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リスクオフも一段落か?
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-20698720110419
消費者態度指数は過去最大の低下幅、震災で先行き不安
2011年 04月 19日 15:25 JST
日産自動車は今年の中国自動車販売目標を堅持、震災にもかかわらず
今夏の電力不足で産業部門の節電が難航、経済への打撃に懸念
トヨタ、2015年までに中国での販売台数倍増へ=幹部
インタビュー:日本の成長率見通し引き下げの可能性=ADB
[東京 19日 ロイター] 内閣府が19日に発表した3月消費動向調査によると、消費者態度指数(一般世帯・季節調整値)は、前月から2.6ポイント低下の38.6となった。下げ幅は、2004年4月の月次調査開始以来、最大の落ち込みとなった。
前年比は2.7ポイント低下となった。「暮らし向き」「収入の増え方」「雇用環境」「耐久消費財の買い時判断」の4項目全てが悪化した。1年後の物価見通しについては、「上昇する」との回答が9.8ポイント増加し全体の7割を占めた。東日本大震災の影響やエコポイントの終了、物価上昇見込みなどが影響し、消費者心理が悪化していることがうかがえる。
消費マインドの基調判断は「弱い動きが見られる」に下方修正された。
消費動向調査は3月15日が回答基準日だが、東日本大震災前の回収が32.9%、震災後が67.1%となっている。震災の影響も相当程度織り込まれているとみられる。
消費者態度指数の項目のうち、「暮らし向き」は前月から3.3ポイントと大きく悪化、「雇用環境」も2.2ポイント悪化した。震災の影響による先行き不安を映じたものとなった。「耐久消費財の買い時判断」も3.8ポイント悪化、3月末でエコポイントが終了したことが影響したとみられる。
物価上昇見込みの増加は、4カ月連続となったうえ、足元ではその割合が大きく増加。「上昇する」との回答構成比は過去平均の55.1%を超えて69.3%に達した。震災後に食料品やガソリンなどが入手しにくくなったことや、計画停電などの実施もあり今後の電気料金の上昇見込みも影響した模様。
(ロイターニュース 中川泉、編集 内田慎一)
日本の成長率見通し引き下げの可能性=ADB
2011年 04月 19日 16:33 JST
トップニュース
日産自動車は今年の中国自動車販売目標を堅持、震災にもかかわらず
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日経平均3日続落で9500円割れ、リスク回避の流れ
[東京 19日 ロイター] アジア開発銀行(ADB)のチーフエコノミスト、Changyong Rhee氏は19日、ADBが1.5%としている日本の今年の成長率見通しを若干引き下げる可能性があると指摘した。ただ、マイナス成長は考えにくいという。ロイターのインタビューで明らかにした。
同氏は「マイナス成長になると予測する理由はない。サプライチェーンの問題は、当初考えたほど深刻ではないと思う。一方、電力不足はより深刻な問題になっている。予想の数字を若干調整しなければならないかもしれないが、マイナスとはならないだろう」と述べた。
ADBが3月11日の震災から1週間後にまとめた日本の成長率見通しは、大半の民間アナリストの予想よりも楽観的な数字となっている。
Rhee氏は、復興活動による成長率の押し上げ効果は、最大でも国内総生産(GDP)のわずか4─5%にとどまり、震災被害と比較した場合大した規模ではない、との見方を示した。
アジア諸国への影響について聞かれた際、日本の地震や津波、原子力発電所の事故による影響がアジア他国へ深刻な影響を及ぼす兆候はほとんどみられない、と述べた。
ただ、個別企業は、日本からの輸入品不足により既に影響を受けている可能性があると指摘。「最終財を製造する多くの韓国企業は、部品や中間財を日本からの輸入にかなり頼っている。サプライチェーンの寸断が予想以上に長引くことを、企業は心配している」と述べた。
スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が米国の格付け見通しを「ネガティブ」に引き下げたことについては、引き下げは予想されており、米国債を保有するアジア各国にとっては衝撃ではない、との考えを示した。
為替については、20カ国・地域(G20)会合で、国際通貨基金(IMF)の特別引き出し権(SDR)の構成通貨に人民元を加えるかを議論することで、人民元改革に弾みがつくかどうかは予測が難しいとし、資本市場の開放などSDRの構成通貨となるための前提条件を中国が受け入れるかどうかが不明だ、と述べた。
円高抑制に向けた主要7カ国(G7)による先月の協調介入については「G7ではなく、G20による介入のほうが好ましかった。為替相場に関しては、今やG20で議論されており、多くの先進国は新興市場国の非協力的な姿勢を指摘する。G20による協調介入はお互いの信頼を築く良い機会だった」と述べた。
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日本市場でリスク回避強まる、欧州不安定で米債逃避につながらず
2011年 04月 19日 13:31 JST
[東京 19日 ロイター] マーケットではリスク回避姿勢の広がりから、円高・株安・債券高が進行している。米国の格付け見通しが引き下げられたこと自体への反応は限定的だったが、海外勢の慎重姿勢が強くなっているという。
ただ米財政再建機運が強まる一方で米金融緩和が維持されれば調整は一時的になるとの見方も出ている。ギリシャ債務問題など欧州も不安定なこともあり、米国債からの資金逃避にはつながっていない。
<欧州も不安定で米格付け見通し引き下げの影響は限定的>
格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は18日、米国の格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げたが、米債価格は上昇して取引を終えた。リーマンショック以来の米政府債務の拡大は市場で広く認識されており、逆に見通し引き下げが「ショック」となれば財政再建機運が高まるのではないかとの期待が出ている。また財政再建とセットで金融緩和が維持されれば、6月でのQE2(量的緩和第2弾)終了を織り込みつつあった株式や債券の市場にはポジティブな材料だ。
欧州の状態が万全であれば米国債からの資金シフトも強まった可能性もあるが、その欧州では債務問題が再浮上。外為市場では対ドルでユーロは売られている。
ギリシャの債務再編が夏にも必要になるとの懸念が浮上したほか、フィンランドでは反ユーロを唱える政党「真のフィンランド人」が総選挙で躍進し、政権入りする可能性が出てきたことで、ポルトガル支援策が容易に承認を得られなくなるとの懸念も強まっている。
みずほ証券チーフマーケットエコノミストの上野泰也氏は「米格付け見通し引き下げのタイミングとしては意外感はあったが、米債は動いたものの一時的にとどまった。むしろ米債利回りは低下しており、その背景には政治的に財政緊縮強化を促す警告になったことや、ポリシーミックスの問題に絡み、量的緩和の縮小や利上げが遠のき金融緩和が見通せることなどが挙げられる。(格下げは)アウトルックのことで、実際に米国債の格付けが下がったわけではないこともポイントだ」と述べている。
<アジア時間でドル円は落ち着き>
ポジション調整の余韻が残るドル/円は米格付け見通しの引き下げで欧米株価が急落したことから、海外市場ではリスク回避地合いが強まって約3週間ぶりの安値をつけたが、アジア時間には落ち着きを取り戻した。「海外市場での下げが大きかったことで値ごろ感が出ており、ドル/円を買いそびれていた向きの買いが入っている。3月の介入後のドル上昇が急ピッチだったことで、買えていない参加者は多い」(みずほ証券為替アナリスト、鈴木健吾氏)という。
米格付け見通しの引き下げについて外為市場では「米国の財政赤字と経常赤字は構造問題。すぐに結論が出ないため、構造問題は市場の材料にはしにくい」(ステート・ストリート銀行金融市場部長、富田公彦氏)との声が出ている。
基軸通貨国の国債である米国債は、世界の市場の安定を支えるセーフヘイブン。これが「AAA」という最高位の安全評価を失う可能性が出てきたことの意味合いは小さくはないが、市場では「米債を売ったとして、ではそのあと何を買えばいいのか」(ステート・ストリート銀行、富田氏)との事情もある。資金運用の観点からは、市場規模や流動性も考え合わせれば、比較優位でやはり米国債を選ばざるを得ないという。
一方で、ムーディーズは18日、米予算案に関する協議について、結果に対する不透明性は残るものの財政政策の方向性を変える可能性があるとして、米国の格付けに対してはポジティブとの見方を示した。市場では「S&Pの判断がすべてではない。格付け見通しの引き下げは材料としては長続きしない」(三菱東京UFJ銀行アナリストの井野鉄兵氏)との声が多い。
<海外勢の日本株買いが後退>
日経平均は続落。約3週間ぶりに9500円を割り込んだ。欧米株安を受け、序盤から売りが先行。円高進行も重しとなり、輸出株中心に幅広い銘柄が下落した。「日本株を支えていた円安、米株高、海外勢の買いの3要因がいずれも消えており軟調だ。これまで海外勢は9500円以下では買っていたが、今回は外部環境の変化のためか、動きが出ていない」(立花証券・執行役員の平野憲一氏)という。
ただ積極的に売り込む海外勢もいないため売り一巡後は下げ渋る様相もみせている。市場では「米株安と円高を受けて売りが先行したものの、日銀によるETF(上場投資信託)買い入れや中国系ファンドによる先物買いの思惑などがあって、下値も売り込みにくくなっている。目先は日米金利差が拡大しても、欧州財政問題の影響で円高圧力が残る。決算発表の本格化に向け、緩やかに下値を探る展開となりそうだ」(大手証券エクイティ部)との声が出ていた。
<円債先物は新年度入り後の運用需要で堅調>
円債市場では、国債先物が続伸した。米債高・株安を受けて流動性の高い国債先物が買われた。新年度入り後の運用需要もあり、現物債の需給が引き締まった。
米国債の格付け関連について、市場では「バランスシート問題を抱えるぜい弱な景気を陰で支えてきた財政政策の自由度は大きく低下しただろうが、今回のアウトルック変更による直接的な影響は軽微とみている」(JPモルガン証券のチーフ債券ストラテジスト、山脇貴史氏)との声が多い。発表後の米国市場は、米国株は下落したが米債金利の上昇は瞬にとどまり、その後金利は低下した。
バークレイズキャピタル証券のチーフストラテジスト、森田長太郎氏は「1998年以降、日本ソブリンの格下げアクションが始まってからの経験からしても、主要国の国債市場が格付け変更によって受ける影響は、中小国のそれと比べれば限定的だ」と指摘。「とくに米国の場合、世界各国の政府、投資家が保有するドル資産が格下げアクションによりはたしてどの程度、他通貨へのシフトを促されるのかという問題になる。ポートフォリオにおけるドル資産保有のウエートは、実際には格付けアクション以外のファクターで決まってくる部分が圧倒的だろう」と話している。
(ロイターニュース 金融マーケットチーム;編集 宮崎亜巳)
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