http://www.asyura2.com/11/genpatu9/msg/662.html
Tweet |
原発警戒区域「人生見通し立たぬ」 避難住民、怒りあらわ
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2011042190170506.html
2011年4月21日 17時05分 :中日新聞
「人生の見通しが立たない」「これで、あきらめがつく」。福島第1原発事故で政府は21日、半径20キロ圏内が立ち入り禁止の「警戒区域」にすると発表した。東海地方に避難した住民からは、故郷の先行きがますます不透明になったことへのやるせなさ、憤りをあらわにする声が漏れた。
原発20キロ圏内の福島県浪江町に自宅がある会社社長蓬田節さん(53)は、3月末から愛知県岡崎市の県営住宅に妻と母、子ども4人で避難している。
「何もかも台無しにされた」。東京電力への怒りは収まらない。地元の最大手にまで育て上げた家業の燃料販売会社は、原発事故で、休業に追い込まれた。15人の社員も散り散りになった。
「故郷には住めず、お金にも困っている。東電の役員にも『20キロ圏内に住んでいる者の立場になってみろ』と言いたい」と話す。
3月末、会社の資料を持ち帰るため、乗用車を運転して自宅に戻った。今春、中学生になった次男のために用意していた学生服は「放射性物質で汚染されていたら困る」から、持ち帰ることはできなかった。
今後「警戒区域」に指定されることで、自宅のある一帯には自由に入ることはできなくなる。それでも「立ち入りできるかどうか、あいまいなままでは収拾がつかない。駄目と言われれば、あきらめもつく」。家族と共に岡崎に永住することも考え始めている。
福島県大熊町から愛知県豊田市に避難している塙幸さん(43)は、原発から1キロ程度の所に自宅がある。政府が一時帰宅の対象外とした3キロ圏内だ。「国や東電は放射線量などの数値をきちんと測って公表してほしい」と不満をぶつける。
補償の道筋が見えないまま、帰郷の望みが減っていくことに「ただ『入るな、帰宅も駄目』では人生の見通しが立たない。家や土地を手放すことになるなら、国がどう支援するのかを同時に説明すべきだ」と憤った。
自宅が原発の4キロほどにあり、愛知県安城市に避難している福島県双葉町の大沼勇治さん(35)は「妻が6月に出産予定。今すぐ戻り、結婚指輪や貴重品を持ってきたい」と一時帰宅を望む。
その半面、「家の中は家具が倒れてかなり被害が出ており、短い時間では持ち出せない物もある。立ち入りが禁じられるのは納得できない」と漏らした。
(中日新聞)
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素9掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。