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先週末にGSR(ゴールドシルバーレシオ)が久しぶりに反発を見せたため、調整相場を予測しておいたが、ほぼ予定通りの形で進んでいるようだ。GSRが40程度まで一気に戻ったところを考え合わせるとここからは当面それほど深い谷はないものと思う。(ドル円の79円台、金の1500ドルちょうどあたり。)
夏から秋にかけて本震が来るとするならば、かならずその前にボラティリティが高い状況となるはずである。つまり地震で言うところの前震である。今回の動きはまさに前震の一部であり、ここから先に何かが起きることを予期させるものだ。
前回の米国債のアウトルック下方修正の時は、金と銀が上昇し、今回の株の下げでは、円が軽く上昇したが、いずれの場合もドル高の動きがごく弱いことには特に注目したい。危機時の円高・ドル高というのが従来の定番メニューであったが、ドル高は徐々にメニューからはずれているようだ。なお、ユーロやスイスフランが比較的強く、ポンドや豪ドルの腰が弱いのはいつものことだが、本番もその傾向はありそうだ。
それはともかく、今回の調整後には、また貴金属の上昇相場が始まると思う。危機はまさにこれからだからだ。金は1600ドル越え、銀は50ドル越えをめざすはずだ。ただ、今回の相場でもわかるように、銀のボラティリティは半端ではない。特に、本震時には、今回以上の下げ幅を演じると思う。金については、上昇相場の息が長いと見る。為替も、スイス円も予想通りほとんど下げていない。予測通りの動向である、あとは、今年後半にはボラティリティの大きな本震が・・・
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