http://www.asyura2.com/11/genpatu9/msg/585.html
Tweet |
たねまきジャーナルの要約いただきました。感謝いたします。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
2011年4月19日 23:05:27
ジャック・どんどんさん、今日のお話が来ましたのでコメント欄に載せます。
今回も工程表と汚染水のお話です。
水野晶子さんの案内と、毎日新聞ほっと兵庫の平野幸夫さんの案内でした。
まず、原発事故のニュース、2号機の汚染水の回収が始まりました。6万トンの水、2号機は放射能の濃度が高く、集中廃棄物処理施設へ移しています(2号機の2.5万トンのうち、1万トンを移します、地下水の水位より低くするように、建物に亀裂が入っても外へ出ないように、3万トン入る施設に1万トンしか入れられません)。入れるホースは800mあります。1日480トン入り、1万トンに4週間かかるのです。残り1.5万トンは仮設タンクに入れるのです。トレンチの水はあと80cm(移したのに、またトレンチに水が漏れています)。原子炉冷却のため水を入れて、その水が漏れており、東電は汚染水の放射能を減らす施設を6月に作るとのことです。
東電は2号機建屋内部、カメラが蒸気で曇り入れずなのです。34〜41℃、湿度90%4.1ミリシーベルト/時間、と蒸し暑く、作業員はマスクを着けて作業できないのです。換気の必要があります。1,3号機より放射線は低いものの、強い放射線です。
2号機の高温蒸気について、東電は、原子炉下部の圧力抑制室が壊れていると言っていますが、それだと放射線量が高くなるのに、その理由は不明です。工程表の見直しはまだです。
で、小出先生のお話、工程表を甘いと言われましたが、JNNの取材による作業員からも甘いとの発言があり(100ミリシーベルトを超えた人がいる、防護服が破れる模様)、防護服は、いろいろなものがあり、簡便なものは「紙」のものもある(汚染のひどくない時用)、もちろん破れるものであり、作業に応じて種類があり、宇宙服のような防護服もあるそうです。今回のところは大変な汚染なので、紙はダメ、布のものの準備が足りない可能性があります。
国の専門家(斑目氏)すら、工程表実施にはバリアがあると言っていますが、安全委員会は推進側をチェックするもの、東電がおかしいと言わないといけないのに、今まで登場しなかったのです。安全委員会は菅総理のもとにあり、菅総理は東電の工程表を認めており、安全委は総理に意見を言うのに、立場がおかしい、安全委の意見が菅総理に届いていないのです。斑目氏は菅総理と一緒に行って爆発しないといったのですが、この人、昔から楽観的で有名で、原子力安全「宣伝」委員会とすら言われる、それで斑目氏が選ばれたのです。
震災1ヶ月で政府が東電をせっついて、それで出来た工程表ではないかと平野さんが指摘すると、そうだろうとの小出さんのコメントで、それで原子力村と言われるのです。
工程表の発表後、データが変わっている、4号機の地下の汚染水の深さ、20cmと言っていたのが5mに変わり、水が多くなると、工程表に影響します。4号機の燃料はプールの損傷も含めて危機的で、水を入れないといけない、しかし漏れて、汚染水が出る、工程表全体に影響するのです
燃料が融け出していると、保安院が認めています。これは、ばかばかしくてコメントできない、専門家ならみんな分かるのです。3月末からアメリカに損傷と言っていますが、損傷と溶融は違う、ウランの燃料ペレットが融けたので、専門家が分かっていることを、保安院が今頃認めるのは、レベル7と認めたのも最近であり、国は事故を小さく見せたい、その一環なのです。
燃料溶融の次に悪いのはメルトダウンであり、溶融(メルト)は炉心100トンの一部融けているが、まだ一部分しか融けていないが、広範囲に融けたらメルトダウン(全炉心溶融)になると事態が破局になる、しかしそこには至っていない模様です。それを食い止めて欲しいと祈っているのです。一部溶融からメルトダウンを防ぐのは外部から水を入れるしかない、ともかく、水の循環ラインが必要であり、工程表でも言っているが、作業員の被曝+汚染水除去が絶対です。
汚染水の集中処理、2.5万トンのうち1万トンしか処理できない(トータルは6万トン)、そして建屋に3万トンしか入らないので、これはタンカーで処理するしかないということです。汲みあげないと環境に漏れるのです。今あるだけではなく、さらに汚染水は増えるのです。
汚染水を低濃度に処理する施設は、処理した水を移さないといけない、ゼオライトを使うのですが、放射能は減らせない、水を吸収するのみです。放射能をくっつけるだけで、除去は出来ない、放射能は出てくるのです。一時の緊急避難でしかありません。
1〜3号機で空冷のアイデアがあるのですが、崩壊熱が大きく、これから半年かかっても熱は半分にも減らない(温度は不明)。水を入れないとウランの融ける2800度になる、仕方ないので水を入れている、だから空冷は無理です。水で崩壊熱を落とさないとダメです。空冷は何ヶ月もあとのことです。
それで、水を入れ続けて、海に出さないようにしないといけないが、作業員の安全があり、放射能相手に完璧な安全はない、被曝を少なく作業員ががんばれるか、何人の作業員がいるかということでした。
今回も貴重なお話でした。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素9掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。