http://www.asyura2.com/11/genpatu9/msg/670.html
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・Re: 「知」に流れ過ぎてはいないか、あっしら氏。ー別シナリオでも説明可。
http://www.asyura2.com/11/genpatu9/msg/633.html
(上の続き)
1〜3号機とも海水の注入は遅れたのである。決断をしたのちも物理的理由で遅れた。まず空からのヘリコプターからの水の投下から始まった一連の経緯は省略する。ここで2号機と1,3号機を差別化しなければならない必然性があるのであろうか。
仮に2号機への海水注入が、1、3号機より数日遅れたとする。すると一般的には水素の発生もそれだけ大量になることが考えられる。この水素ガスが漏れ出してよく建屋の水素爆発が起きなかったのが不思議なくらいである。
2号機の場合は、地震によるパイプ等の損傷が少なかったのではないかと前稿で述べた。だとすると2号機の場合は格納容器内に大量の水素が溜まっている確率が高くなり、容器が真っ二つに割れるぐらいの大爆発が起きた可能性も出てくる。それにも拘わらず、チェンバーの破損ぐらいで終わったのである(これも大事故)。
こう考えてくると、そもそも「原子炉隔離時冷却系(RCIC)」を持ち出して海水の注入が他の号機より遅れたから、爆発してチェンバーが損傷したという論理が、小学生の算数レベルで考えても辻褄があわない。
次に、あっしら氏が現時点で白黒の決着を付けなければ今後の事故処理に支障をきたす問題でもないのに、なぜ際限もなく首を突っ込み続けるのであろうか。「気持ちが冷めてい」る割にはこの熱心さはどうだ? その動機のについて氏はなにも語っていない。その解明を試みる。
あっしら氏は再デビューするにあたってこれまでの名声を再確認してもらいたい気持ちがあった。その格好の素材が「原子炉隔離時冷却系」というこれまでに出たことのない「手土産」であった。これにすぐに引っかかった読者もいたが、大きな賞賛を浴びるほどではなかった。あっしら氏の仮説の証明には決け手を欠いているのだ。
それで大量の物量作戦に転じざるを得なくなった。この物量作戦に幻惑されて氏の主張は正しいと早合点するものもいるだろう。だが氏の努力は徒労に終わる。その証明は原理的に無理である。それは東電がまだ十分なデータ開示をしていないことにつきる。データが十分に開示されたとき、あっしら説はとんでもない見当違いであったと立証されると思う。
あっしら氏の行き着く先を興味深く見守るほかない。
あっしら説でなく、小生の説でも説明は可能。むしろこちらの方が常識的で自然だと思われるが(だから読者にはつまらないか)、現時点では仮説であることにかわりはない。
(参照)
・http://www.asyura2.com/11/genpatu9/msg/549.html#c08
・http://www.asyura2.com/11/genpatu9/msg/549.html#c11
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