07. 2011年3月28日 16:24:05: cqRnZH2CUM
【ブログ】バフェット氏、ユーロ崩壊を懸念 Deal Journal 米投資会社バークシャー・ハザウェイを率いるウォーレン・バフェット氏は24日、ユーロは「重圧」のため崩壊する可能性がある一方、それを避けようとする「大きくて強い」勢力があるとの見方を示した。 バフェット氏はニューデリー訪問中にCNBCとのインタビューで、ポルトガル議会による23日の緊縮財政案否決の余波について聞かれ、ユーロの分裂は「考えられない」わけではないと語った。 同氏は「大きくて強い力が、それ(分裂)を避けたいと思っている」が、「(ユーロが)重圧のあまり崩壊する可能性はある」と述べた。 その上で、「考えられないという見方があるのは承知している。わたしは考えられないとは思わない。ただ、そうならないように多大な措置が講じられるだろう」としている。 また、ユーロ圏が「他国に実質的にただ乗りする」加盟国を認めることはできないとの考えを示した。そうした国は他国と「財政を協調させる必要がある」という。 [ディール・ジャーナル(Deal Journal)では大型M&A、資金調達、プライベート・エクイティ、倒産など、ウォール街のメインイベントをリアルタイムにリポート。市場が開いてい る間は毎日更新され、独自の分析やコメント、データ、ニュースフラッシュを盛り込み「資産の所有者が代わる」現場を鋭く追う] * 2011年 3月 25日 10:59 JST ヘッジファンドの保有銘柄を探る−ソロス・ファンドなど マーケットウォッチ * 2011年 3月 28日 12:19 JST
【サンフランシスコ】トップクラスのヘッジファンドが保有している銘柄を知ることは、個人投資家が投資をする上で有用であり、考慮すべき重要なリスク要因を知ることにもなる。ただ、入手できるデータは古い上に限られており、間違った判断を招く恐れがあるため、頼りすぎないほうがいい。 スタート地点 ゴールドマン・サックス・グループ、バンク・オブ・アメリカ・メリル・リンチ、クレディ・スイス・グループなどウォール街有数の大手企業の一部は、かなりの労力を費やしてヘッジファンドの保有銘柄を追跡している。 これは、ヘッジファンド業界が市場に大きな影響を及ぼすためだ。ヘッジファンド・リサーチによると、その運用資産額は2001年の5390億ドル(約43兆8800億円)から2兆ドル近くに増加している。 市場を動かしうる金額のため、証券大手はヘッジファンドの動向や戦略を注視している。 エルミタージュ・アドバイザーズのウラジミール・ベリンスキー氏はヘッジファンドによる保有銘柄を知ることについて、「スタート地点としては悪くない」と語った。「ヘッジファンドのトップ10社が同じポジションを持っているなら、何かあるのだろう」としている。 ゴールドマンの“VIP”リスト ゴールドマンがヘッジファンドの保有銘柄を追跡し始めたのは06年、ヘッジファンドブームがピークだったときだ。同社のアナリストは現在700近いヘッジファンドを追跡している。 同社が作成する”Hedge Fund Very Important Position”(ヘッジファンドの非常に重要なポジション“VIP”)は、ロング・ショート株式戦略のヘッジファンドトップ10に最も頻繁に表れる米市場上場50銘柄のリスト。 10年末時点のトップ5銘柄はアップル、シティグループ、マイクロソフト、JPモルガン・チェース、グーグル。 ゴールドマンの2月18日付リサーチ文書によると、01年以来“VIP”は毎四半期S&P500指数を0.75%アウトパフォームしており、ボラティリティは低めだ。 このリサーチ文書を入手できるのは、機関投資家や企業などゴールドマンの顧客だけだ。 ただ、証券取引委員会(SEC)に提出される「13-F」を見れば、個人投資家もヘッジファンドの保有銘柄を追跡できる。 大手投資会社は、13-Fを通じて各四半期末から45日以内に米株の投資状況を開示する必要がある。10年末の保有状況は今年2月半ばに開示された。 ショートポジション ただ、13-Fはショートポジションが除外されているのが欠点だ。また、オプション、スワップ、先物といったデリバティブのポジションも開示義務の対象外だ。 ある銘柄で大きなポジションが開示されていても、ヘッジとして大きなショートポジションがあったり、デリバティブ取引をしている可能性がある。 ヘッジファンド調査会社ヘネシー・グループのチャールズ・グラダンテ氏によると、ヘッジファンドは、ロングポジションと同規模のショートポジションを建てる戦略を採用することがある。これは、日本の震災後の株価急落など、市場が大きなストレスを受けているときに損失を避けるためだという。 ヘッジファンドが投資信託をアウトパフォームするのは、空売りができるためだと考えられている。投資家がヘッジファンドのロングポジションだけを見れば、運用マネジャーの最も価値ある戦略を見逃す可能性があるとグラダンテ氏は述べた。 また、海外銘柄の保有については投資会社に開示義務はない。 ヘッジファンドの保有する銘柄は、市場に多大なストレスがかかると下落幅が大きくなるという問題もある。 たとえば08年の金融危機では、多くのヘッジファンドで多額の返還があった。そのため、マネジャーは換金売りを余儀なくされた。 ゴールドマンの“VIP”は、08年下半期に41%下落した。これに対し、S&P500の下落率は29%。 ジョン・ポールソン氏:ポールソン・アンド・カンパニー ジョン・ポールソン氏率いるポールソン・アンド・カンパニーは運用額350億ドルと、米国で3番目の規模を誇るヘッジファンド会社だ。 07年には業界有数のリターンを上げた。住宅市場が崩壊に向かうなか住宅ローン担保証券(MBS)の空売りをして利益を上げたが、13-Fには記載されなかっただろう。 08年には金融機関銘柄の空売りをし、金融危機で多額の利益を上げた。 09年初めまでには、インフレやドル安へのヘッジとして金のポジションを積んでいる。危機後に資本を必要とした金融機関にも投資している。 10年末時点で投資額の大きい米市場上場銘柄は、金に連動する上場投資信託(ETF)のSPDRゴールド・トラスト、南アフリカ共和国の産金会社アングロゴールド・アシャンティの米預託証券(ADR)、シティグループ、バンク・オブ・アメリカ。 ジョージ・ソロス氏:ソロス・ファンド・マネジメント ジョージ・ソロス氏率いるソロス・ファンド・マネジメントは運用額280億ドルと、米国で4番目に大きいヘッジファンドだ。 同氏は1992年に英ポンドを売り浴びせて10億ドルの利益を上げたとされる。この取引は13-Fに記載されなかったはずだ。 10年末時点でポジションが最大なのはSPDRゴールド・トラスト。南米で農業関連投資を行うルクセンブルク企業アデコアグロ、インターオイル、ローソン・ソフトウェアも多く保有している。 ゴールドマンによると、ソロスは米市場上場の800弱の銘柄を保有しているため、13-Fからの銘柄追跡は難しい。 ウィリアム・アックマン氏:パーシング・スクエア・キャピタル・マネジメント ウィリアム・アックマン氏率いるパーシング・スクエア・キャピタル・マネジメントの運用額は90億ドル。 同氏は、金融保証会社MBIAやアムバック・ファイナンシャル・グループが住宅ローン市場崩壊で破たんする前に空売りしたことで知られる。 パーシング社は、商業用不動産会社ジェネラル・グロース・プロパティーズが破産法適用申請をして事業再編していた早期から投資していたことも有名だ。この銘柄は過去2年で4000%超上げている。 ただ、ターゲット・コープやボーダーズ・グループへの投資では多額の損失を出した。 10年末時点の米株投資は、JPペニー、ジェネラル・グロース、複合企業フォーチュン・ブランズ。 記者: Alistair Barr |