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JT、「品不足解消」遠い道 喫煙者の輸入たばこシフト広がる
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110503/biz11050321460012-n1.htm
2011.5.3 21:46 産経新聞
東日本大震災で工場が被災した日本たばこ産業(JT)製のたばこが手に入りにくい状態が続いている。喫煙者の多くは外国製たばこにシフトしており、外国メーカー2社は海外から緊急空輸して需要に対応する。JTは4月25日までに主要16銘柄の出荷を再開し品不足解消を急いでいるが、生産本数は不足したままで混乱は続く見通しだ。
コンビニのたばこ陳列棚は4月11日にJTが一部製品の出荷を再開しても、「売り切れ」「入荷待ち」の札が並ぶ。自動販売機も「売り切れ」の赤いランプが点灯したままの状況だ。
「外国製は前年の同じ時期の1.6倍の売り上げ。一方でJTのたばこは在庫分しか売ることができず3割減」と大手コンビニでは指摘する。
国内紙巻きたばこのシェア約6割を占めるJTは、今回の震災で東北を中心に多くの工場が被災し通常通りの供給が困難になった。
そこで3月30日から12日間出荷を休止。供給態勢を見直して主要25銘柄に絞った生産に切り替え、「マイルドセブン」など7銘柄の出荷を4月11日に再開したのに続き、25日には9銘柄を追加したが、供給量は通常の25%程度にとどまる。
一方、JTの出荷停止を受け「マールボロ」「ラーク」などを扱うフィリップモリスジャパン(PM)、「ケント」などが主力のブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパン(BAT)の2社は急遽(きゅうきょ)、輸入を拡大。BATでは「例年の2倍に増やすため、緊急で航空便をチャーターした」という。外国たばこ両社は供給混乱によるたばこ離れの加速も警戒。PMでは「日本は世界有数の市場。シェア獲得よりも安定的に商品を供給し、市場の健全化を保つことが重要だ」としている。
大手コンビニによると、たばこの売り上げは震災前と大きく変化しておらず、JT製が手に入らない分、輸入品にシフトした形だ。
JTは9日にはさらに9銘柄の出荷を再開。6月6日にはさらに2銘柄を追加する見通しで、6月末までに供給量を震災前と同量に復活させるが、出荷は27銘柄に限定する。それでも震災前の97銘柄の販売再開のめどは立っておらず、残り70銘柄を買っていた人は当面、別のたばこを選ばざるを得ない。
この状況が長く続くと、輸入たばこに乗り換える喫煙者がさらに増える懸念は強い。JTは生産態勢の回復まで厳しい販売戦略を強いられている。
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