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朝日新聞サイト
2011年4月27日12時50分
東京電力は27日、福島第一原発1〜3号機の原子炉にある核燃料の損傷割合について、1号機55%、2号機35%、3号機30%に訂正すると発表した。これまで、70%、30%、25%と発表していた。計算や評価の際のミスだったという。
損傷の割合は、原子炉格納容器内の放射線量から算出する。東電によると、1号機については計算時に計測データを転記する際、数字を間違えた。2、3号機は数値の評価方法を誤ったという。
東電原子力・立地本部の松本純一本部長代理は「2、3号機は損傷割合が大きくなったが、意図的に過小評価していたわけではない。なぜ、このようなミスをしたかについては、今後検証する」と話している。
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201104270210.html
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1号機に大量の水を注入して「水棺」にしたいという“工程”の正当性を主張するための訂正なのかもしれないが、こんな訂正はただ鉛筆をなめただけのまったくのデタラメか、計測できていた重要データを秘匿し続けてきたことの証かのどちらかである。
「水棺」については、格納容器は水を溜めてもたぶん壊れないだろうからという判断で、(原子炉圧力容器への注入→格納容器への水漏れ)を(格納容器満水→原子炉圧力容器からの水漏れ防止)に転換したいという思いでやっているのだろうと思っている。
格納容器に破損がなければ一定期間はうまくいくかもしれないが、それが格納容器の破損を拡大させる可能性や緩衝機能をもつ格納容器の空間がなくなることでの弊害がきちんと予測されているのか心配である。
記事の「損傷の割合は、原子炉格納容器内の放射線量から算出する。東電によると、1号機については計算時に計測データを転記する際、数字を間違えた。」とあるが、1号機のCAMS(格納容器内の放射線量値)は、4月9日から現在に至るまで“契機不良”なのである。
(格納容器とパイプでつながっているサプレッションチェンバー(S/C=圧力抑制室)の値は公表されている)
1. 4月8日:格納容器内の放射線量が急上昇
1号機のCAMSがそれまでの3倍くらいの68.3Sv/hに急上昇。一部の人からは再臨界のせいではないかと指摘される。
「福島第一原子力発電所 プラント関連パラメータ 4月8日14:00現在」のP.1のCAMS参照
http://www.meti.go.jp/press/2011/04/20110408009/20110408009-3.pdf
2. 4月9日:格納容器内の線量計が不良ということでデータ非公表
参照パラメータのCAMSのD/W【ドライウェル=格納容器】のところに※1と表記され、表の右上に「※1:計器不良」とある。
「福島第一原子力発電所 プラント関連パラメータ 4月9日6:00現在」のP.1のCAMS参照
http://www.meti.go.jp/press/2011/04/20110409001/20110409001-3.pdf
3. 現在のデータ
現在も1号機の格納容器内放射線量は計器不良で測定できていない。
「福島第一原子力発電所 プラント関連パラメータ 4月27日6:00現在」のP.6のCAMS参照
http://www.meti.go.jp/press/2011/04/20110427001/20110427001-3.pdf
1号機などの燃料損傷率の推定を公表したのは4月6日だが、4月9日から20日間近くも格納容器内の放射線量が計測できていない(はず)状況が続いているなかで、格納容器内の放射線量を根拠にしたデータを訂正するような東電が事故の終息を“一義的”に担えるとは到底思えない。
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