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http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20110426/1303775377
2011-04-26 チェルノブイリ原発事故25周年と朝日新聞と中曽根康弘と/「原子力村」よりもっと腐敗している「小沢信者村」(kojitakenの日記)
統一地方選だが、原発問題はさして議論されないまま終わった。東京の世田谷区長選で、元社民党の保坂展人氏が、民主党から石原慎太郎側へと寝返った自民党の花輪とかいう候補を破って当選したなどの例はあるが、社民党も共産党も党勢を落とした。原発を受け入れている自治体の中には原発論議自体をタブー視する空気のあるところまであったと伝えられており、「村」はなにも「原子力村」だけではなく日本全体が「村八分」の風習が根付いた「村」だらけなのだなと思う。
2007年からの4年間でいうと、2007年の参院選における民主党の大勝で「小沢神話」が生まれ、従来「9条護憲」を看板にしていた左翼が小沢信者へと流れた。ネットでは、2007年の参院選で「9条ネット」を推すのがブームになったが、この「9条ネット」とは新社会党系で、社民党や共産党とは仲が悪く、かつ両党より「左」に位置する政治勢力だ。ところが、ネットで「9条ネット」応援の旗を振った連中は、例外なく小沢信者と化した。そもそも「9条ネット」から立候補した天木直人自身が熱烈な小沢信者であるばかりか、昨年の参院選では「みんなの党」に投票したり、国会における稲田朋美の代表質問を絶賛するなどの行動をとっているが、小沢信者の誰もそれを批判しない。そして、従来左翼と思われていた小沢信者ブログの中には、「9条改憲」に転換したところもある。小沢一郎の主義主張に忠実であろうとすれば当然そうなるはずであって、小沢一郎は今も「普通の国」を目指している。
原発問題に関しても、菅主流派、小鳩派を問わず、今なお「原発推進勢力」である。今朝の朝日新聞には、民主党中堅議員が「脱原発に触れるだけで連合幹部から『注意』の電話がくる」と語っていたとのことだ。私は、経団連が自民党議員にかける圧力より、連合(特に電力総連や電機連合)が民主党議員にかける圧力の方が強く、連合とのしがらみの強い議員やグループほど、「脱原発」への政策転換の期待はできないと考えている。そして、連合を掌中に収めているといわれる政治家が小沢一郎である。小沢は、原子力を過渡的エネルギーと位置づけるかつての民主党の立場に戻る(自民党・自由党で原発を推進してきた小沢*1にとっては初めて「転換する」)発言をしたが、同時に「原発を否定はしない」とも言った。当たり前だ。連合とのつながりが強い小沢に、原発の否定はできない。
こう書くと、朝日新聞の記事には岡田克也が原発問題について「落ち着いて冷静に議論した方が良い」と言ったと書いてるぞ、などと小沢信者が見当違いの反論をしてくる。だが、なぜオルタナティブを民主党内なんかに求めなければならないのだ。元通産官僚の岡田克也が原発推進派であるのは当然だ。私は民主党なんか支持していない。菅直人は原発を「白紙で再検討する」とは言ったが、「政策を転換する」とはまだ言っていない。つまり、今なお民主党は党自体として「原発推進勢力」なのである。もちろん小沢派や鳩山派も例外ではない。
私が言いたいのは、「反原発」論者の小沢信者は、なぜ「脱原発」「反原発」勢力を支持しないのかということだ。社民党や共産党が気に食わないなら、自ら政治勢力を立ち上げれば良い。それをしないで、「小沢さんなら『脱原発』を実行してくれる」などという意味不明の信仰にすがりついている姿が異常なのだ。
「原子力村」よりもっと腐敗した村がある。それは「小沢信者村」だ。
*1:かつて、東京電力の平岩外四が、自民党時代の小沢一郎の後援会長を務めていたことがあるという。
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