13. 2011年4月22日 06:01:36: oWbillhalg
火力、水力を30〜40%しか稼働させてない現状(=潜在能力)を意図的に隠しておくでっち上げの電力不足数字を掲げ大騒ぎし、「積み上げしたり努力してるがまだまだ電力供給の苦しい状態は続く。それは原発が事故で使えなくなったり柏崎原発も点検用停止に入るためだ」 と、「原発が無いとこんなに困るんだぞ」と暗に国民に刷り込むプロパガンダ記事である。火力、水力の潜在能力を隠すのは、原発が無いと電力不足になるという風潮を作り出すためである。 近年は、ネットを主とした情報社会化が進み、原発の危険性やウソや不経済性が広くバレはじめてきたため、それに危機感を持った原発マフィアは原発推進をよりもっともらしく見せる必要が出てきた。そこで多くの気象学者にも批判されている、ある年代から年輪推定値を実測値に切り替え合成して作ったホッケースティックカーブに基づきICCPが地球温暖化論をでっち上げ、それを原発推進理由の大きな柱にしようとしているのである。原発地球温暖化マフィアである。 話が逸れたが電力不足のウソを以下に述べる。 少なくともこの度の電力設備が復旧するまで間乗り切るためならこの方法で十分だ。 電気事業連合会(電事連)のINFOBASE2010によれば、年間の最大電力は夏期でその消費電力量は1億5900万kw(2009年)http://www.fepc.or.jp/library/data/infobase/pdf/infobase2010.pdfである。その安定供給のための予備電力を見込むと1億9540万kw(2009年)http://www.fepc.or.jp/library/data/infobase/pdf/infobase2010.pdfが必要とされる。この数字は原発・電力利権の総本山である電気事業連合会のレポートに出ているものだ。 この数字を踏まえまず、原発抜きで東電ら一般電気事業者にこの必要電力の供給能力が無いか調べてみる。 INFOBASE2010によれば全国の発電設備(2010年3月現在)http://www.fepc.or.jp/library/data/infobase/pdf/infobase2010.pdfは、電力事業者には東電、関西電力、中部電力などいわゆる一般電気事業者以外に、電源開発や公営などの卸電気事業者、特定電気事業者、自家用などがある。これら一般電気事業者以外が水力、火力、風力、太陽光、地熱など(原子力発電を除く)で生み出す電力量を集計してみると7540万kw(このうち安定を見込めない風力、太陽光の割合は200万kw程度なの無視出来る)である。夏期ピーク時の必要電力1億9540万kwからこれらが供給する7540万kwを差し引いた1億2090万kwが東電らが供給しなければならない電力量である。ちなみに原発による総電力量は4880万kwである。 次にこの度の震災で被害に遭い、夏の時点で復旧が見込めない火力発電所と水力発電所を東電http://www.tepco.co.jp/cc/press/index-j.htmlと東北電力http://www.tohoku-epco.co.jp/emergency/9/index.htmlのプレスリリースなどで調べてみた。 東電管内の火力発電所は6箇所停止したが原発に近い広野、常陸那珂の計260万kwの火力発電所を除きその他の火力発電所とすべての水力発電所が復旧した。東北電力も6箇所の火力発電所が停止したが震源に近く復旧の見通しが立たない仙台、新仙台、原町の計340万kwの火力発電所を除きその他の火力発電所は再開し、水力発電所も210箇所(計242万kw)の約5%にあたる11箇所が停止したがすでに5箇所が仮復旧または復旧し今だ停止中は6箇所である。東北電力の水力発電の損失量は、被害発電所名が公表されてない現在、発電所規模が数百kwから56万kwまで多岐にわたるので推定するしかないが、10万kw以下の発電所が多いということから3〜7万kw/箇所と仮定すると6箇所停止中なので損失は18万〜42万kwくらいではないかと思う。火力、水力などは震災後数日から2,3週間で復旧しておりその復旧速度は目をみはる速さで、おそらく夏までにはほとんどすべての復旧が見込めるだろう。しかしここでは、安全側をみて現在停止中のものは夏の時点で稼働出来ないと見なし火力、水力の損失合計は618万〜642万kwと見積もる。 2010年の東電や東北電力ら一般電気事業者の持つ水力、火力の発電量の総計は水力3490万kw、火力1億2040万kwで計1億5530万kwである。この度の震災による火力、水力の損失618万〜648万kwを差し引いても1億4882万〜1億4912万kwの能力があり、火力、水力をフル稼働すれば東電ら一般電気事業者が供給しなければならない1億2090万kwは十分確保出来るばかりか2792万〜2822万kwも余る。 東電や東北電力の火力、水力だけフル稼働しても必要電力は確保出来ない。沖縄を除く関西電力、九州電力などすべてがフル稼働させ、全国融通電力(全国の電力会社間で融通し合う電力で50Hz、60Hz間も可能)http://www.fepc.or.jp/library/data/infobase/pdf/infobase2010.pdfの手段を使えばいいのだ。 これで東電、東北電力管内の電力不足は、計画停電などの電力ファッショなどしなくても解決出来るのだ。 |