテジスト)。平たくいうと、カネ余りの結果、商品に投資されていた資金が引き揚げられるということになる。
こうしたマネーの流れをいち早く読んで動いたのでは、と噂されているのがジョージ・ソロス氏だ。
ソロス氏が率いるファンドは1992年に英ポンドを売り浴びせて巨額の利益を上げ、中央銀行に当たるイングランド銀行を破産寸前に追い込んだとされる。ソロス氏自身は現在は一線を退いたとされるが、ソロス・ファンドは280億ドル(約2兆2400億円)の資産を運用している。
そのソロス・ファンドが、保有する金と銀の大半を4月中に売却していたと報じられた。「その報道自体が暴落の材料となった」(前出のストラテジスト)との見方もある。
現状では暴落は一息ついた形だが、果たしてここで下げ止まるのか。証券系テクニカルアナリストはこう警鐘を鳴らす。
「薄商いで乱高下を繰り返しながら調整色を強めてくるだろう。金価格は約1230ドル、原油価格は約83ドルまでの調整を予測している」。現状で金価格は1500ドル前後、原油価格は100ドル前後で推移しており、それぞれまだ2割近く下がるという見立てだ。
消費者サイドとしては原油安や商品価格の下落は総じてメリットが大きい。ただ、最近は金の小口投資や、商品価格に連動したETF(上場投資信託)などの個人投資家も増えているだけに、商品価格の動向も気になるところだろう。
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