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電池も牛乳も作れない!東電に届かない「計画的な停電」要請
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20110329/dms1103291641019-n1.htm
2011.03.29 :夕刊フジ
東日本大震災で需要が急増した乾電池。だが、電池メーカーの工場が計画停電に巻き込まれたところも多く、生産量が落ち込んでいる。牛乳の品薄も顕著で、一部の県が放射能汚染による出荷制限を受けるなか、近隣県に期待がかかるものの、計画停電の影響で生産が半減。関係者たちは愕然としている。
首都圏の買いだめ問題は、水や食品に限った話ではない。ラジオや懐中電灯に使用する乾電池も全国的に品不足。特に繰り返し使用できる充電式電池(1回あたりの使用単価約2・5円)の供給は圧倒的に足りない。
被災地向けに72万個の電池を送ったFDKトワイセル(群馬・高崎)の工場責任者は、「通常は24時間体制で月あたり1500万個を作っていました」。震災の余波で4月分は一気に3割増の注文となったが、計画停電が大きな壁となったという。
「停電となれば、機械のメンテナンスの関係で10時間は生産ラインを止めざるを得ません。現行の(停電の)ペースでは、全体で2割前後の生産能力が落ち込む。工業用電池、電動自転車、海外出荷分など業務用電池の生産にも深刻な影響が出る状況です」(前出の責任者)
電気が通じている間、ラインをフル稼働させ、何とか応えようとしている。だが、冬商戦に向けて生産のピークを迎える7〜9月はかなり厳しい。計画停電が続くようだと事態の悪化は避けられない。
「東電の地元支社に対し、われわれのように特別高圧契約している事業者は、地域ごとに1日単位で区切って、生産状況に応じた“計画的な”停電を行うよう申し入れを致しました。経済産業省にも業界団体が要望を出しています」(同)というが改善に向かうか不透明だ。
電池と並んで極端に供給が減った牛乳。食品衛生法の規制値を超える放射性物質が検出され、福島、茨城、栃木、群馬4県で出荷停止となった。これを受けて近隣県産の需要が急増、生産ピッチを上げたが、ここを計画停電が襲った。
自家発電機能を持たない酪農家は十分な搾乳作業ができず、各工場も計画停電で生産ラインが停滞している。そのため「出荷量が半減している」(農水省関係者)という。
埼北酪農業協同組合(埼玉・熊谷)の担当者は、「いまは春休み期間中で、学校給食向けの出荷(約1万3000本)がないので何とかしのいでいますが、新学期が始まったらどうなるか。夏に向けて需要も高まるので、東電も政府も本腰を入れて対策を考えないと、関東一円で牛乳危機が起こりかねない」と危ぶんでいる。
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