http://www.asyura2.com/11/hasan71/msg/634.html
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27日の米株式市場:続伸、小型株指数は過去最高値
http://jp.wsj.com/Finance-Markets/Foreign-Currency-Markets/node_229247
米連邦準備理事会(FRB)は27日、連邦公開市場委員会(FOMC)後に発表した声明で、6000億ドルの米国債購入プログラムを予定通り6月末で完了する方針を明示した。以下は声明文(英文)。
Information received since the Federal Open Market Committee met in March indicates that the economic recovery is proceeding at a moderate pace and overall conditions in the labor market are improving gradually. Household spending and business investment in equipment and software continue to expand. However, investment in nonresidential structures is still weak, and the housing sector continues to be depressed. Commodity prices have risen significantly since last summer, and concerns about global supplies of crude oil have contributed to a further increase in oil prices since the Committee met in March. Inflation has picked up in recent months, but longer-term inflation expectations have remained stable and measures of underlying inflation are still subdued.
Consistent with its statutory mandate, the Committee seeks to foster maximum employment and price stability. The unemployment rate remains elevated, and measures of underlying inflation continue to be somewhat low, relative to levels that the Committee judges to be consistent, over the longer run, with its dual mandate. Increases in the prices of energy and other commodities have pushed up inflation in recent months. The Committee expects these effects to be transitory, but it will pay close attention to the evolution of inflation and inflation expectations. The Committee continues to anticipate a gradual return to higher levels of resource utilization in a context of price stability.
To promote a stronger pace of economic recovery and to help ensure that inflation, over time, is at levels consistent with its mandate, the Committee decided today to continue expanding its holdings of securities as announced in November. In particular, the Committee is maintaining its existing policy of reinvesting principal payments from its securities holdings and will complete purchases of $600 billion of longer-term Treasury securities by the end of the current quarter. The Committee will regularly review the size and composition of its securities holdings in light of incoming information and is prepared to adjust those holdings as needed to best foster maximum employment and price stability.
The Committee will maintain the target range for the federal funds rate at 0 to 1/4 percent and continues to anticipate that economic conditions, including low rates of resource utilization, subdued inflation trends, and stable inflation expectations, are likely to warrant exceptionally low levels for the federal funds rate for an extended period.
The Committee will continue to monitor the economic outlook and financial developments and will employ its policy tools as necessary to support the economic recovery and to help ensure that inflation, over time, is at levels consistent with its mandate.
Voting for the FOMC monetary policy action were: Ben S. Bernanke, Chairman; William C. Dudley, Vice Chairman; Elizabeth A. Duke; Charles L. Evans; Richard W. Fisher; Narayana Kocherlakota; Charles I. Plosser; Sarah Bloom Raskin; Daniel K. Tarullo; and Janet L. Yellen.
http://jp.wsj.com/Finance-Markets/node_229204
【NewsBrief】金先物相場、過去最高値-FOMC声明後上値伸ばす
2011年 4月 28日 6:06 JST
【ニューヨーク】27日のニューヨーク商品取引所(COMEX)で金先物相場は終値ベースで過去最高値をつけ、銀相場も上昇した。米連邦準備理事会(FRB)がこの日の連邦公開市場委員会(FOMC)で米国債購入プログラムの終了方針を示したものの、政策金利の引き上げには急いでいないことが示唆され、買いの材料となった。
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イメージ
REUTERS/Nicky Loh
ニューヨーク商品取引所(COMEX)で金先物相場は反発し、取引の中心である6月物は終値ベースで中心限月としての最高値となる1トロイオンス1517.10ドルで引けた。4月物は前日比13.70ドル(0.9%)高の1516.70ドルで取引を終了した。27日は4月物の最終取引日に当たる。
また、銀先物相場の中心限月である5月物は前日比0.908ドル(2%)上昇し1トロイオンス45.958ドルで引けた。期近物の4月物は前日比0.906ドル(2%)高の45.964ドル。この日は銀先物4月物も最終取引日。
記者: Matt Whittaker
http://jp.wsj.com/Economy/Global-Economy/node_229165
UPDATE:FRB、米国債購入プログラムの計画通りの完了方針示す=FOMC
政策金利は据え置き
2011年 4月 28日 6:36 JST
米連邦準備理事会(FRB)は26-27日に連邦公開市場委員会(FOMC)を開催。FRBは賛否両論のある6000億ドル規模の米国債購入プログラムを計画通り終了する方針を示した。一方、バーナンキFRB議長は低金利政策の終了に向けた時間的な枠組みは存在しないと表明した。
イメージ Jim Watson/AFP/Getty Images
バーナンキ米FRB議長、FOMC後の記者会見での質疑応答で(27日)
量的緩和の第2弾(QE2)として昨年11月に導入した米国債購入プログラムについては、FRBはこれまでも終了意向を示していた。この日のFOMC終了後に発表した声明で6月末で同購入プログラムを「完了する」と表明したことで、終了はほぼ確実とみられる。
バーナンキ議長はFOMC後の記者会見で、FRBは米国債購入プログラムの終了が金融市場に著しい影響を及ぼすとはみていないことを示唆した。
今回のFOMCでは、最重要の政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標は現行の年0-0.25%で据え置いた。しかし、この日の焦点はFOMC後に初めて実施されたバーナンキFRB議長による記者会見だった。議長は会見で、FOMCの景気見通しならびに2日間の政策決定に関する協議の状況について詳細を示した。
バーナンキ議長は、会見前に発表された声明と一貫した姿勢を示し、FRBは低金利政策の反転に踏み切る前に特定の経済指標を吟味すると表明した。
議長は、政策金利の引き上げに踏み切る必要性について判断する際には、FRBはインフレと雇用水準の相互作用を引き続き見極めると明言。「一時的な」商品相場高ならびに依然高止まりしている失業率を含む現在の経済状況は、現時点で変更を正当化するものではないとの見解を示した。
議長は、「どれほど早く対応が必要となるかに関しては確信はない」と語った。
現時点では、FRBは他地域の金融引き締めトレンドに急いで追随する意向はないもよう。この日発表した FOMC声明では、FRB当局者らは政策金利は「今後も長期間」、異例の低水準に据え置く見通しだと繰り返した。バーナンキ議長はこれは今後「2回ほどの会合」を意味する公算が大きいと述べるとともに、ポートフォリオ中に保有する債券の償還金を再投資することにより2兆ドルを上回るFRBのバランスシートの規模も維持する計画だと表明した。
バーナンキ議長は、FRBは依然、雇用創出面の進展ペースは緩やかで、米失業率が引き続き高水準にとどまると予想していることを明らかにした。さらに、議長はこのところの商品相場高は一時的となる公算が大きく、最近の上昇が緩和し始めるにつれ、インフレ率は容認できる水準に向けて低下する見通しだと指摘した。
バーナンキ議長は格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)による最近の米国債格付け見通しの変更について、米政策当局者らによる長期の財政状況への対処を促進することになるのであれば、「建設的だ」との見方を示した。
議長は財政赤字の拡大について「少なくともより長期的には米国が直面する最も重要な経済問題だ」と指摘し、最近議員らが追求している歳出削減はこれまでのところ、米経済にとって押し下げ要因とはなっていないと語った。
バーナンキ議長は燃料価格の上昇について、ガソリン価格の上昇を抑制するFRBの直接的な能力は限られているとし、上昇のために消費者の多くが直面する困難への認識を示した。
議長は、FRBは最近のこの上昇は「一時的」にとどまると引き続き予想していると明らかにするとともに、FRBはガソリン価格の上昇からの米経済の他の部分への転嫁効果を限定することを期待していると述べた。
また、FRBは経済成長率見通しを引き下げ、今年は失業率が若干低下するなかでインフレ率の上昇を予想していることを示唆した。
バーナンキ議長は第1四半期(1-3月)の経済成長率が予想を下回ったことから、今年の成長率見通しを引き下げたと説明した。しかし、議長は経済成長率を圧迫している要因は「一時的とみられる」と表明した。
今回の声明では、ほぼ2年間におよぶ米景気回復は「緩やかなペースで進んでおり」、労働市場は徐々に改善していると指摘。3月15日に開いた前回FOMCでは、米景気回復は「一段としっかり」しつつあるとの見方を示していた。また、今回の声明では、個人消費と企業の設備投資は引き続き拡大する一方、住宅セクターは依然「低迷」していると言及した。
イメージ Bloomberg News
米ワシントンDCのFRB本部
さらに、FRB当局者らは原油と穀物、綿などの商品相場高からインフレに上振れ圧力が生じているとの認識を示した。しかし、バーナンキFRB議長をはじめ当局者の大半は、消費者物価への影響は2008年の原油相場高後の状況と同様に一時的とみており、インフレへの長期的な脅威は予想していない。
FRBは「物価はここ数カ月間に上昇しているが、より長期のインフレ期待は安定しており、コアインフレ指数も引き続き抑制されている」との見方を示した。
記者: Luca Di Leo and Jon Hilsenrath and Tom Barkley
http://jp.wsj.com/Finance-Markets/Foreign-Currency-Markets/node_229323
【外為市況】ドル続落、FRB議長がドル売りに事実上お墨付き与え(4月27日)
2011年 4月 28日 8:48 JST
【ニューヨーク】27日の外国為替市場ではドルが続落した。米連邦準備制度理事会(FRB)は超緩和的な金融政策を当面続けるとバーナンキ議長が示唆したことで、同政策の持続性をめぐる不安が一掃されたため、ドルの弱気筋が安心してドル売りを出した。
イメージ AFP/Getty Images
ドルは2年半ぶりの安値を更新した。FRBの金融緩和政策を背景にドルは数カ月前から下落基調にあるが、バーナンキ議長が米連邦公開市場委員会(FOMC)後に開いた史上初の記者会見の内容が事実上FOMCの政策声明を踏襲するものとなったことから、ドル安に拍車がかかった。
「27日午後の動向を踏まえると、ドルが下値を広げかねないとの見方が、FRBの目先の行動によって変わることはないだろう」とINGキャピタル・マーケッツの為替取引部長、ジョン・マッカーシー氏は述べた。
バーナンキ議長は、FRBのインフレに対する姿勢にほとんど変化がないことを示唆した。政策金利が当分の間、過去最低水準に据え置かれるとの見通しから、市場では高金利通貨がドルよりも堅調に推移するとの見方が広がる可能性があると、アナリストらは述べた。
「ドル以外の通貨についてはいずれも、(各中央銀行による)引き締め局面が始まっており、(米国とのこうした)違いが引き続きドルへの悪材料となっている」とバンク・オブ・アメリカ・メリルリンチのG10通貨戦略部長、パレシュ・ウパディアヤ氏は述べた。
英ポンドもドルに対して2009年以来の高値へ急伸した。また、オーストラリアドルも1983年の変動相場制移行後の最高値となる1.0882米ドルへ上伸した。今後も世界的に潤沢な流動性が維持されるとの期待から、相対的にリスクの高い通貨への投資意欲が高まった。
FOMCはこの日、政策金利を過去最低水準に据え置くととともに、異論の多い米国債買入措置を4-6月期末までに完了することを示唆した。
バーナンキ議長は記者会見で、労働市場は改善しつつあるが、依然として良好な状態にはなく、FRBはインフレを確実に低位にとどめるために必要な措置を講じると述べ、経済およびインフレに関してほぼFRBの見解に沿った物言いに終始した。
議長が「FRBは自らのバランスシートの圧縮を急いでいない」と示唆したことが、「ドルの投げ売りに事実上お墨付きを与える形となった」とウパディアヤ氏は述べた。
欧州中央銀行(ECB)が金融政策の引き締めにおいてFRBよりも総じて先行するとの見方が広がり、ユーロは1.4800ドルの目前まで上昇した。
ユーロは週内に難なく1.4900ドルを突破するとみられるが、1.5000ドルを明確に上抜くほどの勢いはなさそうだとシティグループのストラテジスト、グレッグ・アンダーソン氏は述べた。
ドルが上昇することができたのは円に対してのみだった。円は、スタンダード&プアーズ(S&P)が日本の格付け見通しを「ネガティブ」に引き下げたことを受け、売り圧力にさらされている。日本銀行は主要中銀の中で、FRBよりも長期にわたり政策金利を過去最低水準に据え置くとみられる唯一の中銀とされている。
NY市場終値 27日17時50分 (26日17時50分)
ドル 82円23-24銭 (81円53-57銭)
ユーロ 1.4782-83ドル (1.4645-50ドル)
英ポンド 1.6626-29ドル (1.6483-85ドル)
スイスフラン 0.8748-54フラン (0.9508-12フラン)
ユーロ 121円52-55銭 (119円44-47銭)
豪ドル 89円24-31銭 (88円01-09銭)
英ポンド 136円65-74銭 (134円39-49銭)
カナダドル 86円46-56銭 (85円73-80銭)
NZドル 65円94-98銭 (65円82-87銭)
(ダウ・ジョーンズ)
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-20850520110427?sp=true
米FOMCが国債購入終了へ、景気支援策縮小は急がない姿勢示唆
2011年 04月 28日 08:22 JST
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バーナンキ米FRB議長会見の発言要旨
[ワシントン 27日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)は、27日発表した連邦公開市場委員会(FOMC)声明で、米景気支援策の縮小を急がない姿勢を示唆した。同時に発表した2011年の国内総生産(GDP)伸び率見通しは、前回1月の予想を下方修正した。
FOMCでは、6000億ドル規模の長期国債購入プログラムについて、従来から予定していた通り6月末で終了するとの方針を明らかにしたうえで、バランスシートはすぐには縮小しないとの姿勢を示唆した。
また、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を予想通りゼロ―0.25%に据え置き、金利を長期間異例に低水準に据え置く方針をあらためて示した。決定は全会一致だった。
声明は「景気回復が緩やかなペースで継続している(proceeding at a moderate pace)」とし「景気回復の足取りは一段としっかりしている(on a firmer footing)」としていた前回声明から表現を変えた。
バーナンキFRB議長は、FOMC終了後の会見で、経済のモメンタムが若干、より弱めになっている(a bit less momentum in the economy)と述べたほか、今年第1・四半期のGDP伸び率については「比較的弱めの数字、おそらく2%を下回る水準」との見方を示した。
しかし同時に議長は「概して、FOMCは、第1・四半期の景気減速の大半を一時的なものとみていると言うことができる 」とも述べた。
<GDP伸び率見通しを下方修正>
FRBは今回、2011年のGDP伸び率見通しを3.1─3.3%とし、3.4─3.9%としていた1月の前回予想から下方修正した。
一方、失業率の見通しは8.4─8.7%とし、前回予想(8.8─9.0%)から改善方向に修正したが、声明では、失業率は高止まり(remains elevated)と指摘した。3月の失業率は8.8%だった。
議長は労働市場について「回復ペースは依然、非常に緩やかで、われわれは極めて深い穴から脱しようと苦心しているところだ」と述べた。
原油高を背景に、個人消費支出(PCE)価格指数の上昇率予想は、前回の1.3─1.7%から2.1─2.8%に引き上げた。食品・エネルギーを除くコアPCE価格指数の上昇率見通しは1.3─1.6%とし、前回予想(1.0─1.3%)から小幅な上方修正にとどめた。
FRBは、原油価格の上昇は一時的なものであり、幅広いインフレを引き起こすことはない、と自信を示した。FOMC声明では「インフレはここ数カ月加速した(picked up)ものの、長期的なインフレ期待は引き続き安定しており(remained stable)、基調インフレを示す指標は依然として抑制されている(still subdued)」と強調されている。
金融市場は一部、神経質な動きを見せた。インフレ予想を受け30年債は下落。金は1オンス=1520ドルを上回る過去最高値をつけた。
ドル相場は主要6通貨に対して一時、3年ぶりの安値水準をつけた。一方、FRBの景気支援が続くとの安心感から米株式市場は上昇した。
また、金利先物市場では依然として、FRBが2012年の早い時期までは利上げを実施しない、との見方を織り込んだ水準となっている。
<償還資金の再投資は継続>
議長会見の質疑応答では、ドルの下落などさまざまな質問が飛んだ。
バーナンキ議長は、通貨政策は財務省の所管としつつも、強く安定したドルは米国と世界経済の利益になるとFRBは確信している、と述べた。
FOMCは、保有証券の元本償還資金を再投資する既存の政策を維持する、との方針を示した。議長は会見で、この戦略を止めることが、おそらく、FRBの出口戦略の初期段階における措置となる公算が大きい、との考えを示した。ただしその時期については、言及しなかった。
利上げについて、議長は、それが数カ月先であることを示唆。「長期間との文言は、行動を起こす前に数回のFOMC会合が開催されることを意味している。しかしどの程度早急に対応が必要となるかが不明であるため、残念ながらこのように漠然とした表現を用いている」と述べた。
議長は質疑応答で、国債買い入れプログラムを延長することの利点と、広範なインフレのリスクとのトレードオフは、あまり魅力的ではなくなっている、と指摘。「インフレは加速しており、インフレ期待も若干、上昇している。一部の追加的なインフレリスクなしに、雇用情勢を大幅に改善できるのかどうかは、明らかではない」との認識を示した。
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http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-20853220110427?sp=true
米FRB議長が初の定例会見:識者はこうみる
2011年 04月 28日 08:56 JST
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米FOMCが国債購入終了へ、景気支援策縮小は急がない姿勢示唆
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ドルと円が下落、FRBの引き締めへの慎重姿勢で=NY市場
[ワシントン/ニューヨーク 27日 ロイター] バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長は27日、連邦公開市場委員会(FOMC)終了後、初の定例会見を行った。市場関係者のコメントは以下の通り。
●有意義な背景を提供
<パシフィック・インベストメント・マネジメント・カンパニー(PIMCO)のモハメド・エルエリアン最高経営責任者(CEO)>
バーナンキFRB議長は、米連邦公開市場委員会(FOMC)が示した経済見通しや判断、政策スタンスに関し、有意義かつ参考となる背景を提供している。
幾分ためらいがちになったり、ある種の問題に関し直接的に回答せずにかわす場面も見られたが、難しい質問に対しうまく対処していると考える。
●サプライズなし、バランス取れた内容
<コロンビア・マネジメントのチーフ市場ストラテジスト、デビッド・ジョイ氏>
やや学者のようなトーンだった。
バーナンキ「教授」の会見は「A」の評価だ。議長は教育と率直さ、不透明な環境での政策決定の限界のバランスをうまく取ったと思う。それだけでなく、楽観的なトーンで会見を終えた。
FRBの立場や考え方についてサプライズはなかった。不適切な発言やつまずきもなかった。有能さと(市場との)近さを示したことで、議長はFRBにとって有益な役割を果たした。
●コミュニケーション強化の点では高得点
<三菱東京UFJ銀行のチーフ・フィナンシャルエコノミスト、クリス・ラプキー氏>
バーナンキ連邦準備理事会(FRB)議長会見の評価は、市場とのコミュニケーションを強化し、連邦公開市場委員会(FOMC)の焦点から外れた批判的な声をかわす取り組みという点ではAプラスといえる。われわれは、FRBの焦点は何かを知る必要があり、会見はそれを明確にした。
ただ、総合点としてはAマイナスだ。QE2(量的緩和第2弾)の根本的な理由付けが無くなったとみられるなか、個人的には、現在の低金利が恒久的なものではないことをFRBとして認める、何らかの発言を期待していた。
●証券償還によるバランスシート縮小への言及は興味深い
<ディシジョン・エコノミクス、マネジング・ディレクター兼シニアエコノミスト、ケリー・リーヘイ氏>
バーナンキ米FRB議長の記者会見では、興味深い発言が2つほどみられた。
まず、量的緩和プログラムの継続を望んでいることを示唆しつつも、インフレ上昇を踏まえ、(同プログラム継続に伴う)トレードオフ(見返り)はさほど魅力的ではないとの見方を示した。
そのうえで、引き締めプロセスの第一歩が、保有証券の償還に伴うバランスシートの受動的な縮小になるとの見方を示した。この発言は政策運営の観点からより重要だ。ただ、6月末時点になった段階で、当初はバランスシートを安定的に維持することになるだろう。
会見の出来栄えについては、「Aマイナス」を下回ることはないだろう。
●証券償還によるバランスシート縮小への言及は興味深い
<ディシジョン・エコノミクス、マネジング・ディレクター兼シニアエコノミスト、ケリー・リーヘイ氏>
バーナンキ米FRB議長の記者会見では、興味深い発言が2つほどみられた。
まず、量的緩和プログラムの継続を望んでいることを示唆しつつも、インフレ上昇を踏まえ、(同プログラム継続に伴う)トレードオフ(見返り)はさほど魅力的ではないとの見方を示した。
そのうえで、引き締めプロセスの第一歩が、保有証券の償還に伴うバランスシートの受動的な縮小になるとの見方を示した。この発言は政策運営の観点からより重要だ。ただ、6月末時点になった段階で、当初はバランスシートを安定的に維持することになるだろう。
会見の出来栄えについては、「Aマイナス」を下回ることはないだろう。
●長期失業の説明は物足りなさ
<ウェルズ・ファーゴ証券のチーフエコノミスト、ジョン・シルビア氏>
評価は「Aマイナス」。
広範囲なテーマを扱うという点では非常に良かった。多くの問題は複雑化しており、考えられる展開の機微を説明しようとする姿勢がみられた。「Aマイナス」と評価したのは、バーナンキ議長が長期の失業について、もっと上手く説明できたはずだからだ。エコノミストの大半は、失業率が高いのは循環的な問題でなく構造的問題が原因と認識している。経済ではなく、職業訓練や教育面の取り組みが必要だ。バーナンキ議長は、長期失業率に関してはもっと強く話すべきだった。
FRBは2本柱のマンデート(責務)を負っているのに対し、ECBのマンデートはインフレ(抑制)のみ。したがって、トリシェ(ECB総裁)とバーナンキ議長を比較するのは難しい。
総括すると、波乱はなかった。(会見に出席した)記者も、理性的な人が何人かいて、その人たちがあらかじめ質問者を選んでいた感じがある。記者が名前と所属(会社名)を名乗ったのはよかった。
●特に新しいことに言及せず、金の上昇材料に
<TDバンク・フィナンシャル・グループのバイスプレジデント兼商品・金利調査戦略部門ディレクターのバート・メレク氏>
バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長は挑発的になることを望んでいなかったし、そうではなかったと思う。FRBの2つの任務に関してメッセージをうまく伝えた。声明の一部について私は支持するかどうか分からないが、議長が政策を維持し、少なくとも当面はハト派的なスタンスを保つというメッセージを伝えたのは事実だ。
特に新しいことには言及しておらず、これを受け、金相場は最高値を更新した。
声明にタカ派的な表現が含まれる可能性があるという見方があったが、そのような表現は見当たらなかった。このため、金が上昇したとみられる。
●QE3の可能性は消えた
<ドゥワイト・アセット・マネジメントのチーフ経済ストラテジスト、ジェーン・キャロン氏>
バーナンキ連邦準備理事会(FRB)議長の初の定例会見は、出席者の多いイベントだったが、それほど有意義ではなかった。むしろ自分が考えていることの確認といった感じだった。
例えば、QE3(量的緩和第3弾)の可能性は低い。議長は景気支援もしくは失業率押し下げに向けた一段の取り組みは、マイナスの結果を招く可能性があると指摘した。そのためQE3の可能性は消えた。
議長はいかなる引き締めも急いではいないが、自身をいつでも引き締めに向かわせるリスクについては示した、というのが私の全般的な印象だ。
またQE2終了後も、再投資を継続するのは明らかだ。
議長(の対応)は「A」に値する。ただ、友好的な質問が多かったことには感心した。議長が詰問される場面はほとんどなかった。
●必要なのは言葉より実践
<マーク・インベストメンツの最高投資責任者(CIO)、アクセル・マーク氏>
バーナンキ米FRB議長は「物価安定の維持」という宿題があるにもかかわらず、ドル下落とインフレをあおるという誤った課題に取り組んでいる。
FRB当局者が少し喋ると市場が反応するというのは安直な政策だ。だからこそ議長は「透明性」を求めたのだろう。残念ながら実践してこそ言葉は生きる。市場をなだめるために議長は発言したのだろうが、健全な金融政策を支持する実践が求められる。
●市場の備えに効果的
<ジェフェリーズ(ニューヨーク)の米ドルデリバティブ取引責任者、クリスチャン・クーパー氏>
評価は「A」。
FRBが危機時に導入した金融緩和を解消するためのツールを創出するにあたり、導入当時と同じようにクリエイティブになるであろうことをわれわれは覚えておく必要がある。
この開かれた会見の場を設けることで、FRBは市場を驚かせることも、インフレのサプライズを待つこともなく、対話のトーンを変更する機会をうまく増やした。
FRBは、スピードバンプ(減速目的の道路上の障害)を効果的に取り入れたといえる。なぜなら、彼らは常に次回の定例会見で、新たなリバースレポを導入する、超過準備に対する金利を変更する、クーポンの再投資をやめるなど、目標金利の変更以外の新たなツールを自由に選ぶことが可能になるからだ。市場は常に備えるようになる。これは大量の手元資金を得るのに非常に安上がりな方法だ。
*内容を追加して再送します。
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