http://www.asyura2.com/11/genpatu9/msg/688.html
Tweet |
ニュースの匠:原発正門に立って=鳥越俊太郎
http://mainichi.jp/select/wadai/torigoesyuntarou/news/20110418ddm012070164000c.html
毎日新聞 2011年4月18日 東京朝刊
先日、福島第1原子力発電所に正門前まで行って来ました。もちろん政府が決めた30キロ圏(屋内退避エリア)と20キロ圏(避難指示エリア)を突破して。まだどの新聞やテレビも独自取材では伝えていない、そのエリアの様子を知りたいと思ったからです。
午前7時、東京を車で出発。常磐自動車道で北上、いわき中央インターチェンジで降り、そこから一般道で入りました。ちなみに私は線量計を持ち、常時放射線量を測定しながらの行動で、一応目安として年間許容量とされている1000マイクロシーベルトを念頭に、その値に近づいたらいつでも引き返すつもりでした。出発時の東京で計測した放射線量は0・05マイクロシーベルトでした。
途中、線量は上がりましたが、0・5〜2マイクロシーベルト程度。30キロ圏内に入ったところで、偶然、原発で働いていて現在は避難所暮らしをしている中年夫婦と出会いました。娘さんが出産したばかりで母子手帳を取りに戻ってきたそうです。この男性の案内で走っているうちに到達したのが原発の正門でした。あわてて放射線量を計測すると、さすが正門前、この日最高の118マイクロシーベルトに上がっていました。しかし、CTスキャン1回の被ばく量6900マイクロシーベルトに比べると大した値ではありません。
私が問題だと思うのは、日本のメディアがこのエリアに警察の同行以外で入って取材しないことです。戦場取材も危険です。でも、戦場には記者もカメラマンも入ります。なのに放射能となるとなぜ全員右へならえで自己規制してしまうのか? なぜ?
私は今はゴーストタウンと化したこのエリアをテレビカメラで取材し、いくつかの報道番組に声を掛けました。しかし、「うちで放送する」と言ってくれた局は一つもありませんでした。ふぬけですね。そこで私は始めたばかりのメールマガジン(有料)でリポートを流すことにしました。ネットで私の名前と「まぐまぐ」で検索して登録し、ぜひご覧になってください。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素9掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。