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株式日記と経済展望
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東京の計画停電などなまぬるい! 中国やインドでは停電は当たり前。
停電を当たり前とする生活を容認するか、原子力発電を容認するか?
2011年4月5日 火曜日
◆中国電力事情 2010年1月24日 YAMAYAMA自転車に乗ろう
http://yamayama-54.cocolog-nifty.com/blog/2010/01/post-faaa.html
中国では急激な発展のため、電力供給が追いつかず、社会問題になっている。夏場のエアコン稼動による電力需要は日本では重大な要因だが、中国でも次第に影響が大きくなってきている。また、冬場の暖房用の電力も無視できない。中国の首都北京の冬は非常に寒く、暖房無しには過ごせないだろうが、近年、暖房用の練炭、石炭、粉炭に替わり電気が使われるようになったのもその原因だ。
しかし、やはり一番の需要は世界の工場としての生産現場である。
実は、今日書きたかったのはこのような世間一般の話ではなく、自分のことである。
私の住んでいる地域では電力はICプリペイドカードで購入することになっている。あらかじめ電力会社でチャージしてもらったICカードを電力積算計に差込みチャージすることで室内に電力が供給される。
したがって、常に残りの電力に注意し、残高ゼロにならないようにしなければならない。冬場は暖房に電力を使うので余計に注意が必要だ。
で、金曜日に残りが少なくなったのでチャージに行った。すると、受付でこのカードは壊れてチャージできませんと来た。月曜日に修理できます。それまでは電気を控えめに使ってください。
なす術も無く、帰って来た。金曜日の夜は普段より厚着をし、暖房を控えめにして休む。土曜日の日中は仕事。帰宅後夕食も手早く済ませ、暖房も控えめにして休む。
日曜日、朝、食事の準備をしようとしたところでアウト!!!停電である。残高ゼロ。後一日電気無しでどうやって過ごそうか。寒さは厚着をすれば何とかしのげるかもしれない。食事も外食で済むだろう。シャワーも一日くらい何とかなる。
なす術なし。
今後は残高をもっと残してチャージするようにしなければ・・・・・
中国の電力事情でした。
◆停電貧乏? インドの電力事情 2006年5月4日 インドで暮らす日々
http://indelhi.blog15.fc2.com/blog-entry-184.html
先週金曜の新聞。
今年の停電と水不足は深刻なよう。
電力需要2,503MWに600MWも不足している、と。
事態は週が明けても(今日あたりも)改善されないだろう、とも。
インドのエアコン普及率は驚くほど低いものだそうですが、それでも、暑さが増して来ると、それに伴って停電の頻度、長さも増して行きます。
ここのところの暑さで停電はほぼ毎日、しかも1〜2時間続く事はざら。
我が家の周りはオーナーや隣近所も含めて、インド人家庭でジェネレーター(発電機)を使っている所は少ないようです。
夜停電して、外を見ると当たり一面真っ暗、普段なら隣家の明かりが見えますが、その時は全て闇に包まれてしまいます。
日本人の家庭でもジェネレーターの所、インバーターの所、何も使っていない所、とそれぞれ。
我が家はジェネレーターを使っている為、停電しても冷蔵庫、冷凍庫の中身の心配もいらないし、その他の電化製品も全部稼動させるのは無理としても、使うことはできます。エアコンも使えるので、暑い中我慢しなければならない、ということもなくありがたい限りです。
が、この燃料が馬鹿にならない出費。
2台のジェネレーターを2時間回すと燃料はなくなり、そのコストは870ルピー。(約2500円!)
夏以外は2週間に1回補充すれば回っている燃料。(それでも電気代とは別なので、結構かかっている・・・。「贅沢品」ですね。)
先日は午後7時から11時まで4時間連続停電し、それだけで5000円の出費!
その都度、チョキダール(門番)がポリタンクを持って買いに行き、給油などの管理もしてくれるので、彼らの仕事もグッと増えています。
今月のジェネレーターのオイル代は一体何万円かかるのでしょう・・・?
ああ、ホントに停電貧乏になりそう・・・。
(私のコメント)
今回の東日本大震災では、東北地方では広範囲な停電が長く続き、関東地方では計画停電で生活に大きな影響が出ました。電気が無ければ電車も止まって携帯電話も充電が出来なくなり繋がらなくなります。東京からは単一の乾電池が無くなり、ガソリンスタンドでは電気が無ければ給油も出来なくなります。自家発電設備の無い病院などでは命にかかわるような事態になります。
日本でも戦後間もない頃は停電も当たり前でしたが、最近では停電があるとニュースになるくらい停電はありませんでした。日常生活にコンピューターが常時使用されているような現代社会においては、停電が日常化したようなところでは都市として機能しなくなってしまう。停電してもバックアップ電源のあるインテリジェントビルは僅かでしょう。
コンピューターセンターのような所では自家発電機や大容量のバッテリー設備がありますが、設置や維持管理には多額の費用がかかります。工場などでも自家発電機を備えたところは僅かであり、突然の停電があると作りかけの製品がおじゃんになり大損害が出ます。だから3時間の停電でも操業が出来なくなり休業が余儀なくされるところがあるようです。
戦後間もない頃の停電なら電灯やラジオが消える程度で問題は無かったのですが、現代では停電があると都市としての機能まで麻痺してしまう。東北地方では未だに水道や下水が復旧しなくて生活に往生していますが、水と電気は生活に無くてはならないものとなっています。しかし最近の東京では水不足や停電などとは縁がありませんでしたが、計画停電や水道水の放射能汚染などで乾電池やミネラルウォーターの買い溜めが起きた。
さいわい東京23区内は計画停電の実施はありませんでしたが、電車が止まって通勤が出来なくなり大混乱した。電車が全面的に止まればどうなるかは3月11日に経験したことですが、自宅まで歩いて帰る人で歩道がごったがえした。一晩中歩いて自宅まで帰った人がたくさんいたようですが、電車通勤まで出来なくなれば東京もおしまいだ。
それくらい現代文明社会では水と電気は無くてはならないものであり、水と電気が確保できなければ現代文明は成り立たない。日本が近代工業国家になれたのも水と電気が確保できたためであり、それが確保できなければどうなるかを東日本大震災は示してくれた。水と電気が無ければ石器時代にまで戻ってしまう。
中国やインドが超大国になれるかどうかは水と電力をどれだけ確保できるかにかかっているだろう。中国やインドも電力の多くを原子力発電で賄おうとしていますが、福島第一原発の大災害はどれだけ影響するだろうか? ロシアやアメリカや日本で原発の大災害が起きて建設には慎重になっていますが、中国やインドは原発に頼らざるを得ないだろう。石油や石炭の火力発電だけでは限界があるからだ。
いわゆる新興国ブームで中国やインドが、2050年にはアメリカを追い越す経済大国になるという予測をゴールドマンサックスなどがしていますが、2010年には予測どおり中国が日本を追い越した。それによれば日本はインドネシアにも追い越されるそうです。その為にはいろいろな前提条件がありますが、中国もインドも石炭は豊富ですが電力がどれだけ賄えるかが問題だろう。
日本は円が高くなる一方なのに経済は低迷が長く続き、普通は国力の増大と通貨の上昇はリンクするのが常識だ。このような矛盾は国別で見るから生じるのであり、グローバル化した世界においては国別では円の上昇は日系企業の産業力が円の上昇を支えているのだろう。グローバル企業は世界各国に生産拠点を持ち、それらの生産高はその国のGDPに反映する。
中国は安い人件費と通貨の安さを武器に先進国からの投資を呼び込んで大成功した。果たして中国やインドはゴールドマンサックスが予想するような経済大国になれるのだろうか? 「中国の電力事情」や「インドの電力事情」などのブログで紹介したように、中国やインドの電力事情は停電が日常茶飯であり、エネルギーのインフラ事情はなかなか整備されていない。
確かに人口面では中国やインドはアメリカ以上のパワーがありますが、アメリカのように国内に石油や天然ガスのような豊富な資源が存在しない。日本の経済成長も中東の安い石油が手に入った為であり、最近の経済の低迷はエネルギーの獲得競争で新興国に負けているのが原因なのではないだろうか? 確かに日本の電気料金は高い。
21世紀は、石油の枯渇と原子力発電をどう生かしていくかにかかっていますが、より安全な原子炉の開発がこれからの課題になるだろう。40年前の原子炉では事故を起こさないのが不思議なくらいだったのですが、老朽化した原子炉の解体技術などの開発も課題になる。原子力発電に関して賛成と反対とに意見は分かれますが、原子力発電を否定すれば停電は避けられないだろう。日本には石油も石炭も無いからだ。しかし中国やインドのように神経質な日本人は停電しても暢気にしていられるだろうか?
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