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陳腐な予算編成に見る負け犬根性
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投稿者 一言主 日時 2011 年 4 月 15 日 13:52:33: AlXu/i8.H/.Es
 

陳腐な補正予算の編成に見る、負け犬根性

新聞の論調は再び以前の財政出動による再建に歩み出した。そして今の政権は言われるままの予算編成をするつもりのようだ。

大地震が起こり、津波が襲来しても日本の基礎的な経済条件に変わりは無い。デフレが深刻化し、財政が破綻の縁にあることに変わりが無い。

大地震や津波が急速に国内消費を活性化するというような奇跡が起こるとは思えない。著しく消費が減少しているデフレにおいて、喪に服するような自粛という消費の手控えがなされており、それを非難することはできない。

しかしそれにより経済が普通以上に減退していることは確かである。この政府はそれにさらに追い打ちをかけるように、ガソリン税の軽減をやめ、復興税という名の消費税を上げようと画策している。

およそデフレを解消する気が無いように思える。それどころか早く破綻させたいらしい。


目下の急は、再建のため、震災復興のため、公共投資という財政出動を余儀無くされている。

政策としてこれに凝り固まってしまうと、
自律回復しない成長をまたも繰り返すことは明白だ。それによりさらに莫大な借金を抱えるであろう。

この20年間厭きる事なく同じような補正予算を繰り返して来た。その失敗にもこりず、アメリカから需給ギャップ論が出るとまた麻生政権で14兆円ものを予算を組みそして何も効果がなかったのである。

ここに来て、また同じように災害回復に対して同じように予算を取って、公共投資を繰り返しても、デフレから解消することは不可能である。

デフレは需給ギャップから生まれているのではない。借金や負担の大きさから生じているのです。それゆえ公共投資にいくらつぎ込んでもデフレ経済は回復しないでしょう。


デフレにおける公共投資は、デフレを促進し借金を増やす政策です。しかし今は、それをやらざる負えないのです。政府の義務であり、国民の人間性の発露でもあります。

しかしそれだけでは日本全体が蟻地獄に落ちる事になり結局、復興もできず、破綻からも免れなくなるのです。

何かひとつ確かな民間負担を軽減し、消費が伸びる政策を同時に取る必要があるのです。これが無ければ日本の破綻はすぐにやってこよう。

私の懸念は、この政府は、来年度の予算を組むつもりがあるのだろうか。ということです。

正直な話、返せない借金をして災害復興費に当てるなど誰でも、どの政府にもできるのです。

特に今の民主党政権の首脳では、今だけ乗り切ればよいと言う考えが見え隠れします。

今後補正予算を何度も組むらしい。しかし今の予算編成では、来年度の予算はどうするつもりなのだろうか。恐らく組めないでしょう。

なんら増収をもたらす対策は取っていないからです。物を作っても見返りが無い政策なのです。

災害復興は、お金とキャンペーンや、一致団結、勤勉、刻苦勉励で解消できるだろう。しかしデフレは、政策でのみ解消できるものです。刻苦勉励ではできません。

今までと同じではこの先にあるのは経済的破綻だけです。それでは被災者の人達はより惨めな生活を余儀無くされることになります。

新聞や、政府の関係者の言い方は、今は助けなければならないから、財政が失敗してもよい、震災だから経済が悪くなるのはし方がない。そのように私には聞こえます。

日本経済が破綻したのはあの東北大震災があったからだ。そう言った理由付を既に織り込んでいるような口ぶりです。

政府や、指導者はそれではいけないのです。これを無責任というのだ。「精一杯やったがだめだった。私は一生懸命しています。」というのは、個人の場合だけ許されよう。

ここに日本の優しさと、負け犬根性が見られる。一生懸命さえやれば許されるとでも思っているのだろうか、失敗してよいと思っているのだろうか。

個人はよいかもしれないが、しかし国家は常に存在するものであり、破綻後も日本人はいなくなる分けではない。国も無くなるわけではない。

戦争は、軍人や政府関係者が一生懸命やった、アメリカがそれを上回ったとか、止む終えなかったと言っている連中がいるが、それで国民はどうなったのか。
一生懸命やったでは済まないのだ。

現政権の首相も私は精一杯やっています。それがどうした、国民はその程度では足りないと言っているのです。

今回の震災は、阪神大震災よりもさらに進んだ、デフレの深刻化の中での災害です。正常な経済の状態における経済政策では失敗するのです。

デフレにおける災害対策を打ち出す必要があります。
災害復興とデフレを同時に切り抜けるまともな算段をして予算を組む必要があるのです。決して最初から負け戦をしてはならないのです。


震災に対する莫大な費用が長期にわたり必要なのです。そのためには常に経済が拡張し、その分を補えるようにしなければなりません。それは経済を回復させながらの震災復興ということです。

今までと同じような補正予算を組むことは、難しいものではないでしょう、第1次、第2次あるいは第3次の補正予算を組むことは誰でもできよう。

いかにも仕事をやっています、あるいは災害のために予算を組んでやっているのだから有り難く思え式の予算である。しかしそのような予算をありがたがる必要などありません。

問題はこの災害予算が、被災地を完全復興させ、日本全体を復興させるかどうかなのです。

公共投資に特化した災害復興策は一見、被災地では華々しい効果を上げるであろう。しかしその他の地域ではその分空洞か、経済的荒涼をもたらすのです。

アリジゴクへみんなで向かっているのです。
頑張ろう日本、一丸ととなって災害復興が成った瞬間に日本全体が蟻地獄にはまったことが分かるのです。
囲碁における、一地域での勝利が全体の敗因になるのと同じです。

デフレ下における公共投資一遍倒の政策は、理論的にこれを意味しているのです。

今、民主党の幹部や、自民党の首脳の中には、民間負担を軽減するという発想が全く見られません。また予算を大幅に組み替えるという発想も見られません。

新聞紙上で喧伝されるのは、高速無料化の廃止や子供手当の廃止などが政治上で取引にされています。

実際には、デフレ下では、直接民間負担を引き下げることや、直接消費者に給付することが、デフレの解消につながり、経済を拡大再生産に導くものです。

しかし民主党は、そのような経済的な理論でマニフェストを作ったのではなく単に消費者受けを狙ったものだったことが明らかです。

それゆえ今の民主党にそれを期待することはできません。それゆえ再び自民党と同じような編成の予算になることだろう。

トドのあげく彼らは、自己弁護をするであろう。災害が日本経済の足を引っ張ったと。数年後に既にその論陣を張る可能性が見え隠れする論調になっている。日本経済が破綻したのは、東北大震災が大きな原因の一つになった、と喧伝し言い逃れするのである。

東北民にとってはいい迷惑だ。そして国民に莫大な借金と、重税を残してくれるだろう。

しかしそんなことをさせてはならないのです。賢明なやり方があるのです。災害復興と、デフレの解消を同時になせる政策があるのである。

震災費用が30兆要ろうとも、人間の労働量には限界があり、日本の復興建設の携わる人達にも限界がある。1年に5兆円も消化すれば十分だろう。一度に必要なわけではないのです。

その分を常に経済が拡張し補えるような経済体制を作ればよいだけです。

そのためには被災者以外の経済が、拡大伸長することが大事であり、それを促す経済対策も含んでいなければなりません。市場に資金を流入させ、消費を拡大させる方法が必要なのです。

それは低金利や、過剰融資による生産者への貸し付けとは全く異なるものです。

私はその政策として、平成版の船中八策を提案しています。その中のひとつでも完全に施行できれば、必ず災害復興とデフレの解消が同時に成し遂げられるでしょう。
デフレ解消の船中八策

1、ガソリン税を下げよ。
2、高速代金を全線、全車種3割負担で実施せよ。
3、雇用保険を満額給付し、期間を延せ。
4、生活保護所帯以下の最低賃金所帯にその差額分を給付せよ。
5、住宅ローン破綻懸念者に国が代わりにローンを支払え。
6、金利を引き上げよ。(個人金利を引き上げよ。)
7、税金の物納を大幅に認めよ。
8、消費税を3%に下げろ。

いずれも市場に資金を注入する方法であり、消費の拡大に貢献します。それがデフレ解消の正しい方策です。
(http://blog.so-net.ne.jp/siawaseninarou/敗戦と戦後の復興:デフレと震災復興参照のこと)

この九月になれば日本は、最初の大きな枝路に直面するでしょう。現在の原油高による物価高を国内の消費が越えられるかどうかです。

これが越えられれば日本経済は拡大成長し、税収が増え、デフレが早晩解消されるでしょう。しかし逆に乗り越えられず萎んでしまえば、大変な事になります。税収が全く増えなくなるからです。

ガソリンが150円を越えると、リーマン以前は車の交通量が減少し、消費が失速しました。
この民主党政権の2年の間に、消費が拡大した、あるいは所得が伸びたという話は聞いたことがありません。

それゆえ ほぼ確実に日本経済は乗り越えられず萎縮するでしょう。
このままいけば、そうなります。しかし私達は前以て分かっていることには、対策を立てられる人間です。

分かっているから、確実にそれを乗り越えられる政策を取ればよいのです。それが船中八策なのです。

さて今年の9月が一つのみものでしょう。

一言主
http://blog.so-net.ne.jp/siawaseninarou/
http://www.eonet.ne.jp/~hitokotonusi  

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コメント
 
01. 2011年4月15日 14:16:08: PPAJr6WqwQ
事業者の望んでいる支援とは、お金を借りられることや補助金がもらえることではない。
売り上げが増えることである。
売り上げが増える見込みがあればお金も借りられるし、人も雇えるし、投資もできる。

売り上げが増えるためには消費者がお金をもつことである。

船中八策、賛成です。


02. 2011年4月15日 14:19:30: cqRnZH2CUM
今後は、供給不足が深刻になってくるから、減税など需要サイドに働きかける政策よりも
日銀が金利を低く抑え、政府が国債と財政出動による破壊されたインフラ復旧や産業強化を行うという古典的な政策が再び有効な局面になってくるだろう

03. 2011年4月15日 16:58:08: qSlbXVySMQ
消費税はゼロパーセントに出来るのだが、やはり価格競争によって日本製は売りずらくなる。要は、日本人は、「自分が生産者であり、消費者である」これを忘れているんだが、このデフレ下・・自分で自分の首を絞める・・これも仕方がない「空気」ダ・・。ここで言いたい・・「生産出来ない方・・・政治家・官僚・役人」この方々の給料を下げないと、一般庶民、生産している、川上から川下まで冷え上がっている現実・・。加えて、風評被害・と来る//.
埋蔵金{特別会計}これを、補正予算にしないと、役人のみの国となる。大企業も部品がない。いわゆる、中小・零細企業が、稼動しないと、現在の有様・・。カネを貸すのも、変動とくる。なってない。このままでは、税収はますます「激減」これは、間違いナシ・・・!

04. 2011年4月15日 20:03:43: FrXvjJY5H8
もっと銭をださないとこれ以上はだめ!というストリップ劇場のカツアゲ方法だ。
このような方法にまみれ、手前の配偶者に金ずる以外の甲斐性をもたれず、不幸を望まれているやつも多い気がする。

05. 2011年4月15日 20:11:18: FrXvjJY5H8
類似する法律作用に悪乗りして、早速増税預言者が呪術をかましておる。

06. jesusisinus 2011年4月16日 14:27:12: veLsqfdw2ggms : oAV5LSClNA
多くは望まない…1・8だけでもかなり違う。

01>> その通り。マスコミの「政治と金」騒ぎの時から、国民は景気回復を望んでいた。

03>> その通り。非生産者への給与は減らすべき。要は橋本氏の逆をやれば、景気は簡単に回復するのですw
まあ生活保護受給者がこれからもどんどん増え続ければ、国で面倒を見て貰っている非生産者(=国家公務員)が増えるのと同じことになり、ギリシャと同じ道を歩むことになるw


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