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ミネラル水:コカ・コーラ、韓国から緊急輸入へ
http://mainichi.jp/select/today/news/20110329k0000m020103000c.html
2011年3月28日 20時2分 :毎日新聞
日本コカ・コーラは28日、早ければ4月初めにミネラルウオーターを韓国から緊急輸入できないか検討を始めたと発表した。東日本大震災で被災した東北地方や、水道水から放射性物質が検出された関東地方などで、ミネラル水を安定供給するのが狙い。
米コカ・コーラの韓国現地法人と交渉を進めており、韓国製を100万ケース(1ケースは2リットル入りペットボトル6本相当)確保する予定。空輸により東北などの空港に直接届けることも検討しているという。
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放射性物質:続く飲料水不足 メーカーすでにフル生産
http://mainichi.jp/select/biz/news/20110326k0000m020061000c.html
毎日新聞 2011年3月25日 19時47分(最終更新 3月26日 0時26分)
関東一円の浄水場から乳児の飲用基準を上回る放射性物質が検出されたことで、首都圏などの小売店でミネラルウオーターなどペットボトル入り飲料水の品薄が続いている。農林水産省はメーカー各社に増産を要請したが、東日本大震災後の被災地への支援や首都圏などでの買いだめで需要が急増した一方、メーカー側も「被災や計画停電の影響で生産条件が制約された現状ではすでにフル生産状態」としており、需給逼迫(ひっぱく)はしばらく解消しそうにない。【小倉祥徳、太田圭介、谷多由】
不要な買いだめを防ぐため、イトーヨーカ堂は24日、乳児のいる親向けの優先販売を東京、千葉の計40店で始めたが、25日には東京、千葉、茨城、栃木、群馬、埼玉、神奈川の計117店舗に拡大した。母子手帳を提示すれば飲料水2リットル入り1本を優先的に販売する。サミットは一般販売を中止し、乳児を持つ家庭か妊婦に限り、1家族2本(1本当たりの分量不問)の限定販売としている。
だが、店頭での品薄状態は続き、今月長男が生まれたばかりのさいたま市の主婦(32)は「隣の川口市で一時基準値を超えて不安。どこに行ってもミネラルウオーターが手に入らず、西日本の親戚に入手を頼んだ」と話す。こうした状況を打開するため、農林水産省は25日、飲料メーカーと業界団体にミネラルウオーターの増産を文書で正式に要請したと発表した。
◇容器も品薄 輸入に時間
だが、メーカーは既に震災発生後から増産体制に入っている。ミネラルウオーター国内最大手のサントリーホールディングスは阿蘇工場(熊本県嘉島町)など4工場で稼働時間を延長するなどし、3月の出荷量を前年同月比1.6倍、4月は1.5倍に増やす計画だ。サッポロ飲料も3月は8割増産する。日本コカ・コーラも6工場で24時間生産を続ける。ただ、「計画停電で操業時間が限られる」(キリンビバレッジ)、「ペットボトル容器などの資材が生産工場の被災で不足している」(日本コカ・コーラ)などと震災の影響が増産のネックになっている。
各社は輸入増にも動いており、伊藤園はフランス産「エビアン」を追加注文し、大塚食品は米「クリスタルガイザー」製造元に増産を要請した。だが、「輸入の船便は到着まで1カ月以上かかる」(伊藤園)と出荷増には時間がかかりそうだ。
◇「中長期的には心配ない」
日本ミネラルウォーター協会によると、10年の国内のミネラルウオーター類の市場規模は251万7925キロリットルと01年からほぼ倍増した。各社の生産能力は公表されていないが、同協会は「各社の水源は被害が出ていない西日本に多い。増産に向け、他の飲料からの生産ライン変更などに手間取っていることもあり、現在は供給が需要に追いつかないが、生産余力はまだあり、中長期的な供給に心配はない」と話している。
サントリーホールディングスや伊藤園、キリンビバレッジなども、欧州などからの輸入を増やすことを決めている。米国から輸入する大塚食品は「早くても到着は4月下旬以降で、国内の物流体制が整わず、十分に供給できるか不安がある」と説明している。
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