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世界最大の運用規模を持つ日本の公的年金は、2011年度に国債を含む国内債券の売り手になりそうだ。(ブルームバーグ):
http://www.asyura2.com/11/hasan71/msg/183.html
投稿者 稲垣勘尚 日時 2011 年 2 月 26 日 09:58:55: Je/tdYZdw47GA
 

年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の三谷隆博理事長は24日、ブルームバーグ・ニュースのインタビューで、新年度の国内債の運用について「ネットで売り手になるだろう」と発言。高齢化による年金受給者の増加に伴い、国の年金特別会計の資金不足を補てんするために、国債などの資産を売却せざるを得ないとの認識を示した。
GPIFは年金特別会計から年金積立金の寄託を受け、その管理・運用に当たっている。01年の発足以来、日本国債の最大の買い手だったが、年金特会の資金不足に対応して、10年2月に国内債券1800億円 を売却したのを皮切りに、運用資産の売却も始めている。三谷氏によると、10年度は国内債券などで約4兆円を現金化した。
11年度は、財投債の満期償還金や利金で4兆5000億円が流入する予定。政府予算が国会で成立すれば、市場などで現金化する額は10年度の4兆円を下回るが、政局は混迷を深めており、「年金の仕組みそのものがどうなるのか読めず、キャッシュアウトの額がどこまで膨らむのか分からない」と話す。
予算が成立しない場合、基礎年金国庫負担率が2分の1から3分の1に戻ったり、赤字国債の発行が遅れる可能性も出てきたと指摘。短期資金を厚めに持つ意向も示した。直近の運用状況報告書によると、10 年9月末時点の短期資金は1兆5710億円で、全体の運用資産の1.34%を占めていた。
■ 国内債券は70%−昨年9月末
10年9月末の運用資産額は118兆円。資産配分割合は、国内債券が82兆3966億円で70.04%、国内株式が12兆6145億円で10.72%、外国債券が9兆5981億円で8.16%、外国株式が11兆4634億円で9.74%。
10年3月公表の基本ポートフォリオ(10年4月−15年3月)では、各資産のアロケーション目標を、国内債券67%(かい離許容幅プラスマイナス8%)、国内株式11%(同6%)、外国株式9%(同5%)、外国債券8%(同5%)と定めており、基本水準に対し国内債券はオーバーウエートとなっている。
厚生労働省によると、09年度(09年4月−10年3月)の実年金受給者数は前年度比3.1%増の3703万人。年金総額50兆2554億円(同2.8%増)のうち、約7.5%に相当する3兆7549億円が積立金から取り崩して支払われた。10年度当初予算では、今年度の年金総額は約53兆円となる見込み。そのうち、GPIFは財投債の満期償還金・利金と資産売却分で合計6兆円程度をねん出する予定だ。
■ 売らないと足りない
日本政府は、1947年から49年に生まれたいわゆる「団塊の世代」約800万人が今後、年金受給者となっていくため、年金財政は一段と厳しさを増すと予測している。
大和総研の土屋貴裕シニアストラテジストは、年金支給額の増加でGPIFは運用中の資産を「売らないとお金が足りない」と指摘、アセット・アロケーションが基本ポートポリオで決められている以上、オーバーウエートの状態にある国内債券の売却が多くなるとみている。
ニッセイ基礎研究所の中嶋邦夫主任研究員は、今後の年金財政をみていく上で、年金給付額の引き下げが当初の計画通り実施できるかどうかがポイントになると指摘。「引き下げが遅れれば遅れるほど、厚生労働省が09年に示した年金財政検証とのかい離は大きくなる。向こう10年というスパンでみれば、GPIFがその穴埋めのため積立金の取り崩し額を増やさなければいけない事態もあり得る」と述べた。
 

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コメント
 
01. 2011年2月26日 10:39:00: ZlQWZvP0RU
>運用資産額は118兆円。資産配分割合は、国内債券が82兆3966億円

財政投融資で道路公団とか特殊法人へ貸付が殆どなんじゃね?資産勘定をどうやってるのか不透明。日本医師会の調査じゃ90兆円が不良債権というレポートが出てたよね。


02. 健奘 2011年2月26日 12:05:22: xbDm84QDmOFmc : FY4u2WPdes
> 資産勘定をどうやってるのか不透明。

ええ、不透明ですね。

それだけでなく、どう勘定するか(査定するか)も分からないのが、実際ではないでしょうか。港湾や空港の価値、高速道路の価値、・・・。いわゆるフローをどれだけ生み出しそうかが、資産価値を決めますが、5年前の予測と、今年の予測とでは、どんどん低下しているでしょうし。内閣府などの統計も、本当のところはわからないのでは?

  −−−

古い観念に縛られても良い時代は、終わっていると思っています。そして、古い観念が潰れていることに気づいても、次が良く分からないと、明るくするためには、何でもあり、ということに一気になるかもしれません。"ええじゃないか"、"ええじゃないか" ・・・。


03. 2011年2月26日 17:04:44: Pj82T22SRI
現在、企業年金も公的年金も、莫大な引当不足だ
企業の内部留保のかなりの部分が退職金と年金の引き当てで食われると言われている
それは日本だけでなく米でも同じだから
必ず、どこかで、国家による救済が数100兆円規模で必要になってくる
その原資は税金(赤字国債)しかないだろう

で、その国債に関しても、
年金などのファンド資金に頼るのも、もう限界だ
邦銀も規制が無くてもリスクを取り過ぎるわけにもいかない
海外は、当然、日本の長期債は危なすぎて手は出せない
短期的にも政治リスクでデフォルトしそうだw

そこで国債消化の主役は、個人と企業にならざるえないが、
企業は勿論、個人(高齢富裕層)もバカではない
もらった年金は、海外への分散投資が常識だw

まあ、デフォルトを防ぎたいなら
名目の財政支出はできるだけ抑えて、
これ以上の国債の増加スピードの加速を防ぎ、
もっと日銀に大胆に国債やリスク資産を買わせて、
インフレ誘導で名目GDPを増やす

政治が機能して抜本的な構造改革ができるようになるまで
何とかもたすしか当面の手はないだろうが
大体、政治が何もできないうちに、民間の側が適応してしまうのが
これまでのパターンだな
適応できないものは消えていく


04. 2011年2月26日 20:21:38: 3hU9pCuCnY
すごい事だ。
ゴールデンタイガー

05. 2011年2月27日 05:56:08: mOBhm84jvQ

単純明瞭な解決策は、目先の最大ネック、制度全体のお荷物である、団塊世代への支給負担を減らす、つまりは長生きしてもらわない事。

これが本音だと思います。

医療費政策にも表れています。


06. 2011年2月27日 11:12:20: p9B89YgNYw
なるほど、でも外資に買われてこれ以上円高になっても困るね。
日銀が買って円安に誘導して欲しいよ、やらないだろうけど。

07. jesusisinus 2011年2月27日 11:24:08: veLsqfdw2ggms : A4BBg4Gbso
> 日本政府は、1947年から49年に生まれたいわゆる「団塊の世代」約800万人が
> 今後、年金受給者となっていくため、年金財政は一段と厳しさを増すと予測
> している。

以前は「問題ありません」と予測していたんでないの?
公務員は、来年の給与額だけでなく、共済年金の受取りや5年後の在籍可否まで一段と厳しさを増す…と早く予想しなさいw

あと5年から10年後は、老齢者介護と医療なっw

同じ60でも昔に比べれば団塊の世代は元気ではあるが、あと5年から10年でまずは男の方からガタが出てくるからなっ

使えない公務員を今のうちから整理して、ヘルパーにでも養成しなさいw
その後はすぐ民営化w

やることはたくさんあるよw

経済がシュリンクしてるんだから、役所も早く、人を切り、さっさと贅肉落とせや…


08. 2011年2月27日 23:34:08: y3G6t3ZyRU
>以前は「問題ありません」と予測していたんでないの?

そう言うのは「100年安心計画」だと胸を張った自公にも言ってくれ


09. taked4700 2011年2月28日 17:02:14: 9XFNe/BiX575U : 5Oc7a6pgDI
>団塊世代への支給負担を減らす、つまりは長生きしてもらわない事。

団塊世代は一年齢階層に200万人以上。一人100万円の年金支給として一年齢階層が64歳から65歳になっただけで2兆円年金支給額が増える。

確かに、団塊世代に対する年金負担は大きいですが、そもそも、200万人もの人々に長生きするなというのはむりなこと。

今後、あり得る可能性は大規模なインフレによる年金支給負担の軽減、政府債務の帳消ししかないと思います。ただ、この結果、市民一般は非常に大きな痛手を受ける。そして、老齢化はそのまま進展するから、いわゆる日本沈没は避けれないでしょうね。三流国として、今後は存在することになるのだと思います。その内、フィリピンへ人々が出稼ぎに行き、その送金で暮らすと言う日本国民が多量に出るだろう。


10. jesusisinus 2011年2月28日 22:38:37: veLsqfdw2ggms : A4BBg4Gbso
>>09
>> その内、フィリピンへ人々が出稼ぎに行き、その送金で暮らすと言う日本国民が多量に出るだろう。

絡んでる訳ではないが、いつも最後が蛇足w

通常、出稼ぎに行く先は、裕福な所と相場が決まってる…だろが?

「その内、リタイアした多くの日本人がフィリピンへ移住し、年金で暮らすと言う日本国民が多量に出るだろう。」ならまだ分かるが(笑)

まあ、日本もこれからは、インドネシアにフィリピンの出稼ぎヘルパーが増えるだろうから、どっちも同じようなもんだ。
むしろ、老人に取っては、向こうの方が温暖で過ごし易いから、行った方がいいかな?w


11. taked4700 2011年3月02日 03:12:59: 9XFNe/BiX575U : PGtEtXZCQ2
09さま、

>通常、出稼ぎに行く先は、裕福な所と相場が決まってる…だろが?

ええ、そうです。それだけ日本が急激に窮乏化する可能性があるということです。可能性ですよ、あくまでも。でも、結構その可能性は高いと思っています。

1.高齢化、大地震、原発震災などのリスク要因が日本のほうがフィリピンに比べて格段に高い。地震はフィリピンも結構ありますが、工業化されている分だけ日本はその痛手が深くなると思います。

2.アメリカの対日戦略がソ連崩壊以降急激に変わったと思います。ところが日本人の多くはそれ以前の状況の記憶が未だに抜けず、状況を判断することが出来ず、結果的にアメリカによる窮乏化策が効いてしまう。

3.2と同じことですが、政治やマスコミが現実に対処できていない。それだけ傀儡勢力が社会の隅々まで入り込んでいて、世論工作が徹底している。

4.フィリピンは多分、同じような状況がこのまま続くのでしょう。イスラム教徒とキリスト教の宗教対立がもっと過激化するのかと思っていましたが、どうやらあまり宗教対立はしない様子です。マレーシアやインドネシアといったイスラム国との紛争は多分あまり起こらず、フィリピン社会はある程度安定した植民地国家として推移しそうな気がします。もっとも、あまり根拠はありません。全く異なった展開になる可能性は常にあるとは感じます。

どちらにしても、「今」の日本にある富は意外と底が浅いものですよ。既に貯蓄は使い果たしつつあるのですから。


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