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■米ダラス在住のヘッジファンド運用者、J・カイル・バス氏は15日、寄付基金であるテキサス大学投資管理会社(UTIMCO)による金地金6643本、9億8700万ドル(約820億円)相当の受け取りに関して助言を行った。この金地金はニューヨークにある銀行の金庫に保管されている。
バス氏によると、UTIMCOのマネジャーらは今年、金投資を地金に交換するため取締役会の承認を求めた。取締役会のメンバーであるバス氏(41)はその過程で助言を要請された。同氏は2006年に米国のサブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン市場が崩壊すると見込み5億ドルの利益を上げた。
ヘイマン・キャピタル・マネジメントのマネジングパートナーでもあるバス氏は16日の電子メールで「金現物を購入し受け取る決定」は寄付基金のスタッフが行ったとし、「私は可能な部分で助言した」との見解を示した。ニューヨーク市場の金先物相場は15日、過去最高値の1オンス当たり1489.10ドルに達した後、1486ドルで取引を終えた。
全米大学経営担当役員協会によると、UTIMCOの運用資産は昨年8月時点で199億ドルと、ハーバード大の基金に次いで2位。UTIMCOのブルース・ジマーマン最高経営責任者(CEO)によると、UTIMCOは昨年、金投資を約5億ドル増やした。バス氏によれば、同基金のマネジャーらは金需要が供給を上回る事態に備え、金を受け取ることを決定した。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のCOMEX部門の金の先物とオプションの建玉(未決済残高)は通常、指定倉庫の在庫量を上回っている。バス氏によると、これらの先物の5%の保有者が現物を受け取ろうとすれば、現物の量はその需要を満たすのに十分ではないとみられている・・増刷できない通貨。
バス氏は、インフレ率が市場金利を2.5−3%上回っていると現金の価値が目減りするため現金を保有することはより良い選択とは言えないと語る。(ブルームバーグ)
■VIX(S&P500ボラティリティ=恐怖指数)が15日に4ボトムで下方ブレークしている。最低でも一桁の下の方への突入は間違いないところだ。VIXの下降はすなわち株価の上昇であり、ここから見る限り、今後の株価の強い上昇の可能性が高い
しかし、欧州懸念でユーロが弱いため、ユーロドルは軟調、全体としてのドルインデクスはむしろ下降気味。よってドル円も低迷。為替相場は波乱含みである。
そして、金が強い上昇。商品全体は明らかに上昇の方向性だ。
このバラバラに見える動きの基底にあるのは、やはり米国懸念であろう。既述の米国債務上限の問題がそろそろクローズアップされてきており、米国リスクが相場のひとつの要素となってきている。為替の不安定と、商品・株の上昇を一言で言えば、「インフレ懸念」である。これから少なくとも1年、あるいは2年は、米国のソブリンリスクに振り回される相場になりそうだが、これは基本中の基本のドルの問題なので、相場は大きな混乱になる。今までにない価格の動きが見られることになりそうだ。
「いよいよ始まりつつある」、というふうに思っている。(やまはFX・抜粋)
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