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チェルノブイリから25年(つぶやきいわぢろう)
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投稿者 gataro 日時 2011 年 4 月 27 日 23:45:02: KbIx4LOvH6Ccw
 

http://blog.iwajilow.com/?eid=1070944

チェルノブイリから25年
2011.04.27 Wednesday

昨日は25年前にチェルノブイリ原発事故が起きた日でした。当時僕は大学生でした。バイトの帰りに雨が降ってきて、「あれ?雨だ。天気予報で雨なんていってたっけ?」と思ったことを覚えています。

国会でもいくつか院内集会が開かれていました。僕は広河隆一さんとチェルノブイリの社会団体「ラジーミチ」代表のパーヴェル・イヴァーノヴィッチ・ヴドヴィチェンコ氏の講演を聞きに行きました。広河さんはご自身が50回以上取材しているチェルノブイリと今回取材したフクシマ原発事故の写真をあわせて報告してくださいました。

「少し前まではこの事故が起こってからチェルノブイリの事故を出すことは非難の対象になりました。大げさだとか恐怖をあおるとか言われました。でももうすでにレベルは7になりました。でもそのときでも政府や学者たちは『放射能はチェルノブイリの10分の1なんだ』といっています。でもチェルノブイリの10分の1はどういうことなんだというと僕は安全な指数とはとても思えない。僕にとってはチェルノブイリの10分の1も放射能が出たのかということです。

チェルノブイリは広島型原爆にして約500個分のセシウムが出たといいますからすでに50個分以上は福島でもう出ているんです。原爆50個分の放射能です。それで安全だというのはとても僕にはその考え方がわかりません。

プルトニウムはそんな飛散しないといわれたりしているんですがもう30キロ超えるようなところでも出たということが発表されています。チェルノブイリのときに消えた村で一番遠いところにあったのは280キロのところです。これは本当に雨とか風によるのでなんともいえないんですね。

13日の朝に双葉町を目指しました。途中で検問所があると思っていたが、そのまままっすぐいけてしまいました。その間、放射線の検知器がどんどん上がっていって100マイクロ㏜を超えて振り切れてしまいました。チェルノブイリを50回以上取材していますが、現地で検知器が振り切れたことはないので、びっくりしました。最初機械が壊れたと思っていたのですが一緒に行った豊田さんが持っていた1000マイクロシーベルトまで計れるものも振り切れていました。これは間違いじゃない、大変なことが起こっていると思いました。

そういうことを政府は言ってないし保安院も何も報告していない。この地域(双葉町)は放射能で満たされていたんです。住民は何も知らされず、自転車に乗っている人もいたしバイクの人もいました。ポケットの中に4000円だけ入れて2〜3日念のために出るんだといわれた人たちが外に出ていました。だから貯金通帳を取りに戻ってくるのは当たり前です。そういう人たちに数値を示して『今は危険な状態だから立ち去ってほしい』と依頼しました。

そしてわれわれもそこから避難を始めました。そこで郡山に向かって走る途中に出会った車にすべてに数値を示して入らないようにと言いました。外国人労働者の人たちは何も事情がわからずにここに働きに入ろうとしていましたし、花を栽培している人が水をやらないと枯れてしまうからと水を入れるために入ろうとしていました。

しばらくすると別な車が子供をつれて出てきて、その人たちは手前で曲がって川内村の避難所に行くんだ。そこにはたくさんの子供たちがいるといったのでついていきました。そこにいる人たちに『今すぐ逃げたほうが良い』と言いたい衝動に駆られましたが副村長に数字を見せて『双葉町に行く人を遮断するような措置をとってほしい。できれば皆さんもここから出たほうがいい。それができないのならせめて子供と妊婦の皆さんはここから遠くに逃がしてください』とお願いしました。2,3日後に川内村の人たちが自主避難を始めたと聞いて安心しました。

チェルノブイリでは30人しか死んでないと急性放射性障害で死んだ人はもっと少ないと日本を含む原発の推進国は言い続けました。しかしこの発言はまったくウソだということがどんどん出てきています。たとえば野例です。この人は私が2年前に話しを聞いた事故処理をやった人です。このグループは7名のグループでしたがそのうちの5人が40代〜50代で死にました。彼ともう一人しか生き残っていません。もう一人はどこかに逃げて行方がわかっていません。そういうことひとつ考えてもこの事故で亡くなった人は恐ろしい数になると思います。

チェルノブイリ市から17キロはなれた病院で働く看護婦さんやお医者さんを取材しました。ここで働くためには事前に検査を受けて完全に健康体でなければ働けない。だけど『皆さんは健康なんですか?』と聞いたら全員が首を振りました。『病気を持っている方は?』ときたら全員が手を上げました。そんな状況です。

チェルノブイリから4キロほどの死の町、プリピャチの町の中は4μ㏜でした。こないだの数値を聞いて僕はびっくりしました。福島で学校が運営されてもかまわない安全数値が3.8μ㏜。ほとんどここと一緒なんです。この死の町、5万数千人住んでいて今はまったく人はいませんけども、ここに小学校を作って子供たちが走り回っている姿を皆さん思い浮かべてください。そんなことを現在、政府は進めようとしているということです。

5万人以上住んでいたプリピャチでは翌日まで避難させられませんでした。しかも汚染を隠されました。そのときプリピャチの共産党委員会に緊急対策本部が設けられて旧ソ連の副首相も来て議論が戦わされました。人々に本当のことを言うべきなのか?人々を非難させるべきなのか大丈夫なのか?旧ソ連保省や気象庁、科学技術に関するアカデミーは『なんでもないんだ。人々がここに住んでも大丈夫だから逃がさなくても大丈夫だ』と主張しました。それに対して猛然と反対していたのは軍と住民の代表たち、さらにウクライナの代表者が真っ向から対立した。『あなた方は自分たちの子供をここに住んでもいいと本当にそういうおつもりなんですか?本当にそう思うんだったら書面にしてサインしてそこに残しなさい』。彼らは半日くらいは何とか逃げようとしたんですが結局サインして残したといいます。結局、翌日の午後になってバスがアパートに横付けされて住民の避難が開始されました。しかし『避難は2,3日だから』といわれた。それは日本と同じですね。ただここは1000台から2000台のバスが前日から準備されていて有無を言わさず逃げさせられたとそういうことになります。

放射能を持ちすぎた家は危険なので破壊して土に埋める。汚染したレンガなどを盗み出して都会で知らん顔して売るような連中がいっぱい入ってきましたから。福島でもお店の中の時計とか電化製品とかそのままになっているんですね。あれを泥棒が目をつけないわけがない。おそらくそういうものが盗み出されてどこかのルートから入ってきて売りに出されるということもあるでしょう。そういった意味もあるのかに現地で30キロ圏に入るところで、チェルノブイリでは30キロ圏では有刺鉄線で囲われて中には入れないようになっています。それは中に入るのを拒むためと中の汚染されたものが外に出ないように両方があります。

日本でもこれから大きな問題になってくると思いますけども、被爆した人たちがどこに行ったのかそしてその人たちの健康状態どうなのか?その人たちの早期発見するための手立てはどうしたらできるのか?この人たちのプライバシーを完全に守りながらしかしこの人たちが必要な検査を必ず受けられるようにする。特に甲状腺がんという病気は早期発見したら助かるんです。手術しなければいけない。それでガンを取り除いたら助かる。しかしちょっとそれが遅れてしまうと副甲状腺やあるいはリンパ腺に転移し、あるいは肺に転移し、そういう子供たちいっぱいチェルノブイリにはいます。それが脳に転移した場合はもう助からない。死んでしまいます。

10年たってから甲状腺のガンになって手術を待つ子供です。直ちに健康に影響はありませんという言葉の実態はこのことなんですね。急性放射線障害はありませ。んだけどほとんどの被爆者はガンとかいろいろな形で緩慢な死、それがあるときに時限爆弾のような形で始まっていくわけです。ある子供は発症してから数ヶ月の間に亡くなってしまいました。

茨城や水戸や福祉まで母乳が検査されて9人中4人から放射性物質が検出されたというニュースがありました。94年、ベラルーシでは80人の母親の母乳が検査されてその中の全員からセシウムとかストロンチウムが見つかった。穀物とかバターや牛乳でも汚染されたものとわかっていても集積所に持っていって安全な穀物や牛乳と混ぜ合わせる。それで全体の数値のレベルを下げる。そして売りに出されるということがチェルノブイリではたくさん行われていました。そういう中でいろいろな人たちが被爆しました。

チェルノブイリの消防隊の隊長さんに『もう一度火事が起こったら部下たちに消火に行けと命令できますか?』と聞いたら『いや、それはできません。部下たちをあんなにたくさんなくしてしまいました』。私は『世界にはもっともっと進んだ防護服がある。それをもってなかったから部下は亡くなったのではないですか?』といったら彼は笑って『放射能防護服というものは世界で1着もない』と言いました。『皆さんが放射能防護服と思っているのは防塵服で体内被曝を避けるようなもの、あるいは体に付着することを避けるようなものでしかないんだ。ガンマ線や中性子線は簡単に体を貫いて致死量に達する。そういう状態が原発の事故だ』といっていました。この隊長もインタビューから2年後に死にました。日本で関西電力がたくさん原発を持っている敦賀に行っての消防隊長も防護服を見せてもらいました。しかしこれも『ガンマ線はまったく防がない。被爆は避けられない。みんな知っているんだけど、住民の皆さんは火事が起きたら幾野は消防隊だと思っているから危険でも行かないといけないでしょう』といっていました。

あらゆる地震学者が必ず東海地震が起こるといっている場所にある浜岡原発が今も運転し続けています。
今回の事故のときにメディアも使いましたし、政治家も東電も『想定外』という言葉を使いました。『想定外だから仕方ないんだ』。しかしもう想定外という言葉は言わせない
この次に起こることの全責任はこれを見逃している人にあると僕自身そう思います」

チェルノブイリの被災者で当時教師だったパーヴェル・イヴァーノヴィッチ・ヴドヴィチェンコ氏。1986年の4月末、ラジオでこの事故を知ったそうです。しかし「人体に危険ではなく、すぐに始末されるだろう」という報道だったそうです。しかし、放射能はチェルノブイリから180キロ離れた彼の住む町にも到達しました。そして1ヵ月後すべての自動が汚染のない地域に地域に避難し、すべての家畜を接取し学校と保育園の敷地で土が入れ替えられました。しかし現在もこの地域には免疫力の低下や甲状腺がんを含む特徴的な一連の病気は広まっているそうです。

「チェルノブイリの事故が起きてからたくさんの優秀な医師、技師、経営者たちが汚染地帯から去っていきました。残ったのはお年寄りや避難することのできない貧しい人たちでした。今、母親は自分の子供に対して避難しろ、そして戻ってくるなといっています。ところが日汚染地帯に出て行った若い人たちは乾坤することができません。

事故の前、ここで作られたじゃがいもは良質なものでモスクワでもよく売れていました。しかし今は誰も買おうとしません。政府はジャガイモが売れなくなった農民に対して保証金を出すからそれで生活できるだろうといいますが、農民は朝起きて畑を耕し種をまき作物を育てなければ農民でなくなります。

ヒロシマ、ナガサキ、チェルノブイリ、フクシマ これらはひとつの大きな大惨事であって、立ち止まって考えなければなりません。
原子力エネルギーは経済的に安いといわれてきましたがもうそのとおりには受け取れません」


パーヴェル・イヴァーノヴィッチ・ヴドヴィチェンコ氏(右)

チェルノブイリと福島の大きく違うところは
福島はまだ終わってないことですね。

 

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コメント
 
01. 2011年4月28日 01:29:23: esmsVHFkrM
くそ、日本は旧ソ連以下の非人道的専制国家だということか。

政府官僚どもは恥を知れ。お前らはソ連のスターリン官僚よりも冷血で恥知らずで無責任だ。

一体どんな親から生まれてどんな教育を受けたらそんなになれるんだ。

心ある日本人は忘れないぞ。末端に至るまで一人残らず必ず責任を取らせてやる。


02. 2011年4月28日 01:54:12: SYEBZagBfg
あー、嫌な輩の名前が書かれているね。
広河隆一って、事務所で学会員をただ働きさせている、あのタコ?
スタッフ募集と称して、ただ働き要員を募集しているともっぱらの噂。
雇用条件を明示せず、「取り敢えず事務所に来てくれ」の一点張り。
そして、お人好しがノコノコと事務所に行くと、交通費も出さず、ただ働きをさせるという詐欺的人物。

吐き気がするような人間の屑だね、広河隆一って。


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