http://www.asyura2.com/11/genpatu9/msg/773.html
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あらかじめ、
「秘匿されている3月13日午後の“重大事態”は何か?政府・東電のレポートに潜む奇妙な『空白』を読み解く」(http://www.asyura2.com/11/genpatu9/msg/582.html)でも書いたように、局所的で一過的な再臨界なら、放射性物質の増大や圧力容器の不安定化につながりかねない困った事象だが、私が騒ぎ立てること(設計者や安全管理者は別)ではないと思っているので深追いする気はない。
再臨界に触れる上記書き込みをしたとき、塩素38の検出については見聞きしていたが、東電・保安院の核種分析が当てにならない(報道管制で)と思っていたし、ナトリウム24問題(塩素38は半減期37分でナトリウム24は15時間だから同時に生成されるはずの両方が検出されないはずはないということ)がすでに指摘されていたので触れなかった。
今回も、別に、本当はナトリウム24が存在していたはずという主張ではなく、タイトルのような疑念を抱かせる東電・保安院の公表姿勢を問題視したものである。
原子力安全・保安院のサイトにある「福島第一原子力発電所から検出された放射物質等の核種分析結果の再評価等について」(4月20日)のなかに、参考資料として、「核種分析結果の再評価における訂正のポイントについて」という東京電力の文書がある。(http://www.meti.go.jp/press/2011/04/20110420006/20110420006-7.pdf)
この5、6ページがCl38検出問題についての説明である。そして、6ページの表を見て思わず笑ってしまった。
Cl38とNa24にかかわるスペクトルが提示されているが、Cl38のほうは、縮尺を変えて変化がより見えやすいものも提示しているのに、Na24のほうは「空いたまま」である。
「それで十分なんだよ」と言うかもしれないが..(笑)。
P.6上部の文章を借りて、「Na-24が生成されなかったとは考えにくく、他の核種の散乱線などの影響でわずかに検出限界を下回ったものと推測している」とも言えるだろう。
参考:
1.「4月21日 クロル38検出は間違いと言うが 小出裕章〔小出裕章(京大助教)非公式まとめ〕」(http://www.asyura2.com/11/genpatu9/msg/706.html)
投稿者 gataro 日時 2011 年 4 月 22 日 11:51:02:
2.読売新聞関連記事
放射性塩素38「検出せず」、東電が訂正
東京電力は20日、先月25日に福島第一原子力発電所の1号機タービン建屋地下の汚染水から見つかったとした放射性塩素38について、再分析したところ検出できなかったと当初の発表を訂正した。
塩素38については、燃料の再臨界が起こった根拠と指摘する専門家もいたが、再臨界を示す他の放射性物質は見つかっていなかった。東電は、分析のプログラムミスが判明し、再評価を進めていた。
(2011年4月20日21時46分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866921/news/20110420-OYT1T00882.htm
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