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http://jp.wsj.com/Finance-Markets/Stock-Markets/node_219003
2011年 4月 9日 8:42 JST
記事
【ニューヨーク】8日の米株式市場とドルは下落した。投資家が米国政府機能停止の可能性を警戒するとともに、企業の第1四半期決算発表シーズン開始を前に買い控えが広がった。
ダウ工業株30種平均は前日比29.44ドル(0.24%)安の1万2380.05ドル。アルミ生産大手のアルコアが0.2ドル(1.1%)下落して17.92ドルとなり、ダウ平均構成銘柄中で最も軟調となった。同社が11日に予定している第1四半期決算発表が、決算シーズンの事実上の皮切りとなる。
ナスダック総合株価指数は前日比15.72ポイント(0.6%)安の2780.42で引けた。S&P500種株価指数は同5.34ポイント(0.4%)安の1328.17。製造業と金融が下げを主導したが、原油価格の高騰に伴うエネルギー銘柄の上昇によって下げ幅は一部相殺された。
ナスダック総合株価指数とS&P500種株価指数は週間ベースで双方とも0.3%の下落となり、2週続いた週間ベースの上昇がストップした。ダウ平均は週間ベースで0.1%弱の上げ幅となり、3週連続で上昇。
朝は買い先行で始まったが、政府の2011年会計年度予算の合意期限である8日深夜が迫るにつれて下げに転じた。合意に至らなければ15年ぶりに政府機能の停止となる可能性があり、ドルが圧迫された。
ドル安によって他通貨の所有者にとっては割安になるため、商品相場は上昇。原油先物価格は、ドル安だけでなく、リビアによる石油輸出の再開が遅れるとの懸念によって2.49ドル(2.3%)上昇し、1バレル112.79ドルをつけた。
J.P.モルガン・ファンズの市場ストラテジスト、ジョセフ・タニアス氏は、「投資家は原油価格の高騰と政府機能停止の可能性を警戒しているようだ。」と指摘、「今は誰もが待ちの姿勢。交渉が長引くほど政府機能停止の可能性は高まる。最終的には双方の政党が歩み寄って何らかの妥協案に到達する必要がある。」と述べた。
前回政府機能が停止したときの株式市場の反応は比較的穏やかなものであった。ビスポーク・インベストメント・グループによれば、1994年11月に政府機能が5日間にわたって停止した際、S&P500指数は1.3%上昇し、12月下旬から1995年1月初旬にかけ政府機能が21日間停止したとき、同指数は0.1%上昇した。
USAAインベストメント・マネジメントの投資一任資金運用部門バイス・プレジデント、バーニー・ウィリアムズ氏は、予算交渉が株式市場に与える影響は、結論が出てからの方が大きいとみている。同氏は、「興味深い点は、議論の方向が歳出削減に向いていることだ。これは今後の経済に大きく影響するだろう」と述べた。
投資家は全体としては堅調な第1四半期決算を予想しているものの、コモディティ・コストが高騰するなか、企業がどのような見通しを発表するか、神経を尖らせている。ウィリアムズ氏は、「企業トップはコスト上昇を警戒してやや保守的な見通しを発表し、期待を下げようとするかもしれない」と指摘している。
ダラス連銀のフィッシャー総裁は、8月以来相場の押し上げ要因と投資家がみている6000億ドルの国債買取プログラムに対する批判を緩めておらず、「残りのプログラムの縮小」を検討すべきだと述べた。
エネルギー銘柄は原油価格の上昇とアナリストの強気の見解によって押し上げられた。掘削請負会社のネイバーズ・インダストリーズは、マッコーリー証券のアナリストが水平掘削リグが3年以内に50%以上増え、探査や生産向けの支出が増えるとの見解を示したことを受け、1.06ドル(3.5%)上昇して31.56ドルとなった。掘削請負会社のヘルマリック・アンド・ペインも1.44ドル(2.1%)高の68.94ドルとなった。マッコーリー証券は両銘柄の投資判断を「アウトパフォーム」に格上げした。
旅行予約サイトを運営するエクスペディアは2.90ドル(13%)高の25.30ドル。同社は旅行アドバイザー部門を切り離して2社体制とすることを発表した。
コンピューターのハードディスク・メーカー、シーゲート・テクノロジーは復配発表後、1.15ドル(7.8%)高の15.84ドルとなった。
マットレス・メーカーのテンピュール-ペディックは6.18ドル(12%)高の57.17ドル。同社は、第1四半期の売上高と利益が会社予想を上回ったことを理由に2011年の純売上高と純利益の会社計画を引き上げた。
一方、油田掘削のハーキュリーズ・オフショアは0.72ドル(11%)安の5.66ドル。同社は7日に、海外腐敗行為防止法違反の疑いで司法省と証券取引委員会の捜査が入ったことを発表した。
ガス・油田サービス企業のベーシック・エネルギー・サービシズは1.93ドル(8%)高の26.07ドル。同社は、3月のリグ稼働率は70%と、2月の59%、1年前の53%から改善したことを発表した。
バイオ企業のサンガモ・バイオサイエンシーズは0.74ドル(8.8%)安の7.62ドル。同社は、DNA結合性タンパク質の研究のための資金調達を目的とする670万株の新株発行に関し、売り出し価格は7日の終値に対し7.9%のディスカウントとなることを発表した。
記者: Donna Kardos Yesalavich and Kristina Peterson
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