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超・国内志向の若者を待ち受ける「就活の悲劇
http://www.asyura2.com/11/hasan71/msg/108.html
投稿者 tea 日時 2011 年 2 月 14 日 17:38:44: 1W1IXELjjF6i2
 

(回答先: 会社は辞めない。でも頑張るつもりがない―職場を蝕む「新・ぶら下がり社員」が増殖 投稿者 tea 日時 2011 年 2 月 14 日 17:36:36)

TOP>経済・時事>財部誠一の現代日本私観 
学生はなぜ就職できないのか 超・国内志向の若者を待ち受ける「就活の悲劇」 

 就活に追い詰められ、苦悶する学生たちの姿を追ったテレビ報道をしばしば目にする。だがそのたびに私は、学生たちの異様な言葉に驚きを禁じ得ない。

「70社受けました」「100社受けました」でも「ダメでした」といった具合のコメントがこれみよがしにテレビ画面に映し出される。内定をもらえなかった会社数の多さこそが、「超氷河期」と呼ばれる過酷な就活事情をストレートに物語っていると視聴者に訴えかけたいのだろう。だが、これほど無責任な報道はない。

 70社も100社も受験することが物理的にできるだろうか。おそらく希望した企業のHPにアクセスし、エントリーシートを送信した数ではないのか。そのなかで実際に説明会に参加し、さらに面接にまで進むことができた企業はいったい何社くらいあったのだろうか。そうしたディテールをすべてが切り捨てられ「70社」「100社」という数字だけが独り歩きしている。

 就活が過酷であればあるほど、その全体像を正確に伝えるのが、メディアの責務だろう。だが就活報道の実態は、野次馬以下だ。問題のありかをさまざまな切り口から掘り下げる努力も試みもない。まるで談合をしているかのうように、ただただ「非常事態だ」と大騒ぎをして、社会不安を煽りたてるだけの報道が目立つ。

 たしかに昨年の就職内定率は68.8%。「就職氷河期」と呼ばれた1996年当時を下回る厳しさだが、おなじ「氷河期」でも当時と今とでは状況が全く違う。
今は本当の“就職氷河期”ではない
採用が「量より質」にシフトしたのみ

「“就職氷河期”という言葉はリクルートが創った言葉ですが、それが(現状に)当てはまるとは思っていません。大手企業が新卒を一括、大量採用することが前提だった時代にあって、(バブル崩壊後に)あの大手もこの大手も採用を凍結するという事象が起こり、それを就職氷河期と表現しましたが、今は違います。苦しくても新卒を採用したいという企業は多い」

 リクナビの岡崎仁美編集長のコメントだ。

 私が出演しているBS日テレの情報番組『財部ビジネス研究所(TBL)』で就活問題を特集、そのインタビューに岡崎編集長が応えてくれた。

「(採用時に)量より質という方向性が厳格に貫かれている中で、需給バランスだけでいうと、学生はどこでも就職できる数字になっている。しかし実際は、(人事部は採用枠を)採り切らないまま採用をやめたり、中途採用と新卒採用にこだわらずに採用したりというような中で(新卒の)就職難という事態が続いている」

 それは数字の上にもはっきりと現れている。
次のページ>> 大企業の採用は“量”より“質”へ
「求人数は前年比2割減が2年続いたため、求人の絶対数を09年卒と11年卒で比較すれば4割近く減っている状況です。しかし大学院生も含めた求人倍率は、厳しい厳しいと言われながらも1.28倍。数的なバランスで言えば、就職したい学生より、企業の求人数が上回っている」

 大企業の人事部は、当初予定していた採用枠にこだわらなくなったという。採用計画に多少の狂いが生じても、求めるレベルに到達しない学生を採用することはせず、そのまま採用活動を打ち切ってしまうというのだ。

 量より質へ。

 大企業は本気で人材の“質”にこだわり始めた。一般的には学生たちの知名度優先傾向が強すぎるあまり、企業と学生との間にミスマッチが起きていると説明されるが、ミスマッチだけで片付けられる問題ではない。

 日本の大企業はいま活気づいている。リーマンショック直後は文字通りのショック状態に陥ったものの、世界経済の成長エンジンが先進国から新興国へ移るという劇的な構造変化が、自社にとって飛躍的なジャンプアップのきっかけになるという思いを強めている。人口大国、資源大国といった新興国の特性が最も集積する地域はアジアだ。アジアこそが地球最大の成長ゾーンになった。そのアジアの一角を占める日本経済に強烈な追い風が吹き始めたのである。

 さらに、日本の大企業は手元資金がジャブジャブに余っている。日銀によれば企業の「現金・預金」は10年9月時点で205兆9722億円(前年比5%増)と、過去最高。

 アジアへの投資意欲は満々で、手元資金も潤沢。私の取材実感でも、企業の新卒採用意欲は相当に高まってきている。だが「量より質」へと、大企業は採用方針を大転換させた。それが学生たちにもメディアにも理解されていない。
「就活の悲劇」はなぜ起こる?
学生自身が持つ4つの問題点

 リクルート勤務時代に1000社の採用と人材育成を支援、同社退社後も一部上場企業の人事採用責任者として年間500名を採用し育成してきた採用のプロ、廣瀬泰幸氏(株式会社オールウェイズ代表)が興味深い指摘をしてくれた。現在も「就活コーチ」として多くの学生たちと向き合っている廣瀬氏は学生自身に多くの問題があるという。整理すると、4つのポイントに集約される。
次のページ>> 「やりたいことしか考えない」学生たちの幼児性
「一番の問題は学生たちが社会のトレンドに対してあまりにも無知なことです。人口が30億人を超えるアジア・アセアン・インドに対して、日本企業がどのようなアプローチをしようとしているのか。この最重要のテーマに対してほとんどの学生が無関心なのです。因みにアセアンの人口とユーロ圏の人口をまともに言える学生は今まで1人もいませんでした」

 成長するアジアに自社の将来を全面的に託そうとする企業のグローバル感覚に対して、超ドメスティックな学生たちの意識。じつはこのギャップを海外からの留学生が埋めている。ハングリー精神溢れる留学生たちは、勉強への熱意もグローバル感覚もそして語学力においても、日本人学生の上をいくケースが圧倒的に多い。パナソニックやユニクロがグローバル採用を全面的に押し出しているのは象徴的だ。いまや就活の競争相手は同じ日本人の学生だけではなく、海外からの留学生とも競わなければならないのだ。

 第2のポイントは企業選びにおける極端な「知名度依存」、それが就活の悲劇をさらに大きくしているという。

「学生たちの企業選びは知名度に依存しすぎている。知名度のない、優良企業へのエントリーがいまの学生たちはできないんです。たとえばメーカーならば大手電機メーカーと食品メーカーしか視野に入らない。一部上場のある優良メーカーではエントリーが理系の学生800人に対して、文系の学生はたったの 10人だったという話もありました」

 リクナビの岡崎編集も「人気企業ベスト100社のいずれかの企業に、就活生の半数がエントリーをしている」と話していた。ベスト100社は企業総数のわずか1%だ。その1%に半数の就活生が殺到する異常さ。ネット経由のため、エントリーが気軽になったとはいえ、その安直さこそ「量より質」を求める企業との間に決定的なミスマッチを引き起こす元凶ではないか。

 廣瀬氏が指摘した第3のポイントは「やりたいことしか考えない」、学生たちの幼児性だ。

「自分の“やりたいこと”“やれること”“やるべきこと”の三つの輪で就活を整理すべきなのですが、単に“やりたいこと”のみで活動している。従って、自分の実力に合わない会社ばかり受けようとしている学生が圧倒的に多い。結果的に、SPIなどのテスト対策、ES対策、面接対策といった小手先の『対策』に終始しています」
次のページ>> すべて企業や社会のせいにしてよいのか?
しかしさらなる悲劇は、学生たちが自ら“やりたいこと”だと主張する中身が貧相なことだという。

「そもそもの自分の“やりたいこと”も、企業の仕事の実態に即して考えていないので、 とても抽象的かつ近視眼的なため、説得力がない」

 第4のポイントは生身の人間とのコミュニケーション能力の劣化だ。それが著しく劣っているために人事担当者を説得できないのだと廣瀬氏は語っている。

「生身の人間に対して、自分を的確に表現できない学生が本当に多いのです。肉声でうまく相手に自分の意思や気持ちを伝えられない。だから、話が面白くない。人事担当者に『採用したい』という気持ちを惹起させられない」

 この4ポイントが揃ってしまえば、景気の良し悪しに関わらず、内定獲得などできるわけがない。従って「望ましい就職活動は、4つの問題点の裏返しになる」と廣瀬氏は結んだ。
すべて企業や社会のせいなのか?
学生自身の意識変革が求められる

 大学を卒業しても働けず、捲土重来を期して留年したり、就活のハウツーを取得するための専門学校に通う学生が急増している。それが日本社会全体の歪みであることくらい百も承知だ。就活に向き合う学生たちの姿勢だけに問題があるわけではなく、採用する企業側にも、教育機関としての大学にも、問題は山積している。

 だが、卒業後の人生の選択を目前に迫られている学生たちには猶予がない。企業が悪い、社会が悪いといったところで、道はなにも開けない。学生自身が意識を変えることが、一番の早道であり、最良のリスクコントロールだと承知してもらいたいものだ。その際、もっとも重視すべきことは、先進国から新興国へ、先進国からアジアへというグローバル経済の構造変化だ。経営者の意識は大転換した。日本企業は大企業も中小企業もなく、アジアの成長を自社の成長に取り込むことに大きな希望を見出し、劇的な方向転換をしている。 

 その中で、自分はいったい何ができるのか。

 それを一生懸命に考えて欲しい。

質問1 過去最低とも報道されている就職内定率。こうした状況になった一番大きな原因とは?
 
54.5%
学生の質の低下
18.8%
グローバル化
12.1%
景気後退
10%
その他
4.6%
企業の学生を見る目のなさ  

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コメント
 
01. 2011年2月14日 18:03:06: mHY843J0vA
もう昔みたいに、無理して日本国内で、採用しなくても
グローバル企業は世界全体で採用できれば良いと考えるし

国内企業でも、多少、目先に正規社員が不足しても、無理して劣悪な人材を取って、
解雇できずに不良在庫を抱えてしまうリスクよりも、長期的には得だと判断しているのでしょう
バブル期の大量採用のツケに苦しんだトラウマが生きているとも言えます


02. 2011年2月14日 20:28:15: iknRPQ4TOM
2007年の就職数はいわゆるバブル期を超えていた。

バブルだ、氷河期だ、というのは結局マスコミの流す(ネット記事含む)

情報に踊らされてるだけ。


03. 2011年2月14日 20:51:44: A0dusaYeIc
2007年は、例の2007年問題もあって、求人数は非常に多かった
本来はもっと正規採用があっても良かったのだが
実際は正規雇用増は期待したほどではなく、非正規雇用が増えた
経済構造が変化したのと、バブル期の大量採用のトラウマと両方あるだろうな


04. 健奘 2011年2月14日 22:30:39: xbDm84QDmOFmc : FY4u2WPdes
> 世界経済の成長エンジンが先進国から新興国へ移るという劇的な構造変化が、
> 自社にとって飛躍的なジャンプアップのきっかけになるという

周回遅れを相手に商売するのも良いのです。(私も新興国に支店を開いていますし、日本で1人採用するより、新興国で10人採用する方が、楽しいですから。)

しかし、それでは次が見えませんね。新興国が、そのうち追いついてくるでしょう。そのとき、どうするんです?どういう経済社会を作るのです?

問われているのは、それでしょうね。

え?、追いついてくるころには、退職しているから、関心ないですって?



05. 2011年2月15日 02:08:34: mHY843J0vA
解雇リスクさえ無ければ、雇用を増やしたい企業も多いので
いろんなキャリアパスが生まれるのは良いことですね

日経ビジネス オンライントップ>政治・社会>時事深層
パソナ、新卒無業1200人採用

* 2011年2月14日 月曜日
* 白壁 達久

採用  人材事業  就職  実務経験  採用支援活動  M&A  パソナグループ  新卒無業 

人材事業のパソナが、今春卒業予定で就職先がない学生1200人を採用する。実務経験を積ませて就職を支援する新たな社員形態を設ける。増大する「新卒無業」学生を救う一手となるか。

 人材事業で国内大手のパソナグループが、3月から新たな形での採用活動を始める。今年4月以降、入社する社員で、「特待生社員」と「半農半芸社員」という契約社員で2種類の形態を新設する。対象は、就職先が決まらずに大学を卒業する“新卒無業”の学生だ。2011年度だけで特待生社員を1000人、半農半芸社員200人の合計1200人を迎えるという。

既卒学生の半数が正社員に

 パソナは就職環境が激変した昨春から、就職先が決まらなかった学生に対して社会人としての基礎教育を施している。それが、「フレッシュキャリア社員制度」という採用支援活動だ。

 厚生労働省の調査によると、新卒無業学生は昨年だけで8万7000人に上った。実務経験がないため、その後の就職活動はハードルがより高くなってしまう。

 同制度では、挨拶の仕方に始まり、名刺交換や電話の応対など、一般企業が新入社員に対して行う研修カリキュラムを1週間にわたり、みっちりと教え込む。そのうえで、同社が提携する約800社の企業に契約社員として紹介する。新卒無業の学生と、人手が足りない企業を結ぶ。すべて無償だ。

 昨年12月までの10カ月間で1400人の既卒者が参加し、1200人が働き口を得た。そのうち、700人はその後正社員として採用されたという。就職先は大企業が4分の3を占め、サービス業だけでなく、IT(情報技術)・通信や専門商社といった分野まで、幅広い企業が採用に踏み切った。

 フレッシュキャリア社員制度は、新卒での就職活動ですべてが決まってしまいがちな中で、雇用のミスマッチを埋めるための新たな道筋として、大学や企業が注目している。

 今回の1200人の採用は、この制度をさらに進化させた。パソナは来年度、フレッシュキャリア社員制度で今年度の1400人から4倍以上に当たる6000人を全国で募集する予定だ。

 そのうち希望者の中から1000人を「特待生社員」として迎え、パソナグループの企業の現場でOJT(職場内訓練)を行う。
パソナのフレッシュキャリア社員制度では、多くの学生が社会人の基礎を学ぶ

 特待生社員といっても厚遇されるわけではない。期限は1年間で、就業時間は正社員に比べれば少ない6〜7時間を予定する。給与は10万円程度だが、終業後はパソナが用意する専門職のカリキュラムなどを無料で受講できる特典がある。実務に近い長期のインターンシップ(就業実習)と考えればいい。働くという経験を積ませることで就業意識を芽生えさせて、自身の就職活動に生かしてもらうのが目的だ。

 「実務経験を通して気づいた職務特性をもって、自身のキャリア目標を立てる“気づきの場”が必要。それを用意するだけで、多くの学生が働き口を得られる」とパソナの南部靖之グループ代表兼社長は意義を説く。

 パソナはまた、半農半芸社員という新たな社員を200人募集する。同社が兵庫県の淡路島で運営する「パソナチャレンジファーム」で、午前中は農業に勤しみ、午後は自分の活動時間として自由に使える。

 芸大や美大といった芸術家を志していた学生には、就職先として一般企業を見つけるのは難しい。そこで、芸術家を目指しながらも働ける仕組みを作った。芸術家を志望する学生だけでなく、農業経営者や将来起業家を目指すコースなども用意する。処遇は月給が約7万円で、住宅サポート(自己負担は1万円程度)などを用意。期間は最長2年を予定している。

「就業意欲、学習意欲が高い」

 フレッシュキャリア社員制度を通じて、正社員を採用したある企業の採用担当者は語る。

 「就業意欲や学習意欲は、自社で採用した新入社員よりも高く、満足している」

 一度は就活競争で敗れ、先が見えない不安と戦っていた学生ほど、就職後も貪欲に学びたい気持ちが強い傾向にあるというのだ。

 企業からすれば、採用の不足分を埋められるメリットがある。実は今、人手不足に陥っている企業が少なくない。「内定切り」による風評の悪化を強く意識したためだ。

 1月31日、経営再建中の日本航空の子会社であるジャルエクスプレスが、パイロットとして内定していた学生6人の内定を一方的に切ったことが大きく報じられた。企業は内定切りによる信用やブランドの悪化を気にしすぎるあまり、採用予定数よりも少ない数に抑え、その反動から新入社員が足りないという事態に陥ってしまうのだ。

 学生の本分は勉強であり、就職活動に時間を割かれてはならないとして、日本経済団体連合会や経済同友会は、就職活動の時期を3カ月から半年近く遅らせる提案をしている。だが、半年遅らせれば、それこそ卒業研究や卒業論文をまとめる時期に就職活動をしなければいけなくなってしまう。

 企業の本音は、経済環境が激しく移り変わる中、採用計画から入社までの期間をより短くして、効率的な採用をしたいということだろう。

 人材大手のインテリジェンスの高橋広敏社長は、今後の企業の採用動向を次のように分析する。

 「経済環境が短期間で大きく揺れ動く今、強気の採用計画を立てるのは困難だ。今後も、抑え気味な採用活動が続くのではないか」

 トヨタ自動車など大手企業は、卒業後3年以内の学生を「新卒」と見なして採用活動を行うとしている。だが、既卒者は「就職できなかった学生」とのレッテルを張られやすく、新卒学生と同じ基準で評価されない「空虚な制度」との指摘もある。

 厚生労働省の調査によると、今春卒業予定の大学4年生は、55万5000人。そのうち40万5000人が就職を希望しているものの、昨年12月時点で企業から内定通知を受けた学生は27万9000人にとどまる。就職内定率68.8%は、統計を取り始めた1996年以来最低だ。厳しいとされた前年の同時期と比べて、4.3ポイントも減っている。

 内定率の低下の原因には、いくつかの要因がある。大学を卒業する学生の数が20年前に比べて1.4倍近くにまで増えている。企業が採用活動を慎重にするあまり、採用予定数が減る。昨年卒業した既卒者が新卒市場になだれ込み、ライバルが増える。また、企業活動のグローバル化から外国人の採用枠を増やす企業が増えるなど、複合的な要因が現役学生を苦しめる。

 就職内定率を向上させるためには、まず学生自身が働くうえでのキャリア目標を描ける気づきの場を提供することが先決だ。
このコラムについて
時事深層

日経ビジネス “ここさえ読めば毎週のニュースの本質がわかる”―ニュース連動の解説記事。日経ビジネス編集部が、景気、業界再編の動きから最新マーケティング動向やヒット商品まで幅広くウォッチ。

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06. 2011年2月16日 13:56:25: KCaYclH64M
商品は質から量で人材は量より質か。日本の若者が労働者であり消費者だという視点を欠いた議論で嫌消費世代と言われるのだからたまったものではない。企業の論理を前面に押し出して若者叩きをしているのだから若者のマスコミ離れも仕方がない。日本市場を軽視しているのならもっと広告費を減らせばいいのに。テレビ局・新聞社・ネット工作会社が潰れて国民の洗脳が解ける。

07. 2011年2月24日 04:33:50: cqRnZH2CUM
http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/ 

2011年02月20日 18:46

財政破綻でハイパーインフレは起こるか

コメントで教えてもらったが、財政破綻について国会で今月ちょっとおもしろい質問があった。城内実議員の質問主意書は、いいところを突いている。日本をギリシャと比較して財政破綻のリスクを警告した国家戦略室の財政運営戦略を彼はこう批判する:

日 銀が市場から国債を買うことにより、事実上政府の財政赤字を日銀が引き受けるのと同等の効果を生じさせることができる。実際、アメリカ連邦準備銀行 (FRB)は約一.三兆ドルの米国債を購入し、米国政府の財政赤字を事実上引き受けた。日本政府がこのような方法を許すのであれば、日本の財政破綻は起こ りえないと考えるが見解如何。

これは専門家の中でも意見のわかれるところで、政府答弁書も正面から答えていない。たしかにFRBは大量に米国債を買ったが、今のところインフレは起こっていない。だから日本でも、国債が市中で消化できなくなった場合には、日銀が引き受ければ問題は起こらないという推論は、一つの可能性としては成り立つだろう。

しかしインフレは貨幣的現象だが、ハイパーインフレ(*)は財政的現象なので、資金需要が少なくて も政府への信頼が失われると起こる。アメリカの政府債務は、悪化したとはいってもGDP比100%。これに対して日本はその2倍だ。政府の支払い能力の担 保は今後の増税と歳出削減だが、日本政府はその実行力にも疑問がある。PIIGSの通貨安はユーロに吸収されたが、円の場合は暴落によって輸入インフレが 起こるおそれが強い。

政府債務の最終的な担保は、その国の経済力である。欧州でギリシャが最初にアタックを受けたのも、社会主義政権で経済の実態がボロボロだったからだ。「日 本はギリシャと比較にならない」と胸を張る向きもあるが、主要国で最低の成長率で世界最速の高齢化が進行し、政治のレベルもギリシャといい勝負だろう。

アタリも指摘するように、財政危機 がハイパーインフレによる実質的な債務不履行で「解決」するのはありふれた現象で、日本でも終戦直後に起こったし、70年代にも物価が5年で2倍になっ た。何も起こらない確率はゼロではないが、起こった場合の社会的コストは莫大なので、放漫財政を続けるのはきわめて危険な賭けである。城内氏は、こうも質 問している:

IMFは、外国から借金をしている国において借金の返済が不能になっている場合に、自国通貨を発行させ、それをドルや円などの国際通貨と交換することにより返済を助けている。日本は外貨を十分持っており、IMFへの出資金も世界第二位である。

このように「日本は世界最大の対外純債権国だからIMFが介入することはありえない」というのは「日本は大丈夫」派によくある話だが、間違いである。『日本経済「余命3年」』で 土居丈朗氏も説明しているように、民間の債権で政府債務を返済することはできないので、両者は別問題。外貨準備も数百兆円の国債を買い支える原資にはなら ない。IMFは日本に対しても毎年、資金援助の条件となる調査をしており、日本が要請したら援助を行なうことができる。

むしろ問題は、これを「財政自主権を失う」などと書いた財政運営戦略にある。まるでIMFが日本を支配するような書き方だが、IMFはGHQじゃない。当 事国の要請なしに援助することはないし、議会の承認なしに政策を実行することもない。むしろIMFの介入によって思い切った財政再建や民間企業のリストラ が行なわれ、奇蹟的に復活した韓国のようになる可能性も大きい。たぶん、それが日本経済の立ち直れる唯一のシナリオだろう。

ただし日本の場合は、必要な援助額が桁はずれに大きく、政治的な抵抗も強いと予想される。これを克服できるかどうかが究極の問題で、そのシナリオについては今週の「もしフリ」を・・・

(*)ハイパーインフレを「年間13000%以上」と定義して「数十倍ならハイパーではない」という人がいるが、これはCaganの論文に書かれただけで、公式の定義があるわけではない。ここではコントロール不可能なインフレの意味で使っている。

財政危機のいつか来た道

菅内閣は「首相のクビと引き替えに予算を通してくれ」という話も出る政権末期だ。こんな内閣 に財政再建ができるはずもないが、首相の首をすげかえても展望がないのは同じだ。こういうふうに果てしなく問題が先送りされる状況をみていると、1992 年に不良債権の番組の取材をしていたころを思い出す。

当時、危ないといわれていた日住金が「当社は倒産状態」と書いた衝撃的な秘密報告書を出し、業界で流通していた。1兆円の債務超過という絶体絶命で、存続 会社と清算会社をわけて清算する案をメインバンクが提案したが、大蔵省(寺村銀行局長)が握りつぶした。それが国会で表面化したのは4年後で、住専のメイ ンだった長信銀がすべて消滅したのは10年後だった。

そのころ日本の銀行はすべて実質的に債務超過で、支払い能力(solvency)がないことは明らかだったが、取り付けが起こらないかぎり流動性(liquidity)はあるので、見た目には延命できる。しかし問題の先送りで資本を食いつぶしているうちに、地価がさらに下がって致命的な事態になることは予想できた。多くの経済学者が「早期に破綻処理すべきだ」と提言したが、大蔵省は官製粉飾決算で問題を隠蔽し、金融システムを壊滅させてしまった。

似たようなことが、いま財政に起こっている。政府に1000兆円の債務の支払い能力がないことは明らかだが、借り換えを続けられる限り流動性は回る。しか し何かのきっかけで市場が一斉にアタックをかけると、支払い能力のない債務者は助からない。それがいずれ来ることは確実だが、いつ来るかは予想できない。 不良債権の場合は1997年11月の拓銀・山一だったが、そのきっかけは三洋証券の10億円のデフォルトという小さな事件だった。市場にガソリンが充満し ているときは、小さな火花でも大爆発を起こすのだ。

財政危機の規模は、正味で100兆円だった不良債権のほぼ10倍だ。これが爆発したときの破壊力は、かつての比ではない。そして客観的な支払い能力からみ て、爆発は確実に起こる。問題はそれがいつかということだけである。私の印象でいうと、事態は拓銀・山一の前夜に似てきたような気がする。

スタグフレーションがやってくる?

スティグリッツが、スタグフレーションという懐かしいタイトルのコラムを書いている。アメリカではまだインフレ率は低いが、イギリスでは3.7%になり、今年中に4.4%まで上がると予想されている(インフレ目標を設定しただけでは物価をコントロールできないのだ)。イングランド銀行のキング総裁は、NYタイムズに「過剰な金融緩和でスタグフレーションを起こした」と批判されている。

日本では「FRBやイングランド銀行は果敢にバランスシートをふくらませた。日銀もやれ」と勇ましいことをいう向きがあるが、FRBは3倍、イングランド 銀行は4.5倍に資産を増やしても失業率は改善しない。起こったのは過剰流動性による商品価格の高騰である。「デフレ不況」などとデフレと不況を混同する 人がいるが、デフレは不況の結果であって原因ではないので、結果を変えても原因は変わらない。

スタグフレーションといえば、私の学生のころの経済学の論争テーマだった。フリードマンが示したように、インフレが景気刺激の効果をもつのは、それが予想を超える場合に限られる。一定の率でインフレが続いているときは、物価も賃金も予想インフレ率に合わせて上がるので失業率は変わらず、長期的には自然失業率に落ち着く。

同様にデフレが景気を後退させるのは、物価が予想を下回るときだけだ。世の中には「物価が下がると消費が減る」とか意味不明なことをいう人がいるが、物価 が下がると資産効果で実質所得は増えるので、消費は増える。投資判断も実質ベースで行なわれるので、一定率の(予想された)デフレは影響しない。

デフレが景気に悪影響をもたらすのは、人々が貨幣錯覚に陥っているときに限られる。物価が下がっているのに名目賃金が変わらないと、実質賃 金が上がって企業経営が苦しくなる。名目金利が下がらないと、債務者は苦しくなる。しかし実際には、名目賃金も名目金利も下がっているので、実質的な悪影 響は小さい。10年以上にわたってゆるやかなデフレが続いているので、人々の予想もそれに合わせて調整されているのだ。

むしろ今後、心配なのは日本もスタグフレーションに陥ることだ。長期金利は1.3%台に上がり、世界的なインフレ傾向の影響を受けている。インフレになる と金利が上がり、財政の悪化や金融機関の経営悪化をもたらすリスクは大きいが、それで日本の低成長が解決することは考えられない。中国でも、不動産バブル に日本の資金が流れ込んでいるといわれている。これ以上、インフレ的な金融政策を続けることはリスクが大きい。

就活はハイリスク・ノーリターン

きのうのアゴラ就職セミナーの村上憲郎さんの話が話題になっているので、簡単に要点だけ紹介しておこう。

村上さんの話のポイントは、グローバルなビジネスの中では、もうほとんどの日本企業が終わっており、今からそこに入るのは「ハイリスク・ノーリターン」だ ということだ。グーグルから見るとどんな企業もだめに見えるのはしょうがないが、救いがたいのは当の日本企業に危機意識がなく、新卒一括採用などの古いシ ステムを漫然と続けていることだ。今こんな会社に入ると、人生を棒に振るリスクが高い。


だから彼が推奨するのは、就活なんかす ぐやめて、海外留学することだ。日本の大学を卒業しても、世界の企業ではまったく評価されない。それに英語ができないと、今後の世界では「二級市民」に なってしまう。中国も韓国も、トップエリートはみんなアメリカ留学している。ところがハーバード大学に昨年、入学した日本人はたった1人。

日本企業も、これからグローバル採用を増やさざるをえない。そうするとjob descriptionもなしに「コミュニケーション能力」を見るなどという採用では、まともな人材は採れない。年齢や性別など職務に無関係な理由による 差別も許されないので、新卒ではないという理由で落とすと訴訟を起こされるかもしれない。日本の会社が変わらなくても、外側から強制的に変えられるだろ う。

質疑応答では「そういうのはごく一部のエリートだけでは?」とか「アメリカのような競争社会はしんどいので、のんびり暮らしたい」といった質問が相次い だ。もちろん国内に引きこもって暮らす選択肢もあるが、それはのんびりした暮らしにはならない。もう1000兆円近い政府債務が先食いされており、高齢化 が急速に進むので、今まで通りやっていたら生活水準は維持できない。変化を拒否する人は、今より貧しい暮らしを覚悟するしかない。

日本がこの20年、立ち止まっているうちに、世界は大きく変わってしまった。今はまだGDPが中国に抜かれたとかいうどうでもいい話に一喜一憂しているが、これからは中国企業が日本の大企業を買収するかもしれない。財政が「余命3年」だとすれば、大部分の日本企業の余命はあと10年もないだろう。

いま就活している学生は、沈んでゆくタイタニック号の1等船室に乗り込もうと競争しているようなものだ。運よく乗り込んでも、定年までは生き残れない。3 年で沈めばラッキーで、10年たってから沈むと、やり直しのきかない日本社会では人生は終わりだ。「個の自立」はいい悪いではなく、避けて通れないのだ。 それを「無縁社会」とか「孤族」とか嘆くのは老人にまかせ、若者は沈んでゆく船から脱出して自分だけでも生き残る方法を考えるしかない。


08. 2012年2月20日 16:48:29 : Qpjo88Ycug
グローバル化したい企業とドメスティック思考な学生

これはあると思うな〜
単なる語学力の問題ではなく、思考が非常に内的で狭い学生ばかり。
内需が縮小していく時点でグローバル化しなきゃ生き残れないってのに
学生が世の中の流れに気づいてない。
世界も見てなきゃ、国内の流れも見えてない、せーぜー自分の身の回りにしか思考が至らない。


9. 2015年9月12日 06:59:43 : RQuosJbWXw
なぜ国内にこだわる?
小学生6年の2学期の時順姫に鈴美と淳姫に裕心のブルマと明姫の白いパンツを見て勃起した。
6年生の時鈴美の場合白いパンツの時もあれば青いパンツの時もあった。でも鈴美に見つかって睨まれた。
3学期になって彼女たちとセックスしたかった。
中学進学時でに淳姫と幸子に純愛と純伊の明花と広島転校の聖愛の白いパンツと和美に裕心、鈴美と里美、寿恵と承実に淳恵のブルマと恩和と美樹のストッキングを見て射精した。あの時になって彼女たちとすごくセックスしたくなった。それほど性欲が凄かった。
中1の頃明姫のスカートの中を覗こうとしたら彼女に見つかってしまった。そして和美のスカートの中を覗こうとしたら彼女に見つかって睨まれた。
高校進学してある百貨店の女性店員のスカートの中と美人OLのパンチラと明実と正愛の白いパンツとバレーボール部の聖愛と民雅のブルマ、美人店員の秋田と松本の白いパンツと橋本と津崎のピンクのパンツをと愛香と福美のストッキングを見て女子トイレで射精した。
大学に進学して琴順の白いパンツと雙葉に日大二高、東京中華と吉祥寺女子に大妻中野、東京女子の女子高生のスカートの中を見て女子トイレで射精した。
下野時に淑姫に似たOLの白いパンツに慶應義塾女子の女子高生のブルマに品川女子の女子高生のパンツに都立小松川の女子高生のブルマ、愛国女子の女子高生のパンツと江戸川女子の女子高生の短パンを見て射精した。
最近では梨花女子の美人女子大生のパンチラを見てして射精した。
中学で3年間和美と純愛とは同じクラスだったので卒業時に告白してセックスしたかった。
高校では3年間幸実と同じクラスだった。。
朝鮮学校の場合は女性教師と男子生徒とセックスしても懲戒免職にならない。。
中学生の時昌愛と、高校で誠順に明実、英愛に秀実、鳳喜、成喜に順雅と琴順に栄愛とセックスしても噂で終わり。
小中学校では同級生の女の子のスカートの中を見て射精し、高校以降は他校の女子高生や美人OLと美人女性教師、美人店員に梨花女子大生のパンチラを見る事が多かった。

[32削除理由]:削除人:アラシ

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