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「米国との協調行動は取らない」と言明。その上で、ブラジルは人民元と同様に、同国通貨レアルに対するドル安を懸念している・・・・
米金融市場がより多くの世界の投資家を呼び込めるよう米政府は努力すべきだと強調した・・・・
ブラジルのマンテガ財務相、男だね。
ウォール・ストリート・ジャーナル日本版から
http://jp.wsj.com/World/Europe/node_183793
■人民元切り上げ圧力かける計画ない=ブラジル財務相
【サンパウロ】ブラジルのマンテガ財務相は15日、人民元の為替レートを切り上げるよう米国とともに中国に圧力をかける計画を否定した。
先週、ガイトナー米財務長官の訪問を受けたあと、ブラジルの政府関係者らは、米国が人民元の切り上げを中国に要求するのを支援することを検討すると述べた。また、近く開かれる主要20カ国・地域(G20)でこの問題について米国と共同声明を発表することを検討している、としていた。
しかし、マンテガ財務相は15日の記者会見で、「米国との協調行動は取らない」と言明。その上で、ブラジルは人民元と同様に、同国通貨レアルに対するドル安を懸念していると語った。
アナリストらは、両通貨に対する懸念やブラジルの競争力への影響からみて、米国との共同戦線を差し控えることは筋が通っているとしている。ブラジル中国ビジネス・カウンシルのトップで、以前に貿易相を務めたセルジオ・アマラル氏は「ブラジルが一貫性を持つには、米国と中国の両方の金融政策に問題がある、と述べる必要がある」と指摘した。
米国の当局者は、米政府はこの問題でブラジルと公式に合意する計画は何もないとし、ガイトナー財務長官はむしろ、ブラジル訪問の機会を捉えて、元高がブラジルにとっても良いことであることを強調しようとしたのだと述べた。同長官の訪問は3月のオバマ大統領のブラジル訪問の準備のためだった。
米国やブラジル、その他の主要輸出国にとって元安は懸念材料で、これらの国は元の価値を抑えて輸出品を安くしているとして中国の政策を批判している。ガイトナー長官が先週訪れる前にも、ブラジル当局者は中国の政策をもっと批判する計画を明らかにしていた。1月1日に就任したばかりのルセフ大統領は4月の訪中でこの問題を取り上げると見られる。
ブラジルは以前から米国に対しても批判的だった。ドルは米国の低金利などの金融政策を反映して弱いままで、これを受けてブラジルなどの新興国には大量の投機資金が流入している。急成長する経済に魅了されて―それに主要経済国の中では最高の水準にある金利を求めて―ブラジルには資金が流入しており、これがレアルの対ドル相場をこの2年間で30%以上押し上げたのだ。
ブラジルの輸出業者はレアル高の悪影響を受けている。レアル高はまた、安い輸入品、特に中国からの廉価な製品の流入を招き、ブラジル製品の国内での競争力も弱めている。
マンテガ財務相は、米景気の改善の兆しが増え始めているとした上で、米金融市場がより多くの世界の投資家を呼び込めるよう米政府は努力すべきだと強調した。
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