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原子力発電所の燃料棒に使用される低濃縮ウランは核爆発しない。
ウランには核分裂するU235があり、U235の低濃縮ウランが発電用燃料として使われている。原子爆弾の原料である兵器級の高濃縮ウランは比率90%以上であるから、発電用原子炉の中で低濃縮ウランが勝手に高濃縮ウランになることは無い。
しかし、プルトニウムの場合は事情が異なる。
低濃縮ウランを数年間、発電用原子炉の中で使用すると中性子照射によりU238が、Pu239やPu240に転換する。
プルトニウムにも、Pu239やPu240などの同位体がある。原子力発電所で数年間使用された燃料棒中に存在する原子炉級プルトニウムを抽出し、集積すると、不完全な小規模核爆発を起こすことが知られている。
原子炉級PuではPu240の比率が20%程度と高く、この場合、少し集積すると急激に連鎖反応が起こり小規模な爆発を起こす。
原子炉級Puは少量の集積ですぐに小規模爆発してしまうため兵器用の核爆弾としては使えず、また保管時の放射線量も兵器級Puより高い特徴がある。
問題は、炉中や保存プールの中で、溶融した燃料(ウランとプルトニウム、核分裂生成物)からプルトニウムだけ集積するか?・・ということである。
そんなトンデモなことは、天地神明にかけて絶対起こりえない・・とする学者がほとんどである。だが「天地神明にかけて絶対起こりえない」[想定外]のことがフクシマで起きてしまっている。
余震が続く中、揺れ動く炉底部の細まった領域で、このようなことが起こらぬことを祈っております。
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