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列島悩ます風評被害 原発、停電、イベント自粛…観光客激減
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110327/dst11032700580005-n1.htm
2011.3.27 00:57 :産経新聞
東日本大震災の発生以降、被害がほとんどなかった関東周辺や、全く影響を受けていない九州でも、ホテルや旅館で予約キャンセルが相次ぐなど、全国で観光客が激減している。背景には福島第1原発の事故を警戒した外国人旅行客の国外への引き揚げや、東京電力による計画停電、スポーツイベントの自粛などといった複合的な要因があり、関係者は頭を抱えている。 (原川真太郎)
◇入国者10万人減
東京入国管理局成田空港支局によると、震災が発生した11日から22日にかけ、成田空港から出国した外国人は前年同期比2万人増の約19万人。入国者は同10万人減の約7万人にまで激減した。
引き金になったのは、福島第1原発の放射性物質(放射能)漏れ事故だ。事故が発覚した13日には、フランスが日本への渡航延期を自国民に勧告。韓国も原発の半径30キロ圏内を渡航制限地域に指定し、中国も渡航自粛を呼びかけた。
地震発生後は渡航自粛にとどめていた米国も、原発事故を受け16日に渡航延期勧告に「格上げ」。日本に滞在する米国民に出国を検討するよう要請している。
同支局は「原発を警戒した一時避難のために緊急出国した外国人が多い」と分析するが、観光関係者は「原発が安全が確認されなければ戻ってこないだろう」と打ち明ける。
◇宿泊予約10分の1
東電が実施する計画停電の余波も深刻だ。
静岡県ホテル旅館生活衛生同業組合によると、震災発生以降、伊豆半島の温泉旅館などを中心に県内で約10万件(計約40万人分)の宿泊予約がキャンセルされた。現在の予約数は例年の10分の1程度にまで落ち込んでいる。
県東部は計画停電の対象エリアに含まれており、旅館運営に支障が出ることから客足が遠のいたという。加えて震災に伴う燃料不足で、マイカーで来る予定の首都圏の宿泊客が旅行を取りやめたり、県内で開催予定だったサッカーなどのスポーツ大会が軒並み自粛となったことで、団体客がいなくなったことも追い打ちをかけた。
同様に甲府市などが計画停電の対象となった山梨県でも、富士五湖周辺などで3万人以上の観光客が宿泊予約をキャンセル。外国人観光客の3〜5月の予約はほぼ取り消された。県の観光担当者は「現状では打つ手がない」と嘆息する。
◇九州にまでも波及
直接の被害がなかった九州でも影響が出ている。国土交通省九州運輸局によると、福岡県や熊本県のホテルでは21日までに、約1500人あった外国人観光客の予約のほとんどが取り消された。クルーズ船寄港のキャンセルも目立つ。
九州を訪れる外国人観光客の大半は東アジアからやってくるが、中国当局が原発事故を理由に日本への寄港自粛を求めるなどしたため、寄港中止が続出。大韓航空の大分−ソウル便が乗客減少で欠航となり、釜山と対馬を結ぶ高速船も半年間運休となった。
観光庁は「過剰反応だと思うが、日本全体が地震や原発の風評被害に覆われている状態。正しい情報を発信していくしかない」と話している。
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