http://www.asyura2.com/11/hasan71/msg/670.html
Tweet |
ユーロ高不安材料ではない、インフレは懸念=ユーログループ議長
2011年 05月 3日 04:38 JST
[タリン 2日 ロイター] ユーログループのユンケル議長(ルクセンブルク首相)は2日、インフレ動向が懸念されるものの、ユーロの強さは大きな不安材料ではない、との見解を示した。
エストニアを訪問中の議長は記者会見で「ユーロの強さは憂慮すべき問題ではなく、大きな懸念も引き起こしていない」と述べた。
「ユーロの安定はドルとの関係で見極める必要があり、それに関して言えば、ユーロの圧倒的な強さと言うよりは、ドルの弱さが主因となっている」との見方を示した。
インフレに関しては「ユーロ圏全体のインフレ動向に一定の懸念があるとの観点から、インフレに対してはやや懸念している」と指摘した。
ギリシャに関しては極めて困難な状況にあると指摘。「状況を注視しており、進行中のプロセスの中で協議していくが、ギリシャの債務再編が選択肢になり得るとは思わない」と言明した。
オランダ中銀総裁、ギリシャの債務返済期限延長は可能と発言
2011年 05月 3日 04:45 JST
[ティルブルフ(オランダ) 2日 ロイター] 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのウェリンク・オランダ中銀総裁は2日、ギリシャの債務について、返済期限延長を検討することが可能との見方を示した。こうした見解を公に表明するのはECB当局者として初めて。
総裁は、ギリシャ国債の元本削減には反対との立場を示した上で、元本返済の期限を延長することが理にかなっている可能性があると述べた。
総裁は講演の質疑応答で「債務再編は基本的に、請求書をわれわれのほうに送ってくれと言っているようなもので、そうするべきではない」とし、支払いは痛みを伴なうものと指摘。「時に予想以上の時間がかかる場合がある。時に債務再編につながるケースもある。しかし、一部で提唱されている方法ではなく、返済期限の延長という形をとる可能性がある」と述べた。
返済期限をどのように延長するかには言及しなかった。
ウェリンク総裁の発言がECB全体の見解に影響するかどうかは明らかでない。
同氏は6月末でオランダ中銀総裁の任期を終える。
金融市場ではギリシャ経済再建のためには何らかの形の債務再編が必要になるとの見方が強まっており、ドイツ政府の顧問2人は独紙とのインタビューで、再編は不可避との見解を示した。
しかし、ECB当局者は、いかなる形でも債務再編について議論すれば市場に混乱を引き起こし、アイルランドやポルトガルなど債務問題を抱える他のユーロ圏諸国を取り巻く市場の状況を悪化させるため、非生産的だとしている。
コンスタンシオECB副総裁は2日、こうした立場をあらためて示し、ギリシャの債務再編が検討されているかとの記者団の質問に対し「されていない。この回答は何度も十分明確に述べてきた」と答えた。
ギリシャのパパコンスタンティヌ財務相も2日付の仏紙に掲載されたインタビューで債務再編の可能性を否定し、代替策として欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)からの融資の返済を遅らせる案に言及した。
一部のギリシャ政府や欧州各国の当局者は、債権者が任意でギリシャの国債償還期限延長に応じる「ソフトな」債務再編を行えば、市場の混乱やギリシャおよび周辺国の銀行への深刻な打撃を引き起こすことなく、ギリシャを支援することができるとみている。
しかし、アナリストの多くはこうした案について、ギリシャの債務負担を先送りするだけで、経済規模に対する相対的な債務の大きさという根本的な問題の解決にはならないとしている。
EU・IMFからの支援、返済期限の再延長望む=ギリシャ財務相
2011年 05月 3日 04:38 JST
[アテネ 2日 ロイター] ギリシャのパパコンスタンティヌ財務相は2日、欧州連合(EU)および国際通貨基金(IMF)から受けている支援について、一段の返済期限延長を望む、との考えを示した。
EU・IMF調査団は3日からギリシャを訪問し、同国がすでに表明している追加の財政健全化策について、財政赤字削減目標の達成に向け十分かどうかを審査する予定。
パパコンスタンティヌ財務相はこの日、新たな脱税対策で向こう3年間に118億ユーロを調達する計画を発表した。同国では脱税が横行しており、警察の役割拡大を通じて、脱税や社会保障の不正取得に対する取り締りを強化する方針。
財務相は記者会見で「欧州理事会は(3月に)1100億ユーロの返済期限を遅らせることを決定した」と発言。「この1100億ユーロの債務に関して、今後さらに有利な条件を得ることができるよう望んでいると表明したい」と述べた。
これに先立ち、パパコンスタンティヌ財務相は仏リベラシオン紙とのインタビューで、EUとIMFからの借り入れについて、返済を遅らせることのほうが良いと指摘。「(債務再編は)不可避との認識が一部にある一方、ギリシャの債務不履行(デフォルト)に資金をかける投資家もおり、ここ数週間のばかげたうわさも出ている。債務再編は問題外だ」と述べていた。
ただ同相は、EU・IMF調査団と返済期限延長について協議するかどうかについては、明らかにしなかった。
© Thomson Reuters 2011 All rights reserved.
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。