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小麦が高騰し、それが連鎖して、
円安日本の食糧高騰に追い打ちをかける可能性は高そうだ
http://jp.wsj.com/US/Economy/node_220574
米南西部で干ばつ―農家は作物の処分迫られる
2011年 4月 12日 9:33 JST
【ダラス(米テキサス州)】米南西部のほとんどの地域では深刻な干ばつが起きており、農家は農作物や家畜の価格高騰から利益を得られないでいる。エコノミストは、すぐに雨が降らなければ、食料供給への圧力が高まると見ている。
農地 Associated Press
小麦畑を調べる米オクラホマ州の農家(先月)
政府と学界による「干ばつ監視(Drought Monitor)」によると、テキサス州では過去6カ月間、この季節としては1967年以来最も降水量が少なく、州の半分が極度の干ばつに見舞われている。ニューメキシコ州でも州の75%の地域で深刻な干ばつが起きている。オクラホマ州の専門家グレッグ・マクマナスさんによれば、同州の1〜3月の降水量は、1930年代の砂嵐(ダスト・ボウル)の時期も含めて、21年以降で最小を記録したという。
米国の南部の一部は2006年以降、断続的に干ばつに見舞われているが、冬と春が並外れて乾燥したことから、特にひどい干ばつになりつつある。
既に商品価格の急騰に直面している消費者にとっては悪いときに干ばつが襲ってきたことになる。米国南西部での農業は大規模であり、この地域での減産は既にきつくなっている食料供給を一段と悪化させる恐れがある。
気象専門家らによると、テキサスとニューメキシコでの今後3カ月、オクラホマでの今後1カ月の降水量は平年を下回る見込みだ。これを受けて最も多産な農家や牧場の一部では、成長が止まった小麦を処分し、例年より早い時期に乳牛を安値で売却している。
オースティンの南約70マイル(112キロメートル)にあるテキサス州ゴンサレス郡の牧場主ビル・ハイマンさんは、一部の家畜を今年既に売却したとし、牧草が足りないため、残った家畜のために干し草を与えており、一方で他の出費を最低限に抑えていると話した。ハイマンさんは「トラクターも買っていないし、設備も買っていない。何も買っていない」と嘆いている。
穀物エコノミストは、オクラホマとテキサスの冬小麦のかなりの部分が干ばつでだめになると予想している。昨年は両州の冬小麦生産量は米国全体の17%を占めた。連邦政府の専門家は、テキサスの小麦農家の作付けは前年をわずかに下回る程度だが、生産量は49%も減少すると予想した。つい最近までは、回復しかけた世界経済を背景にした需要増で今年は農家の利益が大きくなるとみられていた。11日のカンザスシティー取引所の小麦先物7月物は1ブッシェル(約27キログラム)=9.29ドル(790円)で終わった。1年前は4.94ドルだった。
多くの農家にとっては目先の収穫だけが問題なのではない。テキサス州ウィッチトー郡のテリー・マカリスターさんは、綿花やソルガムなどの夏作物の準備をしていないとし、「雨が降るまで何の作付けもできない」と話した。しかし、オクラホマ州ボイシシティーのクレーグ・サンダースさんのように、雨は降るとみて夏の作付けを進めようとしている人たちもいる。サンダースさんは「私はこの国でこういうことが起きるのを見てきた。天候は反転して雨が降り、豊作になるだろう」と述べた。
米農務省によると、既に昨年の水準から約50万頭減少している肉牛の数はさらに縮小する公算が大きい。テキサスA&Mの家畜エコノミスト、デービッド・アンダーソンさんは「ステーキやハンバーガーに関していえば、テキサスの干ばつの影響はだれもが受けることになる」と話した。テキサスは米国一の牛肉生産州だ。
テキサスとオクラホマの牛肉の価格は7日時点で100ポンド(45キロ)=122.82ドルで前年の99.35ドルを大きく上回ったが、燃料や肥料、飼料の値段が上がっている農家にとっては大きな喜びにはなっていない。
記者: Ana Campoy
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