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福島原発からの放射性物質の大量流出が続いている。原発推進関係者の一角であるマスコミは相変わらず今日は濃度が下がったとか、水位が下がったとか、問題のない数値が続いているとかを報道している。
中には放射能は人体にそう害はないなどの奇怪な説まで現れた。しかし世界中に拡散した”事実”は隠せず今後福島県の被災地域がどうなるか予断を許さないことは明らかで報道姿勢でも東電を悪者にして自分達マスコミの責任を回避しようとする姿勢も出てきた。
しかし、なお現状でも原発強力推進利権連合(経済産業省、保安院、安全委員会、電力会社、御用学者、原発産業、マスコミ、電通、ACなどの宣伝屋、さらに数えきれないほどある原子力宣伝の独立・社団法人、その他)は今後も原発を新設していく方針には変わりがないようだ。彼らの口からどうでもいい解説の言葉は出るが、今後原発をどうすべきか根本的に再考すべきだの声は発せられない。要するに本音では何とかこの事態をやり過ごし今後も原発利権を守りたいとの意識が見える。
そこで彼等に問いたい。諸氏らの頭の中はどうなっているのか。幹部は東大出身者も多いようで偏差値なるものは確保してきたのだろう。それなら今後どうなるか冷静に考えれば答えがでそうなものだ。
今、原子力発電所がどうなっているのか。過去どのような経過をたどってきたのか、いくつか見てみよう。今の原発が地震に弱いことはすでにハッキリしている、新潟の地震は内陸型で大した震度ではなかったが柏崎原発は停止し一部に火災が発生した。それをすぐの消火することもできなかった。多くの原発は震度6以下でも停止した。
福島、浜岡を含め多くの原発は当初設定した稼働期間を大きく伸ばして運転することにして老朽化が進んでいる。しかし長い期間稼働させないとコストが低いという前提は崩れる。
建設当時の耐震基準は水平方向に500とか600ガルとかの荷重しか見込んでおらず、その後阪神大震災等で1000ガル以上の数値が各地で記録され何度か建築基準も改定された。力がかかるのは本体の構造体だけでなく、配管にも通信設備にも排水設備にも及ぶ。多くの揺れにも見舞われる。まして材料の劣化も進んでいることを考慮すれば。被害が起こらないほうがおかしい。継手部分が剛結の構造なら最も弱い部分が破断する。
エライ人が推定する東海大地震は今後30年以内に80%以上の確率で起こるとされる。単純にこの可能性が50%になるのはあとせいぜい10年あまりといったところだ。ご存じのとうり中電の浜岡原発は震源域の直上にある。今回の東北のようにはるか離れた海上に震源域があるわけではないのだ。マグニチュード7.3に過ぎない阪神大震災でも直下型だったためあれだけの揺れを記録し大きな被害がでた。今のままでは浜岡原発は今回の福島と同様な事故になる可能性は大きい。というよりほとんどそうなる。津波を防いだとしてもだ。どうせその時までの「利権」にすぎない。
それでも諸氏らは。多くの仲間の利権連合で今後も原発を進めようとするのか。いまだマスコミも原発容認が50%以上とかの奇怪な世論調査の数字を出している。
仮にその目論見が達成されたとしよう。しかしほぼ確実に今後同様の事故が起こりその時点で原発の新設が出来なくなるのだよ。そして日本及び人類に対する大犯罪者として歴史に記録されることになるのだよ。いくらか思考力のある頭があるならこのくらいわかりそうなものだ。諸氏らは痴呆か。冷静に自分達の置かれた状況を客観的に見ることも出来ないのか。
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