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【東日本大震災】水増産、容器不足が足かせ 工場被災でペットボトルに品薄感
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110329/biz11032915310031-n1.htm
2011.3.29 15:28 :産経新聞
東日本大震災の余波で飲料水の需要が急増したことで、石油化学製品でできたペットボトル容器などにも品薄感が出ている。東京都などの水道水から乳児の摂取制限を超える放射性ヨウ素が検出され、消費者が飲料水の買いだめに走ったことも需給逼迫(ひっぱく)に拍車をかけており、飲料メーカーからは資材確保に懸念の声も。震災で被災して操業を停止している石化製品の基礎原料となるエチレンの製造設備の稼働再開が遅れれば、品薄状態がさらに広がる恐れもある。
飲料水を手がける各社は震災発生を受け、軒並み工場をフル稼働させている。サントリーホールディングスは震災後から3月末までの出荷が前年同期比約1.6倍の勢い。日本コカ・コーラも全国7カ所の工場でフル生産を続けている。サントリーは4月も前年同期比約1.5倍のペースで飲料水を出荷する態勢を組む。
しかし、飲料水の急激な需要の伸びに、ペットボトル容器のほか、ラベルに使うフィルム、キャップといった資材の供給が追いついていない。日本コカは「飲料メーカー全体で資材が不足している」と指摘。同社の場合、ペットボトル容器の調達先のメーカーが震災で被災して一部で操業を停止しており、生産計画に影響が生じているという。サントリーも現時点では資材確保にはめどはついているものの、「その先どうなるかは、現状では読めない」と話す。
震災で宮城県や茨城県などの工場が被災したペットボトル容器などの包装容器で国内首位の東洋製罐は、関東から西の生産拠点をフル稼働させているが、供給不足を解消するには不十分。「計画停電で工場の稼働が低下している」(同業のホッカンホールディングス)という事情も拍車をかけている。
ペットボトル容器の原料のひとつであるエチレンの製造設備は、三菱化学の鹿島事業所(茨城県神栖市)と丸善石油化学の千葉工場(千葉県市原市)、JX日鉱日石エネルギーの川崎製造所(川崎市川崎区)が震災で被災し、今も操業停止が続く。「国内のエチレン生産能力の4分の1が停止状態」(石油化学工業協会の高橋恭平会長)にある。JXの川崎製造所は近く再稼働できる見込みだが、三菱化学の鹿島事業所は再開に最短でも2カ月以上かかる見通し。丸善石化の千葉工場は再開のめどが立っていない。
一連の復旧作業が長期化すれば、ペットボトル容器を利用する飲料メーカーの生産計画に大きな影響を与える可能性もある。(森田晶宏)
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