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決算分析(トヨタ:本当に復活したのか?)
トヨタが発表しました決算で、マスコミ各社は『トヨタは復活した』と持ち上げていますが、本当でしょうか?
トヨタが発表しました決算内容からは、とても復活とは言えず、かえって「これだけ補助金を得ていながら赤字?」と言える数字となっていたのです。
「黒字」ではありません、「赤字」になっているのです。
地区別売上・利益額
<日本>
売上 8兆4123億円(+4803億円)
営業利益 −1744億円(−493億円)
<北米>
売上 4兆1546億円(+624億円)
営業利益 +2511億円(+1445億円)
<欧州>
売上 1兆4493億円(−1910億円)
営業利益 −67億円(−333億円)
<アジア>
売上 2兆4641億円(+6177億円)
営業利益 +2328億円(+1002億円)
<その他>(中南米・オセアニア・アフリカ)
売上 1兆3514億円(+1244億円)
営業利益 1172億円(+372億円)
上記の通り、日本では『1744億円の赤字』となっているのです。
エコカー減税・エコカー補助金で【プリウス】を売りまくりましたが、ふたを開ければ『赤字』となっているのです。
これがトヨタの実態です。
次に、どの部門で利益をあげているのか見てみたいと思います。
<自動車>
売上 13兆1188億円
営業利益 1022億円(+2381億円)
<金融>
売上 9014億円
営業利益 3001億円(+951億円)
<その他>
売上 6844億円
営業利益 281億円(+421億円)
これをみますと、【トヨタ】は金融業が「主たる収益源」となっているのが分かります。
金融部門では9000億円の売り上げで3000億円の利益ですから、売上高利益率は30%にも達します。
本業の自動車分野では13兆円の売り上げで1000億円しか利益をあげておらず、売上高利益率は1%以下になります。
この利益額では、広告宣伝費等経費を「少し」削減すれば、これくらいは簡単に捻出できます。
即ち、【トヨタ】は本業では稼いでいないと言えるのです。
これで復活とは言えません。
また、増額修正しました通期の業績ですが、営業利益 5500億円、純益4900億円となっており、税金は<ゼロ>となっています。
本来であれば、営業利益5500億円であれば税引き後利益は約2700億円となります。
会社側発表では一株あたり利益は156円となっていますが、本来なら税金を払えば75円くらいになります。
このような分析は一般マスコミでは一切出てきません。
宣伝を貰っている以上、「よいしょ記事」しか書けないからです。
【トヨタ】復活は中々難しいようです。
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