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★2011年4月 1日 18:51
年初来、指摘してきた高度インフレがアジアを襲いそうだ。
それまでのインフレから、さらにインフレ高進することが本日のWSJで伝えられている。
以下は、その要点をまとめたものである。
◇
・アジアの高成長国を見舞っていたインフレが、日本の震
災や原発危機で高進しそうだ。
・サプライチェーンの混乱、輸入原料や汚染していない食
品に対する日本の需要増大で、アジアの物価は、世界の
多くの地域と同様、上昇する公算が大きい。
・アジアでは既に、エネルギーや食料の価格上昇を受け、
物価が上昇している。
・韓国が1日発表した3月の消費者物価は前年同月から4.7%上昇し、2月の上昇率4.5%を
上回った。
・携帯端末、ノートパソコンその他電子機器に使われるDRAM(記憶保持動作が必要な
随時書き込み読み出しメモリー)の価格は11日の地震以来8%ほど上昇。
・欧州やアジアの市場では液化天然ガス(LNG)相場が10〜20%上昇。
・台湾の中銀が3月31日に主要政策金利を0.125ポイント引き上げた。
・インドとフィリピンも日本の震災後に金融引き締めに転じている。
・タイとマレーシアの当局者は今後の金融政策会合で同様の動きに出るとしている。
・日本は既に食料の59%(熱量ベース)を輸入に頼っている。
小麦や豆はほぼすべて、食肉は44%が輸入だ。
・一方、食品輸出は、総輸出額の0.6%にすぎず、果実や魚介類など特殊な品目が中心。
・最大の被害を受けた地域は日本の水田面積の20%近くを占める。
・放射性物質が海に流出していることから、日本がアジア諸国から魚介類を輸入する必要
が出てくるかもしれない。既に40%近くは輸入している。
・鉄鉱石や石炭など一部商品について「日本の需要増大が国際相場を支えるだろう」
(オーストラリア財務省)
以上だが、日本の物価が上昇することは言うまでもない。
これまでのデフレが一転、物価高となり、収入が増えないままのインフレ=スタグフレーションに襲ってくる。
高度インフレはアジアばかりでなく、世界に蔓延する。
やがて、連鎖的にソブリン・デフォルトが起き、高度インフレはハイパーインフレへと変貌する。
これが今後、年央、年後半に向けて起きうるシナリオの一つである。
日本発の世界恐慌が資本主義崩壊へと向かわせるのである...。
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