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...2011年3月 8日 14:06
これまで"国債バブル"が指摘されてきたが、いよいよ潮目が変わりそうである。
昨日のブルームバーグで債券市場が総崩れになるリスクが指摘されていたので、抜粋しておこう。
◆新興市場の中央銀行は、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ開始時点でもなお金融引き締めを続けているなら、早ければ来年にも1994年のような世界の国債相場の急落を引き起こす恐れがある。これはJPモルガン・チェースのチーフエコノミスト、ブルース・カスマン氏が発する警告だ。
◆同士は新興国の中銀がより迅速な行動に二の足を踏むことで、国内のインフレ抑制に失敗し海外のインフレもあおり、新興国とFRBが同時に金融政策を引き締めることになりかねないと指摘する。94年当時の投資家は当初、FRBによるインフレ対策への意気込みに疑念を抱いていたが、政策当局がフェデラルファンド(FF)金利誘導目標を2倍近くに引き上げ、米国債相場は3%強の下落を演じた。
◆ニューヨーク連銀の元当局者であるカスマン氏は「政策調整が同時に勢いを増す状況を強いられれば、市場を崩壊させるような力が生じる要因となる」と指摘。さらに、こうしたシナリオは今後1−3年で展開する可能性があり、「リスク資産に大打撃を加えるだろう。債券相場は殺される」と述べた。
◆欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁は3日、4月にも利上げに踏み切る可能性に言及し、ドイツの2年物国債相場は2週連続で下落した。 ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントのジム・オニール会長は、新興国がインフレの抑制力を失いつつあるとは思わないとしながらも、世界の経済成長が予想よりも急ピッチに加速し得るなら、米国の10年債利回りはすぐに5%に達する可能性があると予想。「私が最も懸念しているのは1994年のような債券の大規模な急落だ」と付け加えた。(ブルームバーグ 7日)
要するに、世界的なインフレが蔓延し、世界の中銀が金融引き締め策に取り始めたら、債券市場は暴落するということである。
特にFRBが利上げに転じれば米国債は暴落するということだ。
今後1−2年後のシナリオだとされているが、前倒しで起きてくる公算は高い。
国際政治や有事などが絡み、早期に国債市場が暴落していく可能性が高いのだ。
中東情勢の悪化により比較的安全資産である債券市場に資金が逃避しているが、金融市場最後の砦が脅かされつつある。
それが高度インフレの進行である。
記事では94年に匹敵すると予想されているが、そんな比ではなく、金融市場すべてが崩壊していく激震に見舞われるのである。
そして、それは早ければ、この5月にも訪れることになろう...。
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