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「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」?
森信茂樹よ!偉そうに言うが、「歴史から普遍性のある真理を学ぶのは良い。しかし、経験則から、橋本と同じ過ちを繰り返すことが賢者なのか?」と問いたい。
もし、生徒がこの記事を見つけて、本人がこのカキコを見る機会がもしあったなら、偽名でも匿名でも何でも良いから、見解を書き込んで欲しい。
課題1
是清の時代と現代で、日本を取り巻く経済状況は同じか?
国債の長期金利の上昇を恐れ、海外からの投機に怯えているようだが、何故、震災直後に超円高に伸びたか?
それは、日本から見たら、非日常的な大惨事であったが、ハイエナの如きファンドの連中は、日本に復興需要という ”明らかな経済需要”が生じたことを認識したからであり、混乱に乗じて「喰える」と認識したからに他ならない。
復興需要による特定業種の株高も、復興資金調達のための国債発行も、ヤツラにとっては二度とない機会でしかない。
円ベースで見れば…、日本ベースで考えれば、悪夢のシチュエーションも、海外から見れば、美味しいのである。
しかし、参戦するためには、日本にお金を流さなければならない…。その勢いが、1ドル81円台を一挙に76円台まで高沸させたのである。
日銀は…と言うよりは、G7は、震災前迄は既に「禁じ手」となっていた協調介入をした。これは、各国の日本に対する香典のようなものである。
これこそ馬鹿。東日本大震災の復興そして原発事故の対応に、海外からの供給を必要としており、日本はサプライチェーンが分断され、原発事故も手伝って急激な落ち込みが予想される有事の状況下での円売り。円高なら、まだ安く済むのに…である。
そんな中で、今が有事であるにも拘わらず、世の中の事象には疎い日銀が、単なる財界の馬鹿の一言で、協調介入を呼びかける。日銀も財務省も実のところ失敗したと思っただろ?w
だから金融業界は、81円台から85円台の円安にふれただけでビビリまくりw
復興国債を市中で消化しようが、日銀が全部引き受けようが、どちらにせよ、既にハイエナは上陸しているのである。
日銀の白川総裁は、震災前「デフレ脱却に必要なのは紙幣の発行ではなく、需要喚起」と言っていたが、それは正しい。しかし、日本の国民が長期に渡る不景気とデフレに苦しみ、収入は減り財布の口が堅くなっている…という基本を理解していない。
多分、日銀総裁や官僚・大学教授みたいな連中は、そこまで不景気を感じていないからであろう…。
日本国内の傾向が悪化傾向にあることは変わっていない。滅茶苦茶に悪化してはいるが。
しかし、海外から見れば、震災前と震災後で明らかな違いがあるのである。それは明らかな「需要」の存在w
どちらに舵を取るにせよ、日本は既に金融的には「獲物」なのである。国際的な会合で、どれだけ紳士を装っていても、それは社交界よろしく社交辞令に過ぎないのである。
日本が頼りにしている米国も、実は自分の国内だけで精一杯。欧米も、日本にこけられると困るのであるが、自国の手当てで精一杯なのである。
何故なら、日本は”テンネン”であり、何を考えているかは誰も分からないものの、先進国そして新興国の金主であるからである。
オレが言いたいことは、結局、日銀が震災復興国債を全額買い取りをしようが、市中に売り出そうが、あるいは、消費税で復興資金を賄おうが、海外のファンドの連中にとっては、アプローチと戦略が変わるだけで、あまり大きな違いはないということである。
結局…言えることは、日本が外資ファンドに喰われまくった最後に起こる事象は、国債と株式の下落そして次に円の急落である。
最後は、復興財源を市中に求めようが、日銀で引き受けようが、トリプル安になる。何故なら、最後に円高のうちに資産を移行させないと、それまでに蓄えた利益どころか原資がパーになる可能性もあるからである。
そう…。
海外から見ると、日本は今、超ハイリスクハイリターン市場なのである。だから投機が流れ込むw
では、森信茂樹の言うハイパーインフレ。それは、海外の投機筋が日本への流入資金を引き上げる際に、日本の経済が極度に疲弊しており、復興の望みが見受けられない場合はどんな状況であれ起こる。
そこのところを理解していないと…
この世紀の国難とも言える「大震災とまさかの原発事故」の復興需要をバネにした日本全体の経済復興を遂げなければ、この日本に明日はない…と言っている意味が理解されないかも知れない。
オレがこの場で、言っておくべきことは:
@ どんな経済政策をとったにせよ、海外の投機資金は日本に津波のごとく流入し、最初は超円高になる。その後は、国債・株式は乱高下を繰り返し、最後は津波の引き波のごとく去り、円は急落する。
A その後、ハイパーインフレになるかならないかは、日本に魅力があるかないかだけで決まる。日本の経済が上昇気流にあれば、ハイパーインフレにはならず、海外からの投資もあり得る。勢いがなければ?
聞くまでもないでしょ(笑)お金を全て海外に引き上げて利益確定させた後で、日本にハイパーインフレが来たら、できるだけ辛抱強く待って…、急落したそのタイミングで円を買って、日本の美味しい会社の株式…買い捲ります(笑)
超円安になって輸出企業に取っては追い風…などと財務省・日銀・経団連などが思っているうちに、旨みのあるところは外資に金融的に占拠されますw
最悪のシナリオですが、その後、国内にパニックや動乱が起きて、警察や治安部隊で押さえられなくなったら、日本は、ロシアと中国とアメリカに占拠されて分割統治です。
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投機の標的、金利上昇のリスクをはらむ 復興国債の日銀引き受け論を排す
国債の日銀引き受けが報道されたとき
マーケットに何が起きたのか
まず下のグラフを見ていただきたい。これは、3月31日から4月1日にかけての、10年もの国債金利の推移を表したものである。3月31日の14 時に、金利は急騰している。この理由は、一部報道機関が「政府が日銀による国債引受けを検討」と報道したためであるという(時事通信社2011年3月31 日)。
同日の日経夕刊では、「復旧復興税を創設 震災国債、日銀引き受け検討」との見出しで、「政府が」基本法の中に書き込むことを検討していると報じた。しかし、その後政府は、日銀引き受けの検討を真正面から否定し金利は落ち着いた。あやうく金利の高騰という重大事態を免れたのである。
(中略)
「愚者は経験に学び、
賢者は歴史に学ぶ」
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」とは、プロシア(現ドイツ)名宰相・ビスマルクの言葉として伝えられ、日本でも人口に膾炙(かいしゃ)している名言である。わが国には、戦前や戦中、巨額の公債を日銀引き受けにより発行し、急激なインフレが生じた苦い歴史がある。
1930年代の世界大恐慌の下で、時の大蔵大臣・高橋是清は、日銀の国債引き受けによる拡張財政と通貨切下げ策による経済回復を目指したが、結果的に財政規律は失われ、高橋是清の暗殺後、軍部による国債発行と軍事拡張により、戦争へと突入していった。
このような歴史的教訓を踏まえて、日銀引き受けは、現行の財政法で原則禁止された。ユーロ加盟国も、リスボン条約で、ユーロ採用国の中央銀行による公債の直接引き受けを禁止している。
日銀引き受けによるマネタイゼーション(財政赤字を中央銀行がファイナンスすること)の最終的な帰結は、大幅な通貨価値の下落を通じてのハイパーインフレと円安、長期金利の上昇である。このような財政規律の緩みを見せることは、日本国債売りに向けての国債投機の引き金を引くことになる。
震災の困難に立ち向かう今こそ、歴史に学ぶ賢者でありたい。
http://diamond.jp/articles/-/11928?page=1
http://diamond.jp/articles/-/11928?page=2
http://diamond.jp/articles/-/11928?page=3
http://diamond.jp/articles/-/11928?page=4
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