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小出裕章 (京大助教) 非公式まとめサイトからまた転載致します。
小出さんとは気軽におしゃべりメールのやり取りもさせて戴いた仲で、温暖化人為説の嘘の話をしていたときだと思いますが、「科学者というものは疑って、疑って、本当にそれしかないとわかるまで疑い(疑問を呈し)続けるものだ」ということを書いておられました。
温暖化人為説という公式説が「議論の余地がない」などと表されることに対抗しての批判でしたが、本当の科学者である小出さんは、それこそ100%の証拠でも握らない限り、公式に不用意なことをおっしゃったりする方ではありません。
私自身、否定的なことを書くのは嫌なのですが
楽観視できるものなら楽観的に見て、「きっと絶対大丈夫です!」なんて書きたいのですが、どうも日本からの様子を見ていて、小出さんの、相変わらず素敵だけどとっても暗いお声を聞いていると、福島原発が「東電が送り込む作業員の方々の努力の甲斐あって収束へ向かう可能性」より、「冷却し続けることが希望通り出来ずに悲惨な展開を迎える可能性」の方が高いとしか思えない。
圧力容器や格納容器が以前に起きた爆発などでどれほどやられているかもはっきりしないなか、それらがずっと持つのかどうかもわからないと思うのです。私は素人ですけど、素人なりに直感というか、それなりの頭で考えての見解です。
それでも、まだ万が一にもすべてがうまく行く可能性がゼロではないだろうから、小出さんはそこまではっきりおっしゃらないでしょう。インタビューを受ける度に、東電の言うとおりにうまく行くことを祈っています(願っています、だったか)とおっしゃる小出さんと一緒に、私も日々ずっと祈っています。
そういう意味でも、何度も書いているとおり、政府や東電には正確な情報をきちんと公表して人々の避難を促進することや、せめてもの子供たちや幼い子を抱えている母親たちの疎開を大至急組織してもらわないと困るのです。もっと彼等に私たちの怒りというか、切羽詰った思いを伝えなければいけないのかもしれません。
正直、彼等が「マスコミに載らない海外記事」のこの話に出てくるとおりの「嘘をつく」人間たちであることを国民全員が今すぐ悟ってくれればいいのに、と思いますが、まだそこを理解していない人々を叩き起こすのは私たちしかいないという状況は相変わらずだとも思います(こうした記事が少しずつ出ているのは喜ばしいが)。ですから、少しでもメールで転送するとか、周囲の人々に話しかけるとか行動してほしいと思います。
とにかくこちらの記事で紹介された小出さんの発言を見ていても、上の極めて否定的な見方は変わりません。もっと「何が起きそうなのか」を多くの日本人が大至急見極めて行動しなければ、被害を最小限に抑える努力をしなければ、と思います。
これを読んだ皆さん、一人一人が行動してくださるように。
まとめて下さっているサイト主さんには感謝!です。
では、転載します。
週刊新潮(4/28号) 危惧される最悪のシナリオ 小出裕章
2011年4月21日
2011年4月21日発売の『週刊新潮』2011年4月28日号の原発特集で、福島第一原発の現状と見通しについて専門学者4人の見解が掲載されています。その4人の一人として小出裕章氏が登場しています。
週刊新潮 2011年4月28日号(2011/04/21発売)定価340円(税込)
鎮まらぬ「福島第一原発」専門学者4人に訊く
--このまま「冷温停止」か「再臨界」で「爆発危機」か
暴走「1号機」から「4号機」まで再点検する
▼「再臨界」の1号機で「水蒸気爆発」から地球被曝が起きる
/小出裕章・京都大学原子炉実験所助教(原子核工学)
▼最速なら1カ月で「冷温停止」に至る道筋がつく
/奈良林 直・北海道大学大学院教授(原子炉工学)
▼圧力容器内の「水素爆発」の危機は今も去っていない
/野口邦和・日本大学歯学部専任講師(放射線防護学)
▼「再臨界」なく「爆発」を防ぎながら収束へ
/宮崎慶次・大阪大学名誉教授(原子力工学)
他の専門家の意見は小出氏見解と対立するものもありますが、それぞれの見解の根拠が明確に示されており(希望的観測から事実に基づかないことを言っているとわけではなさそうです)、とても参考になる特集になっています。
現在発売中の週刊誌の記事ですので全文引用は差し支えがありますので、小出氏部分のみ、以下に要点を紹介します。
・危惧される最悪のシナリオは、水蒸気爆発により放射性物質が大量に飛散すること。その場合はチェルノブイリと同レベルの「地球被曝」となる。
・1号機については、注水続行中の今も圧力容器内の温度が下がっていないこと、及び、クロル38が検出されたという発表から、再臨界が起っている可能性があると考える。クロル38の検出が事実なら、制御棒がうまく機能せず臨界が起こっているということ。
・2号機は汚染水漏洩が続いているが、高濃度汚染水がそれを止める作業を難しくしている。
・3号機はプルトニウムを使用するMOX燃料が使われており、これが漏れると大変。
・4号機は使用済み燃料プールが損傷している可能性があり、そうであると水を入れても漏れてしまう。監視が必要。
・燃料棒についてはペレットの全部ではなく一部が溶融していると考えるが、もし燃料棒が一気に落ちると圧力容器の底の水が急激に熱せられて水蒸気爆発が起こる。そうなると格納容器さえ破壊される可能性も。1号機は前述の通り稼働中の疑いがあり、これが爆発すると放出される放射性物質の量は他よりもとても多くなる。
・放射性物質の飛散範囲は風次第だが地球規模になる。東京でも高濃度汚染が起こる危険がある。
・爆発すれば、プルトニウムやストロンチウムなどの不揮発性の放射性物質もそれなりの距離まで飛ぶ。ストロンチウムは半減期が長く、また骨に蓄積されやすく長期的に有害。
・もし1〜3号機のいずれかでこれが起こると作業員全員退避となり、他の号機の冷却が不可能となり、連鎖的なメルトダウンにつながる恐れがある。その場合は超多量の放射性物質が漏れることになる。
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