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池田信夫は原発推進派か
http://www.asyura2.com/11/genpatu9/msg/574.html
投稿者 sci 日時 2011 年 4 月 19 日 20:42:52: 6WQSToHgoAVCQ
 

池田信夫は、反原発の人々の神経を逆撫でして
いろいろな人に大分叩かれているらしいw
http://ameblo.jp/anmintei/entry-10865561238.html

しかし、原発で金を貰っているとも思えないし
単に、原発の方が、これまでのところは、石炭火力などよりトータルでは
健康リスクは低いと言っているだけだから、
それを否定する定量的なデータを出さず
単に個別の被曝やUran鉱山の問題点を指摘するだけでは
彼は論破されたとは思わないだろうな

そもそも彼が何を言おうが、どんどん電力高騰で経済的に貧しくなろうが
当面、日本国民が原発にNOを突きつけ、電力も撤退していく可能性は高い

それもまた国民主権国家の一つの選択として悪くはない

私は原発推進派か








けさからツイッターで、やたらに「東電の手先」とか「いくら金もらってるんだ」とかいうコメントが来るので何事かと思ったら、勝間和代氏が謝罪したのでおまえも謝罪しろということらしい。でも申し訳ないけど、私は一度も「原発は絶対安全だ」とか「原発を推進しよう」とか言ったことないんだよ。



事故の翌日の記事で、私は「メディアの報道は蒸気の放出に集中していて、炉内の温度や圧力がコントロールできたのかどうかがよくわからない」と疑問を呈している。このときNHKで東大の関村直人教授は「原子炉は安定しており、まったく問題ない」と繰り返していたが、私は「炉内の圧力が上がっているのは原子炉を制御できていないことを示す」ので、それは疑問だと書いた。結果はいうまでもなく、関村氏が間違っていた。



3月17日のニューズウィークでは「福島第一原発はチェルノブイリにはならない」と書いた。これは福島第一からチェルノブイリのような死の灰が出て大量の死者が出ることはありえないという意味で、政府見解と同じだ。むしろ放射線量だけでレベル7とするINES基準に疑問があるという専門家が多い。



勝間発言が問題になった3月26日の「朝まで生テレビ」に私も出演したが、その補足記事でも「原発のリスクはゼロではないし、ゼロにすべきでもない」と書いている。これについて町村泰貴氏は私の発言を「経済性が大事で、火力より安く上がらなければ意味がないから、安全性を高めるのはほどほどに、つまりはリスクも飲み込んで作ってきたわけだ」と要約して批判しているが、これは誤解である。



私が言ったのは「炉心溶融のリスクがある軽水炉は工学的には危険な技術で、リスクをゼロにするには、出力を数万kWぐらいに落として炉心溶融しても圧力容器が壊れない設計にすればいいが、それでは規模の利益がなくなって火力とコストで競争できない」ということである。つまり軽水炉でリスクを工学的にゼロにすることは可能だが、それでは原発は経済的に成り立たないので、すべてやめるしかないと言っているのだ。



ところが町村氏は「原発に伴う将来のコストを負わせたら、経済性が悪くなって火力発電所に負けちゃうと宣う池田先生は、きっと原発事業者に負わせるべきでないというのだろう」という。どうも私は原発推進派と見られているようだが、これは事実誤認である。私は3月23日の記事で「政府は東電を救済するな」と書いている。



彼のような法律家にも私の立場がわかりにくいのは困ったものだが、結論からいうと私は原発推進派でも反対派でもなく、「現状維持派」ともいうべき立場である。総合的なリスクは原発より火力発電のほうが大きいが、こんな事故のあと原発を新設することは当分不可能だろう。しかし原発の運転を停止すると電力不足がもっと深刻になるので、とりあえず既存の原発は動かしてエネルギー政策を考え直したほうがいい。



その場合、原発のアキレス腱は安全性より経済性である。4月5日の記事でも書いたように、原発は核燃料サイクルや損害賠償のコストを考えると、私企業には不可能なプラントになったといわざるをえない。たぶん短期的な解はガスタービンだと思うが、長期的なエネルギー安全保障を考えると、原子力というオプションは捨てないほうがいいと思う。



追記:町村氏から反論がきた。耐震設計については議論のあるところだが、福島第二などを見ても、問題は堤防の高さより電源を収容する建屋の気密性だったようだ。これは原子炉本体よりはるかに安上がりの対策で、コスト節約で手を抜いたというより設計者のセンスが悪かったのではないか。

 

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コメント
 
01. 2011年4月19日 20:58:51: kZH4PUBT6k
>その場合、原発のアキレス腱は安全性より経済性である。4月5日の記事でも書いたように、原発は核燃料サイクルや損害賠償のコストを考えると、私企業には不可能なプラントになったといわざるをえない。たぶん短期的な解はガスタービンだと思うが、長期的なエネルギー安全保障を考えると、原子力というオプションは捨てないほうがいいと思う。


まだこんな糞たわけたことをほざいていやがる。
日本の原発は安全性に大いに疑いがあるんだよバカタレが!


心からの叫び!元原発技術者菊地洋一さん中部電力靜岡支店で訴えた

http://www.asyura2.com/11/genpatu9/msg/547.html

gataroさんが紹介してくれたyoutubeの動画を見てまだこんなふざけたことが抜かせるのか池田信夫!!


02. 2011年4月19日 20:59:54: N0ecmP8qLE
ただの芸人だよ。
こういう連中は奇妙奇天烈な論理(芸)を振り回してB層受けを狙うわけだ。カツマ〜とかもな。

03. 2011年4月19日 21:27:24: cqRnZH2CUM
>http://www.asyura2.com/11/genpatu9/msg/547.html

福島の10倍以上の規模だから
浜岡で600GALを超える巨大直下型というのが、最悪のシナリオだな
(津波対策はやり直しているようだが)

PDF 東北地方太平洋沖地震を踏まえた浜岡原子力発電所の対応について
http://www.chuden.co.jp/energy/hamaoka/hama_info/hinf_topics/__icsFiles/afieldfile/2011/03/22/230322taisaku.pdf
http://www.chuden.co.jp/energy/hamaoka/hama_info/hinf_topics/__icsFiles/afieldfile/2011/03/15/230315taiheiyouokijisin.pdf


もちろん、池田信夫に言っても、ちゃんと対策を立てればいい
原発被害よりも震災の被害の方が大きい、などと言われるかもしれないな

wiki/浜岡原子力発電所
1号機 [編集]

原子炉形式:沸騰水型(BWR)
運転開始 :1976年3月17日
定格出力 :54万キロワット
運転停止 :2002年4月26日 - 第19回定期検査によるもの[2]
廃炉発表 :2008年12月22日[3]
運転終了 :2009年1月30日

2号機 [編集]

原子炉形式:BWR
運転開始 :1978年11月29日
定格出力 :84万キロワット
運転停止 :2004年2月21日 - 第20回定期検査によるもの[4]
廃炉発表 :2008年12月22日[3]
運転終了 :2009年1月30日

3号機 [編集]

原子炉形式:BWR
運転開始 :1987年8月28日
定格出力 :110万キロワット

4号機 [編集]

原子炉形式:BWR
運転開始 :1993年9月3日
定格出力 :113.7万キロワット

5号機 [編集]

原子炉形式:改良型沸騰水型(ABWR)
運転開始 :2005年1月18日
定格出力 :138万キロワット - 国内の原子力発電所単体では最大出力

6号機 [編集]

建設発表 :2008年12月22日[3] - 廃炉となる1,2号機の代替を予定

地震に対する懸念 [編集]

構造

原子炉の設計上の耐震性(最大加速度)は以下の通り。

1・2号炉 450Gal (廃炉手続き中)
3・4号炉 600Gal

安全余裕があるため1・2号炉と3・4号炉の耐震性はほぼ同等である。また、3号機以降は約1000Galまで耐えられるように工事も行なわれている[5]。
タービン建屋の建造物、設備はこの限りではない。

原子力発電所でもっとも脆弱な箇所は原子炉建屋とタービン建屋を繋ぐ配管であるとされる。建造物の固有振動数が異なる為、地震により配管が捩じ上げられて破損する危険性はきわめて大である[要出典]。浜岡原子力発電所はBWRである為、タービン配管の破損は原子炉の冷却水の喪失を意味し、スクラム(制御棒を全て挿入し停止させる事)をかけてもメルトダウンが避けられない状態になる[要出典]。

一方、本原子力発電所が採用しているようなBWRではタービン側からの冷却水の喪失を前提として、原子炉停止後の原子炉冷却に十分な量の冷却水を原子炉建屋側に保持している[6]ことや、原子炉建屋とタービン建屋を繋ぐタービン配管及び給水配管が破損しても減圧沸騰による冷却水の喪失を防ぐために原子炉建屋側に隔離弁が二重で用意されていること[7]、万が一配管破断を隔離弁で防ぐ事が出来なかった場合に炉心がメルトダウンしない様に炉心に冷却水を注入する非常時の冷却システムが複数系統用意されている事、原子炉から流出した冷却水はサプレッションチェンバーに集められ非常時の冷却システムの水源として再利用される事を理由に、タービン配管の破損が即原子炉のメルトダウンに繋がらないという説もある[要出典]。

立地

浜岡原発はフィリピン海プレートの境界である駿河トラフに近接していて東海地震の震源と予想される領域のほぼ中心にある。東海地震が単独で生じた場合、M 8、震度6、一部が震度7と想定されている[8] 。このとき発電所の岩盤に与える揺れが、ある計算で395Gal、別計算では500Galと予想されている[9]。ただし、東海地震は1854年の安政南海地震のように東海・南海・東南海連動型地震となる可能性も高いと予想されており、その場合は本発電所にかかる揺れがより大きくなると想定されている[要出典]。

静岡大学助教授(当時)の小村浩夫が1981年7月に発表した論文[10]によると原発から8km以内周辺には8本の活断層が知られており[11]、ほかに3本のリニアメント(活断層の疑いがある)があるが、そのうち2本が原発敷地内を走っている。

産業技術総合研究所活断層研究センター研究員の藤原治と北海道大学教授の平川一臣の2007年の発表によれば、2005年から2007年にかけて浜岡原子力発電所東2キロメートル地点計8か所でボーリング調査を実施し堆積物を調査したところ、8000年以上前から100 - 200年周期で東海地震が起きていることを確認し、それと同時に、従来想定される東海地震とは別タイプの大規模地震が約4800年前、3800 - 4000年前、2400年前の計3回発生していることを確認したという。さらに、2400年前以降もう一度大規模地震が発生したとみられることから、藤原は「1000年前後に1度、より大きな地殻変動を起こす地震があることが分かった」[12]としている。

また、浜岡原発の立地する地盤は相良-掛川層群比木層 という砂と泥からできた地層であり、工学的には軟岩に分類される[要出典]。

経過

2009年8月11日午前5時07分 (JST) 頃、駿河湾沖を震源とする地震が発生した。この際、5号機原子炉建屋に設置されている地震計で最大426Galの揺れを観測した(1・2号機は109Gal、3号機は147Gal、4号機は163Gal)[13]。これらは原子炉が自動停止する120Galを超えていたため、運転中であった4号機及び5号機については、原子炉が自動スクラム(緊急停止)することとなった。なお、2009年8月11日時点では放射能漏れや火災等は確認されていない。

東北地方太平洋沖地震から4日後の2011年3月15日に静岡県東部を震源とする静岡地震が発生した時は緊急停止せず運転を継続していた。中部電力は2011年3月23日付で東北地方太平洋沖地震を教訓とした対応策を発表した。[14]内容は、津波対策用に防護壁を地上に設けること、ポンプへ防水壁を設けること、非常用発電設備をより高い位置に移設すること、非常用バッテリーへの電源車の確保などである。東北地方太平洋沖地震の後、経産省は電力各社に対して緊急安全対策をまとめて提出するように求めている[15]。
過去の主なトラブル [編集]

1991年4月4日 - 3号機 原子炉給水量が低下、自動停止
2001年11月7日 - 1号機 配管破断事故
2001年11月9日 - 1号機 原子炉水漏洩事故
2002年 - 自主点検の書類に16箇所の記入ミス、ひび割れの兆候を見つけるも県へ報告せず
2002年5月24日 - 2号機 点検用水抜き配管水漏れ
2004年2月21日 - 2号機 タービン建屋屋上にて火災
2004年8月 - 4号機 骨材データ偽造問題
2005年11月4日 - 1号機 配管水漏れ事故
2005年11月16日 - 3号機 屋外配管の腐食による蒸気漏れ
2005年11月16日 - 1号機 燃料プールに異物混入
2006年6月 - 5号機タービン羽根破損
2007年3月 - 不正行為やミスが計14件あったことを中部電力が発表など
2009年4月13日 - 3-5号機のデータ改竄問題で、542個所の溶接後の熱処理を行ったうち5号機の94個所の作業を実際に改竄した作業員が担当していたことが判明し、県に報告するとともに早急に安全性を確認することとしている。
2009年8月11日 - 駿河湾沖を震源とする地震の発生に伴い、4号機と5号機が緊急停止(放射能漏れは無し)
2009年8月19日 - 8月11日の地震で点検停止中の5号機排気筒排ガスからごく微量のヨウ素131を検出。モニタリングポストに変化はなく、外部への放射能の影響はなし。[16]
2009年12月 - 3号機で放射性廃液が漏れる事故があり、作業員34人が被曝したことが分かった。[17]

プルサーマル計画 [編集]

4号機で2010年までにプルサーマルを実施する予定であったが、延期[18]となった。

浜岡原子力館 [編集]

浜岡原子力発電所の敷地内にある施設で、原子力発電の仕組みや施設の詳細などを展示している。施設内は大きくA〜Gの7つに分けられている。また、子供も楽しみながら原子力発電について学べるようにプレイランドも設置されている。なお、休館日は第3月曜で、入館料は無料となっている。オムニマックスシアターも無料。
映像作品への登場 [編集]

東宝が製作した怪獣映画、「ゴジラ(1984年版)」の作中においてゴジラに襲撃されて破壊される「井浜原子力発電所」は映画制作当時(1980年代中期)の浜岡原子力発電所がモデルとされており、現地取材に基づいて1号機と2号機の建屋の他に建設中(当時)の3号機をほぼそのまま再現した精密なミニチュアセットが製作されている。

尚、東宝側は映画の製作に当たって中部電力を始め国内の電力会社各社に撮影協力を依頼したが、いずれも電力会社側が難色を示したため、実際の原子力発電所の敷地内及び敷地周辺での撮影は行われていない。作中に登場する制御室はスタジオ内に設営されたセットであり、原発の敷地内や周辺部とされているシーンはロケーションの類似した場所で撮影されて合成等の処理がされたものである[要出典]。
脚注 [編集]
[ヘルプ]

^ 時事ドットコム:中部電、浜岡原発に防波壁=福島第1の津波被災受け
^ 浜岡原子力発電所1号機の定期検査について(中部電力) 2002年4月24日
^ a b c 浜岡原子力発電所リプレース計画等について 〜1,2号機の運転終了および6号機の建設等について〜 (中部電力) 2008年12月22日
^ 浜岡原子力発電所2号機の定期検査について (中部電力) 2004年2月18日
^ 「自主的に「1000ガル」を決断! 先駆的な地震対策に取り組む--浜岡原子力発電所」 (報道特集 検証!原子力の耐震安全性)『エネルギーフォーラム』2009年2月
^ 補給水として1,000t以上、サプレッションチェンバーに約3,800t[要出典]
^ BWRではタービン配管のギロチン破断を考慮して、タービン配管破断時(模擬による)主蒸気隔離弁全閉動作の確認を官庁立会いの検査として実施している。国内のBWRではこの官庁立会い検査において、主蒸気隔離弁が不動作となり主蒸気配管の隔離を失敗したケースは無い。[要出典]
^ 気象庁 東海地震、及び気象庁 東海地震の想定震度、
^ 浜岡原子力発電所 想定東海地震について
^ 小村浩夫「東海地震と浜岡原発」 - 岩波書店『科学』 1981年7月
^ 『日本の活断層-分布図と資料』 - 東京大学出版会
^ 「地殻変動3倍の『超』東海地震、千年周期で発生か」『asahi.com:地殻変動3倍の「超」東海地震、千年周期で発生か - 社会』朝日新聞社、2007年9月4日。[リンク切れ]
^ 中部電力プレスリリース 2009年8月11日11:29 (UTC) 閲覧
^ 「東北地方太平洋沖地震を踏まえた浜岡原子力発電所の対応事項について」
^ 浜岡原発3号機、再開5月以降に 
^ 中部電力運転情報 (PDF) 2009年8月20日
^ 浜岡原子力発電所3号機補助建屋地下2階における管理区域内での放射性廃液の漏えいについて2009年12月01日
^ 浜岡原子力発電所4号機におけるプルサーマル計画の延期について(中部電力) 2010年12月6日

関連項目 [編集]

浜岡原発訴訟
制御棒引き抜け事象

外部リンク [編集]

中部電力ホームページ
静岡県総務部防災局(浜岡原子力発電所関連情報)
浜岡原発、巨大地震対策虹のネットワーク

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表・話・編・歴
日本の原子力施設
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志賀原発 - 珠洲原発(中止)
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四国電力

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電源開発

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日本原子力研究開発機構

ふげん(運転終了、廃炉作業中)
研究施設
日本原子力研究開発機構 - J-PARC - もんじゅ - 京都大学原子炉実験所 - 原子力資料情報室(反原発派)
核燃料サイクル関連
日本原燃 - 動力炉・核燃料開発事業団(通称:動燃) - 原子力発電環境整備機構 - リサイクル機器試験施設 - 六ヶ所再処理工場 - 東海再処理施設
関連組織
三菱重工業 - 日立製作所 - 東芝 - ゼネラル・エレクトリック - ウェスティングハウス・エレクトリック - 資源エネルギー庁 - 原子力委員会 - 原子力安全委員会 - 原子力安全基盤機構 - 原子力防災組織 - 原子力安全技術センター
Portal:原子力



04. 2011年4月19日 21:57:15: cqRnZH2CUM
町村氏の反論を見ると、池田信夫、結構、口が滑っているなw

http://matimura.cocolog-nifty.com/matimulog/2011/04/tb-3b49.html
池田信夫先生から誤解の指摘がTBで来た

前のTV:原発が事故ったからってがたがた言うなと言う人たちというエントリで以下のように書いたら、池田信夫先生からトラックバックがやってきた。→TB元エントリは私は原発推進派か

(1)「池田信夫先生は、原発の安全性を高めると火力発電に競争で負けちゃうから、そうはできないという。」
(池田先生のブログでは「経済性が大事で、火力より安く上がらなければ意味がないから、安全性を高めるのはほどほどに、つまりはリスクも飲み込んで作ってきたわけだ」と書いた部分を池田先生の発言の要約とされているが、正確には原子力推進政策の本音として書いた。でもまあ、あまり変わらないかもしれない。)

(2) 「原発に伴う将来のコストを負わせたら、経済性が悪くなって火力発電所に負けちゃうと宣う池田先生は、きっと原発事業者に負わせるべきでないというのだろう。」

このうち後者は、池田先生のご指摘の政府は東電を救済するなというエントリで、確かに次のように述べられている。

損害と補償の合計額は数兆円規模とみられているが、年間の売り上げが5兆円を超え、多くの資産をもつ東電なら、自力で賠償できる可能性もある。少なくとも原子力損害賠償法による政府の援助は最小限にすべきだ。もちろん通常の資産処分だけではなく、社員の解雇を含む業務の合理化が必要だろう。しかし私がかつて東電の平岩元社長にインタビューしたときは、広報と秘書が7人も出てきた。かなり大量の余剰人員が残っているので、政府の援助を受けるのは彼らを解雇してからだ。

東電が自力で全額払えるかどうかについて、私は疑問だと思うが、それを別にすれば前エントリに貼りつけたYouTube動画の発言だけから上記の(2)のように書いたのは誤解だった。この点は池田先生に謝っておく。

しかし、上記(1)の部分は、池田先生の指摘する反論を読んでも、なんだ誤解ではないじゃないかと思うほかはない。
まず、池田先生は「原発のリスクはゼロではない」という。そりゃ当たり前で、どんなに安全設計を尽くしたとしてもヒューマンエラーもあるし予見不可能な事故原因もある。これに対して絶対安全と言ってきたのは電力会社や原発推進論者であり、それに騙されたふりをしてきた連中だ。

で、リスクがあるので、それをゼロに近づけるための安全策をどれほど取るかは、コストとのトレードオフとなるという。それもその通りだ。異論はない。
意見がわかれるのは、おそらく次の点だ。池田先生は朝生で次のように述べている。
「リスクはゼロかって言われれば、ゼロじゃないですね。じゃゼロに近づけるためにはいかなるコストをかけてもいいかって言えば・・・で堤防をね、2000年に一辺のために20メートルくらいの高さの堤防を作れば、作ってもいいけど、そうやってると、原子力発電というのは火力発電と競争できなくなっちゃうんですよ。・・理屈としては分かるんだけど、それは経済性とのトレードオフとなっちゃうんです。」
また、別のエントリで池田先生は次のように書いている。

結果論だが、今回の事故の最大の原因は耐震設計よりも津波の想定である。福島第一の周囲には高さ7mの防波堤が建設されているが、今回の津波は14mだった。これは1000年に1度ぐらいの「ブラック・スワン」で、想定しろというのが酷だろう。

 マスコミが今回の地震を1000年に一度とか、観測史上初とかセンセーショナルに扱っていて、これにずいぶんと影響されているかもしれない。たしかに日本ではM9というのは初めてだ。
 しかし、マグニチュードという点でいうと世界ではM9が異例というわけではない。そして直近のM9クラスの地震は、タイ・プーケット島を大津波が襲ったインド洋大地震だった。陸地の奥深くまで達するような大津波は決して予見不可能な事故というわけではない。
 そして東北地方で大津波被害が起こったのは、明治三陸沖地震(1896)、昭和三陸沖地震(1933)に続いて明治維新以後の近代に限っても3回目なのだ。120年に3度目では、1000年に一度どころか、40年に一度位の頻度だ。なんだ、60年に一度という関東大震災よりも頻繁に起こっているんじゃないか。

 これではとても、予見不可能なブラックスワンとか、隕石に当たるのと同じくらいの確率とかということはできない。
 池田先生は「今回のような巨大地震が原発から至近距離で起こったのは隕石ぐらいの確率だろう。いいかえれば原発事故は計算可能なリスクではなく、ナイトの意味での不確実性であり、それを織り込んだ設計はできないということだ。」と書かれているが、新潟にせよ東北地方にせよ、地震と津波の被害は当然予見されるべきリスクであり、計算可能であり、それを織り込んだ設計はしてもらわないと困る。
 少なくとも今までは、電力会社や原子力推進官庁は、どんな巨大地震にも耐えられる設計ですと胸をはっていたのであるから、今更「地震は想定外」とか言うことは出来ない。
 安全とコストとのトレードオフはその通りだが、予見できるリスクにカネがかかるからと言って目を瞑ることは、原発の場合は許されないのである。

 そういうわけで、リスクは限り無くゼロに近づけて欲しいし、ゼロになり得ない以上は万一の事故に備えた費用を引き当てておくべきだし、それは原発エネルギーを利用する者すべてが負担しておくべきだ。ついでに廃炉費用や使用済み核燃料の処理費用も可能なかぎり見積もって引き当てておくべきだ。
 その結果、原発は火力発電と比べものにならないくらい高コストなものとなるかもしれないが、それはもともとそういうものなのだから仕方がない。高いコストを払ってでも原発を使うかどうか、後は国民的選択の問題だ。
 そのような不確実なコストは算入しないで「安い」エネルギーだと言い張っても、いずれは現実化してしまうのが事故コストであり、廃炉や核燃料の処理コストだ。原発エネルギーを享受する世代の者が引き当てておかなければ、それは将来世代の負担となる。

 子どもや孫たちに迷惑を掛けたくなければ、せめて金銭的な引き当てだけは十二分にしておくべきであろう。

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コメント

今回の原子力損害のうち、地震津波によって直接に引き起こされたものと、その後の人為ミスによって引き起こされたものを区別すべきでしょう。前者はコストでしょうが、後者は何ら必要性のないものであり、コストとはいえないでしょう。
今回のケースでは、ほとんどが後者によって引き起こされており、これを「原発のコスト」と認識するのはおかしいと思います。

投稿: とおりすがり | 2011/04/17 23:07

あと、十数兆円と言われる原子力損害の賠償金ですが、日本にある10電力会社を合わせても払うのが難しい金額で、「連帯責任」を言えば、全社倒産ということも考えなければならないと思います。しかし、法律に書いてない「義務」とやらで、会社を倒産させる経営者がいるでしょうか。

投稿: とおりすがり | 2011/04/17 23:46

津波による損害を免責すべしという議論はまだ理解可能ですが、人為的ミスを免責させようという話は全く理解出来ないですよ。
原発メーカーの話だったら分かりますけど、そうなんですか?

賠償金は原発に伴う潜在リスクなんだから、原発を抱える他の電力会社も実質的に負担すべきだと書きましたが、東電と同じ負担を負うべきということにはなりませんので、そこは色々な分担方法があるでしょう。

で、電力会社が払えないのなら、税金で負担するか、または被害者に泣き寝入りを強いるかしかありません。あ、もう一つ、国債という名前で子孫にツケ回しするかです。

投稿: 町村 | 2011/04/18 00:23

「安全神話からリスク負担へ」
http://agora-web.jp/archives/1302639.html
で池田氏は「原発事故のリスクはゼロではないのだから、いざ起ったときの被害が最小になるように立地するのが当然です。」と書いているが、つまりは「都会の人間のために田舎の人間は犠牲になれ」ということか。
福島県や福井県の人が読んだら、何と思うだろうか。

投稿: 田舎者 | 2011/04/18 01:12

東京電力に味方するつもりは毛頭ありませんし、その対応には憤りを感じている者のひとりですが、以下の資料も読まれた方がよろしいかと…。

原子力発電所建設の経緯と現状
http://www.pref.fukushima.jp/nuclear/pdf_files/aramashi10.pdf

昭和36 年9月には、東京電力鰍ェ、原子力発電所敷地を双葉郡大熊町、双葉町にまたがる太平洋岸長者原地内の元飛行場跡地を物色しているとの情報に、大熊町、双葉町では積極的協力の態度を示し、県及び東京電力鰍ノ対し、原子力発電所の設置について陳情するとともに、用地買収及び受入態勢の整備について協力することとした。また、大熊町議会においては昭和36 年9月19 日、双葉町議会においては同年10 月22 日に、それぞれ東京電力兜沒原子力発電所誘致の決議を行った。

投稿: ROM | 2011/04/18 02:14

田舎者さんとROMさんとは、それぞれ逆方向から貴重なご指摘をいただいているわけですが、それぞれまともにお答えすると、Political incorrectな事になりそうですね。

投稿: 町村 | 2011/04/18 07:14

私も、原発による利益を享受した人が損失を公平に負担するべきだと思います。東電の株主はもちろんのこと、役員従業員も含まれますし、消費者も当然含まれます。
池田信夫氏の思想の根本には、大多数の人の便益のためには少数の人が犠牲になるのは致し方ないというものがあると思います。
そして、ポイントは、その少数者は大抵弱者で、弱者と大多数の利益の享受者との間では、立場の互換性がないことです。
池田氏の発言は自分が被害者になる可能性がないことを前提にしており、避難民を見ても、涼しげな顔をして、自己責任と言うだけなのでしょう。原発が嫌だったら引っ越せばよいと。

投稿: レイ | 2011/04/18 12:21

そもそも今回原発は地震には耐えた代わりに津波にやられたわけで、
震度でも津波の高さでも日本の観測至上最大だったことを考えても
「1000年に一度」が誇張のしすぎとは思えない。

結局町村氏と池田氏の違いは予測可能性で、それが
「予測できたのだから金を積んで対策しろ」と
「予測不能だからコストはかけられない」に分岐している。
率直に言って第三者からするとこの差異はトリヴィアルで、別に埋める必要はない。

むしろ本記事の一番の疑問点は下記の
「予見できるリスクにカネがかかるからと言って目を瞑ることは、原発の場合は許されない」
というこの一文。

許されるか許されないかという主観はどうでもいいとして、どうして「原発限定」なのか。
リスク過大評価の典型としか思えない。

シメに「子どもや孫たちに迷惑を掛けたくなければ」と言っているけど、
日本の老年世代が孫へなすりつけている最大のリスクは
70歳と0歳の受給差額が数千万にも上る年金で、そのリスクは原発の比ではない。
孫世代がどうこう言い出すなら問題の優先度くらい認識したほうがいい。

投稿: alpha | 2011/04/18 14:16

レイさん、ご意見をどうも。
池田先生のお考えは、たくさんブログに書かれていますが、ご本人に聞いてみるのが一番ですね。

alphaさんのご意見は、今、原発のことが話題になっているので、年金のことは関係ないと思います。原発限定なのは原発の話をしているからですね。しかも原発については私が特別扱いしているのではなく、源賠法という特別扱いの法律がありますので、特別なんです。

投稿: 町村 | 2011/04/18 14:41

alphaさんと被りますが「原発の場合は許されないのである。」のは何故でしょう?
原賠法があるからだったら法律で守られているすべてのものが許されませんか?
他にどのような場合なら安全とコストのトレードオフを無視してでも目を瞑ることが許されないのでしょう?

投稿: アキ | 2011/04/18 17:47

他にどのような場合ならといわれても答えにくいですけど、原賠法は無過失責任を定めていますからね、損害が発生したら注意義務違反がなくても賠償責任を負います。

「法律で守られているすべてのものが許されませんか?」というのは一体どういうことでしょうか?

投稿: 町村 | 2011/04/18 18:31

田舎者さんへ

それは金が町に入るから誘致するのであって、そうでなければ拒否するわけです。
その金は税金です。つまりそれも本来は原発のコストなんですよ。
原発の本当のコストは今までこれほどまでに嘘で糊塗されてきたわけです。
原発は安い、この嘘を喧伝してきた人たちはとても罪深い。

投稿: 伊藤 | 2011/04/18 19:22

東電の補償は数兆レベルでしょうが、日本の総ダメージはそれどころではないでしょう。

それを無視できるほど事故の可能性は小さい。
私を含め、多くの人はそう思っていましたが、私は事故の可能性は意外と大きい。とてもリスクを無視できないと考え直しました。

投稿: 伊藤 | 2011/04/18 19:52

この津波は予測できたものです。
実際にも、予測していたおかげで生き残った人が沢山いる。
“退職金で1人で造った避難所が70人を救う「半ば笑って見ていたけど、先見の明があった」”
2007年をはじめ、さんざん指摘もされている。共産党の指摘じゃだめなんですか?無視しても無理はないんですか?それこそ「大人の議論ではない」
寺田寅彦は「津波と人間」で、虫ケラが過去の失敗を何も覚えていないのと同様に、予測可能な津波を人間が忘れてしまう様を嘆いている。そういう人間の愚かさも広義のブラックスワンなのでしょう。でもそこを肯定していては、現代文明なんてあっけなく崩壊。
実際には崩壊しないですよ。賢い人も多いですから。普通に「ありえないはありえない」「絶対は絶対言わない」で行けばいいんです。
東電のように「『ありえない』でなければならないことを想定したり対策することは禁忌」みたいなアホなことしなけりゃ良かっただけです。

投稿: yeelee | 2011/04/18 21:22

私もalphaさんの意見に近くて、少なくとも"地震以前の知識"としては
>「1000年に一度」が誇張のしすぎとは思えない。
というのはそれほど的外れな意見ではないかと思います。

町田氏が過去の地震例として掲げられているのは三陸沖津波の地震であって、
お知りかと思いますがあの辺はリアス式海岸で非常に津波が高くなりやすく、
確率の話で福島と一緒くたに語ってしまうのはどうかと・・。

仙台や福島で大津波を起こしたであろう地震としては、貞観地震など
1000年単位程度で起きている可能性がここ数年指摘されていたようです。
(正確には解っている範囲でということで、実際にはボーリング調査などに
 よりもっと短い周期で仙台や福島に大津波被害を出しているのではないかと)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110328/dst11032819290055-n1.htm

この辺の提言をどう捉えるべきだったのかは今となってははっきりしていますが、
予測可能性については私はそんなに言えたものかという気がしています。
なんとなく、後知恵でそれ見たことかという論調が気に入らないだけかもしれませんが。

今回の地震と津波では、地震の震動はともかく津波に関して沿岸の原発のどこも
想定を超えた津波を受けています。
何とか無事だった原発が万全に備えていたのかと言うとそうではなく、
想定外余裕の部分の違いが明暗を分けたという感が強いですね。

東海第二発電所(茨城)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110329-OYT1T00039.htm
女川原子力発電所(宮城)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110324/dst11032422350077-n1.htm
http://www.asahi.com/national/update/0330/TKY201103300517.html

話を戻しますが今回の事故について防ぐことが可能であったかという点については、
津波に対する提言などもあり、防げるべき事故だったと思います。
が、そういった想定を握り潰した偉い人の怠慢みたいな論調があるとすれば
それは違うだろうと。全体のコンセンサスとして事故を防ぐ土壌が無かったから
起きた事故だと感じているところです。
結局は原発賛成派、大多数の無関心派、ある意味では反対派とも原発のリスクと
本当の意味で向き合ってこなかった結果なんですよね。

投稿: 通りすがり | 2011/04/18 22:08

> 子どもや孫たちに迷惑を掛けたくなければ、
> せめて金銭的な引き当て
老人達が自分の食い扶持のために子どもに平気で借金を押し付ける現状を考えても、引き当てなんかできるはずもない。
子ども手当ては平気で廃止しろなんて言うくせに、自分はけして震災の財源のために老齢年金を減額しようなどとは言わない。
原発推進派も反対派も、現役世代が発電所の恩恵を受けた後、自分たちが死んだ後1万年も放射能出し続ける放射性廃棄物については完全に目をつぶっている。
こういう今生きている自分達だけが良ければいいみたいな民主主義に対しては、子ども党を作ったり、未来の世代ならこう考えるだろうという蓋然性に基づいた権力を作らないと、本当に滅亡の日は避けがたい。

投稿: あおき | 2011/04/18 22:53

alphaさん
年金が原発より大問題なんてちょっと無茶かと。
そもそも年金で世代間負担を問題視している国なんて日本くらいなものですよ。コトリコフというアメリカのマイナーな学説を受けた日本の経済学者の中には、問題視する人がいますが所詮世界的に受け入れられていないマイナーな学説にすぎません。
50年前の若年層は年金の世代間格差はいまよりないでしょうが、じゃあ50年前に生まれた方がいまより幸せだったと思いますか?高速道路や電気や水道など、後の世代の方が社会資本が整備されていて、その受益を含めて考えなければなりません。

投稿: spec | 2011/04/19 03:15

池田信夫氏をはじめここにコメントしているalpha氏などの原発擁護派(?)は、皆同じ病理に冒されている。

彼らは無知なのかナイーブすぎるのか、電力が健全な国土という前提があってはじめて享受できるという根本的な点を完全に見落としている。
原発がこれほど大きな問題となるのは、ひとたび事故を起こせばその前提を崩すことになるからで、このような危険を孕む施設は他に存在しない。
原発はそれ自体の問題を議論すべきであり、池田氏のように自動車のリスクと比較したり、alpha氏のように年金問題と比較するのはナンセンスである。
「予見できるリスクにカネがかかるからと言って目を瞑ることは、原発の場合は許されない」という町村氏の意見は至極全うであり、疑問をさしはさむ余地はない。

むしろ自分が引っ掛かったのは、「安全とコストとのトレードオフはその通りだが…」という点だ。
上で述べたように、原発は日本そのものを滅ぼしかねない。
つまり原発はリスクゼロでなければならない。
では、リスクのない原発が存在するのかと言えば、もちろんそんなものはあり得ない。
原発において、安全とコストはトレードオフ不可なのだ。

我々は原発を稼働させてはいけなかった。
地震や津波が想定外であればなおさらだ。
どんなに堅牢な設備を作ろうと想定外は起りうる。
しかし、想定外が起ってからでは遅い。 
池田氏やalpha氏は、日本全土が放射性物質にまみれても同じ主張を繰り返すのだろうか。

投稿: takorange | 2011/04/19 05:29

M9クラスの地震は日本では始めてなのですから、それを予測しろというのは無理があると思いますよ。チリやインドネシアでありましたからというのは違うでしょう。
プレートによってストレスのかかり具合は当然違うのですから。過去のM9クラスの巨大地震を調べてみればわかりますが、チリ、インドネシア、アリューシャンでしか起こってません。
貞観地震はM8,3からM8,6です。今回の地震とは五倍から10倍は地震の規模が違います。
また津波はリアス式の海岸で収束した場合に限られます。今までの地震による津波もみなそうなのです。
女川は兎も角、福島などではそのクラスの津波への対処をしてなかったのは責められないと思いますよ。

ただ福島第一の場合はそれまでの2006年に改定された原発の地震津波要綱すら満たしてなかったと思われます。
(これにより対策を行っていた前もって防波堤や取水口や電源の確保などで、東海村では福島になりませんでした)
なので東電の問題なのですよ。

あと電力の安定確保が出来ないと生活も経済活動もできませんよ、電力が数倍に上がったら企業も逃げて日本経済は死にます。
今回にしても複数の外部電源の確保、電源の高台への移動、電源車の電圧統一、これだけで廃炉も防げたのです。
もしくは早期の海水投入とベントこれで廃炉にはなりますし、放射能が少々漏れますがこんな事にはならなかったんです。廃炉を避けたい東電と放射能が少しでも漏れるのはダメとかいう放射能恐怖症の政府が起こした人災といえるでしょう。
いやそもそも40年ものの原子炉を使わず、予定通り廃炉にして最新の原子炉なら冷却系も重力式ですし。

この程度の事で原発を切るのは短慮というものです。
適切に対処して安全につかうだけですよ。
廃炉コストまで含めたとしても火力と同程度のコストなのですから。
まあ今回のような事故が起こった場合は別ですけどね。この場合は廃炉コストも桁が違いますから。本来なら1000億程度ですみますし。

廃棄物は埋めてしまえば問題ないわけですし。

投稿: 七誌 | 2011/04/19 06:14

七誌さん、大変説得力があるようにお見受けするんですが、廃棄物については一つでも埋めてから言って、という気がします。埋める見込みが全く立たない状態ですから、これで問題ないというのは、喩えていうと「普天間は移転してしまえば問題ない」と言うのと似ています。

投稿: 町村 | 2011/04/19 06:21

たびたびすみません。
ダムは500年に1度の洪水に備えているそうです。
その考えで行くならば、原発が1000年に1度の津波に備えるのは、当たり前なことかと。

投稿: レイ | 2011/04/19 08:12

 この問題って,予測可能なリスクか予測不可能な不確実性の問題であるかとか,費用と便益との純経済的なトレードオフの問題だと考えて論じること事態が間違いだと思うな.
 この問題は,全体の利益のために一部の人間を犠牲にできるかという法哲学的もしくは規範倫理学的な問題領域だと思うな.これを経済問題だと考えられる人達って,日本をあたかも実体をそなえた一つの有機体か何かと夢想しているんだと思うな.
 加えて最近,大昔にみた「猿の惑星」というアメリカのTVドラマを急に思い出したよ.あの猿は日本人をモデルにしたものだと聞いたことがあるが,あの猿達よりも人間の世界を核戦争で滅ぼした後も尚核ミサイルを神の様に奉って地下に隠れていた人類の残党のほうが今の日本人をよく現しているかもしれないね.

投稿: maruyama | 2011/04/19 09:50

安全とコストの話については、池田氏も少しぶれているようです。私としては、「1000年に1度のブラック・スワン」というより、「炉心溶融しても圧力容器が壊れない設計にすればいいが、それでは規模の利益がなくなって火力とコストで競争できない」という話のほうが腑に落ちます。
で、多くの人が言う「原発は扱ってはいけない技術」とか、「弱者を犠牲に・・・」という議論については、人間ってそうやって、失敗しながら、多くの人を殺しながらここまできたんだよね、原発が特別って訳じゃない。現実的な議論をしよう。

千年に一度の津波でも放射線を撒き散らさない対策が必要だったことは間違いない(最悪電源が駄目なら速やかに廃炉を前提とした対処を行うことにしたとしても、大したコストじゃない)が、何万人もを何年も避難させたりするコストを見込んだら最初から成り立たない。(使用済み燃料の問題等、曖昧になっている話も多いがそれはとりあえず置いておく)

だが、現実に起きてしまった以上、最善の対応をして貰うしかない。それがきちんとできていくか監視していきましょう。コストも失敗の責任を主として負う東電が主に負担するしかないでしょう。
でも、電気の供給はきちんと継続してもらわねばならない。べらぼうな高価になっても困る。これも最善の方法を政治や電力会社がとっていくのか監視をしていきましょう。
ポイントは、
 -今回のような事故は絶対に起こさないこと。
(これまでに言われてきた策をきちんととっておれば、福島もここまでの事態にには成らなかった? 要検証)
 −今後必要な電力はどれくらい? それをどうまかなっていくか?
  (この夏を乗り切ればこれ以上増えないという説もある)
 といったあたりかな。

投稿: Nagata | 2011/04/19 18:42

 私は中国に住んでいますが、日本のセンサーシップのひどさと、それが認識されていない方の多さに驚きます。本来自分のブログなどを使うべきところでしょうが、管理が面倒でやっていませんのでコメントにて失礼します。
 まず使用済み燃料についてですが、埋めて終わりって考え方はあまりにも稚拙です。地層処理の研究を進める日本原子力研究開発機構が明らかにしていますが、処理場の候補地が見つかっておらず、これが見つかってからの調査と建設に30年を要します。
 また、埋める前に30-50年地表の設備で冷却を続けて常温に落とし、それからやっとガラスで固めて地下に埋設するわけですが、使用済燃料に含まれる高レベル廃棄物が発する放射能が、ウラン鉱石のレベルに至るのに20000年が必要です。
 そして、日本にそのような処理が可能な安定した地層があるかどうかは、現在北海道で研究中ですが、核心技術の可行性が定まってないのに方針が決まっているのは非常に日本らしいですね。
 ちなみに、処理場が無事建設されたとしてそこに埋設できるのは2020年までに発生する使用済燃料を「再処理」した後の廃棄物だけです。
 ここがまた落とし穴ですが、「再処理」というのは燃焼しきれなかったウランとプルトニウムを取り出す工程であり、これによって埋立する廃棄物の容積を再処理前の4分の1にできるというものでもあります。
 再処理を進めることの難しさは六ヶ所村の再処理計画の進展具合を調べてみれば誰にでも分かりますので省略しますが、これをやるということはすなわち、周辺諸国から「核武装している可能性が否定できない」と見なされることを忘れてはいけません。
 そもそも、原子力を夢のエネルギーなどと本気で思って推進した人などはただの専門馬鹿だけであり、日本の原子力の父などと言われている正力は憲法改正と核武装を狙っていたもので、吉田茂に阻まれたことと、当初日本に原発を持たせたくなかったアメリカからも原子炉が提供され、その原子炉が件のGE製であったことはあまりにも皮肉です。
 そして、目論見やぶれて日本に駐留させてしまった米軍が、今度は防衛省のなかを闊歩しているのかと考えると、祖国の行く先を憂わざるをえません。
 日本が民主主義革命を起こすなら今がチャンスかもしれません。特権階級支配の共産主義にも利点があるのだろうと思いますが、古来より支配層は支配層としての権限と同時に責任を問われてきました。日本は責任を分散するシステムを追求して誰もが責任をもつ=誰も責任をもたない体制が固まりすぎです。
 私は国外にいるので日本という国からは何の恩恵もうけていませんが、国際社会の中で日本人という民族を貶められていくのは日本人として迷惑です。
 ちなみに、いますぐ原発を停止しても電力は不足しません。計画停電は電力配分をコントロールできないor出来ないふりをしている東電の問題であり、日本の電力の30%を原子力が担っているというのは、原発の稼働率を火力よりも極端にあげることで「つくられた事実」です。原発を全廃しても火力の稼働率を7割程度まであげれば完全に代替できます。
 また、CO2の排出や化石燃料の枯渇問題についてですが、そもそも現在の電力供給の総量は、消費の総量ではなく、ピークロードに併せて発電されています。ピークロードを送電給電レベルでコントロールするスマートグリッドの導入を進めていくと同時に当座しのぎとして一時的に火力で代用しても、将来に大きな負債を残すとは思えません。
 日本の電力会社は原発を作りたくて電力消費をあげることに熱心であったので、消費を抑えるスマートグリッドなどには消極的であったわけです。
 経済学やらなんとか学やらで考えてトレードオフすることの是非を問う前に、そもそも何のために原発が必要なのかを考えるべきではないでしょうか?新設せずに現状維持するだけでも子孫への負債を生み続けることは前述した通りです。
 1000年後、2000年後の子孫へ「2万年立ち入らないほうがいい」土地を残すなんてことが、何とトレードオフができるのか私には見当もつきません。メッセージは何語で残せばよいのでしょう?それまで日本は存在しているのでしょうか?私には確信をもって答えることが出来ません。
 なにより、処理費用をコストに計算していない原子力発電を別の手段と経済学的に比較する時点で出発点を間違えており、およそなんとか学と言えるような論理がそこにあるとは思えません。
 最初に書いたとおり、このような意見をコメントとして入れるのは不適切だと自分でも思いますが、腐敗しきった祖国をそれでも祖国として愛している情からとご理解いただけましたら幸いです。
 日本の復興ではなく、民主主義国家としての誕生を心より祈念しております。

投稿: cool but fool | 2011/04/19 19:40


05. 2011年4月19日 22:31:23: Km1Ue7RJfw
与謝野馨経済財政担当相:原発推進の立場を取ってきた 
今回の事故発生で謝罪するつもりはあるかとの質問には、「ない」と明確に否定
http://t.co/hPDxNjK


経団連会長「福島事故の東電の奮闘に頭が下がる。甘かったのは東電ではなく国だ」
http://t.co/g62WZ48


日本経団連・米倉会長は11日、「東京電力」の原発事故に関連し、賠償問題については国が全面的に支援すべきという考えを示した。
http://t.co/jW8JhNo


日本経団連米倉弘昌会長:(原子力政策について)「そうは思いません。今回は千年に一度の津波だ。(地震に)あれほど耐えているのは素晴らしい」http://t.co/PNcs7AM


与謝野馨経済財政担当相:「将来とも原子力は日本の社会や経済を支える重要なエネルギー源であることは間違いない」http://t.co/PNcs7AM

日本経団連の米倉弘昌会長:甘かったということは絶対にない。要するにあれは国の安全基準というのがあって、それに基づき設計されているはずだ。
http://t.co/DslUXNe

日本経団連の米倉弘昌会長:「原子力損害賠償法では、大規模な天災の際は国が補償することになっている。今回の場合は、国が全面的に支援しなければならない」
http://t.co/ROBE9Ii


06. 2011年4月20日 07:39:57: ZLaeSCkWAs
>日本経団連の米倉弘昌会長:甘かったということは絶対にない。
>要するにあれは国の安全基準というのがあって、それに基づき
>設計されているはずだ。
枝葉末節な技術論になるが
国の安全基準1に対してどんなものでも1.5〜2倍で設計し造る。
基準値とは平均値のようなもので、ピーク値や製造時の誤差を考えたら
設計者の立場だと安全基準を満たせば良いなどという言葉は出てこない。
内燃機関や流体力学をやっている方々なら理解しやすい
トルクピークなど瞬時で10倍になることもあるのだ。
東電が騒いでいる発電能力でも同じだろう。
発電能力算出時はピーク電力でこれだけの発電が必要です=だから原子力ですと
ピークを基準にして必要電力+余裕電力で電力が足りないと喚き散らしている。
米倉弘昌会長は東大卒仲間を擁護している、ただの欲ボケジジィである。

07. 2011年4月20日 11:02:58: lqOPOFnyLE
リスクはある。仮に1000年に一度としても日本には54基もある。場所にしても17か所。約60年に一回もあることになり、一回がもっと大規模な災害になる可能性もあるとして、そんなものを「リスクはどうしてもある」といって続けることができるものか。
要は、原発推進派としかいえないだろう。

08. 2011年4月20日 11:34:53: lqOPOFnyLE
↑追加
1000年に一度の解釈は難しい。太平洋岸北側というならば、原発の箇所は4カ所となる。でもそんなことを言ったら、他の地域では、1000年に一度よりも頻度が高いし、3000年以上に1回程度のものが一体どの程度あったかもわからない。
 さらに、津波だけでなく、直下地震や大洪水などの自然災害も、数千年に一度のことをいったら、さっぱりわからないだろう。

>「炉心溶融のリスクがある軽水炉は工学的には危険な技術で、リスクをゼロにするには、出力を数万kWぐらいに落として炉心溶融しても圧力容器が壊れない設計にすればいいが、それでは規模の利益がなくなって火力とコストで競争できない

 したがって、本当に数万KWで炉心損傷規模が大きくなく、放射性物質の管理が本当に心配なくできるのであれば、経済でなく、エネルギーの政策上でそのような規模の原発で推進すべきといえるが、おそらくそれも疑問であろう。


09. 2011年4月20日 12:50:17: rxXgUY8DGg
>単に、原発の方が、これまでのところは、石炭火力などよりトータルでは
>健康リスクは低いと言っているだけだから、

まったく粗雑な頭ですね。
健康リスクなんて言っている段階で、もうお話にならない。
環境を元に戻すのにどの位の年月と費用がかかるのか?
コストは環境を元に戻すのにかかる費用を計算に入れるべき。

チェルノブイリ周辺では蜂がいなくなった。
それにともなって、絶滅する植物も出てくるだろう。
また、鳥の脳が小さくなっている。


10. 2011年4月20日 16:52:27: oz33FCcPgo
中部電力CMに出演した原発広告塔の勝間よりはましかもしれないが、
この先生、文系のせいか原子力の危険性を全く理解していないし、
事実誤認も多い。

ろくに知りもしないのに、まるで自分が専門家のように話すのは
困ったものだ。

話せば話すほど己の無知をさらけだす。

危険でないのなら、なぜ米軍が日本から緊急退避したのか。
戦時でもない平時に軍隊が退避移動するなどありえない。
そして未だに戻ってきていない。
これが何を意味するか、ちょっと考えればわかるでしょう、池田先生。


11. 2011年4月20日 17:15:38: uBx0ZtljjI
池田信夫(笑)は、クラゲ男。あっちへフラフラ右と言えば、こっちへフラフラ左と言ったり、唯の能無し。貨幣も、デフレで足りないと言えば、インフレになるから刷るなとか、全く思想のカケラもナイ。

その正体は、アルファなんちゃらとかいう”称号”を取り合えず与えられ、資本から金をもらい、マスコミ登場を命じられ、あたかもそれらしいことをgdgd言ってるだけの、ただの廃人。

正に、「キチガイに刃物」=「池田信夫(笑)に学歴(公権力)」とはこのこと。全くたちが悪い。

池田信夫(笑)に命ぜられた”仕事”は、「大衆のガス抜き」&「現状維持(米型資本主義)への誘導」。用は在特会などと同じw。小うるさい雇われスピーカーw。

こいつは、キメラの代理人。であると同時に、お笑いタレント。

既に良識のある一般市民の間では、池田信夫(笑)と、その名の後に、”(笑)”を入れる人も少なくない。誰もが、その名を聞いただけで、思わず失笑してしまうと言うのもうなずける。


12. 2011年9月23日 00:27:26: OPl1lLqKiI
この御仁、「脱原発=自然エネルギー」という嘘レッテルを定着させようと躍起。
現在電力各社・製造業が導入・開発に取り組んでいるLNGガスタービンや蓄電池
などは無視。意図的なものかボケなのかは不明だが。

もちろん核廃棄物処理などは眼中にない。日本海溝に捨てればいいとかモンゴル
の砂漠に原発と一緒に輸出すればいいとか(これは経産省も秘密裏に交渉していた
ことが報道されたけど)暴言多数。

また思い込みによるものか、事実誤認発言も多数。もちろん撤回などしない。
【例】
・「(最初の)脱原発デモの参加者は200人」(何のデータもない段階で断言)
・「日本の原発事故で死者が出たことはない」(配管断裂による蒸気噴出事故で
作業員が死亡)
・「〜のに対し、石炭は採掘現場の事故で世界で年間数百人が死亡しているから
原発より石炭火力の方が危険」(…もう言葉もない)

これまでときどきこうしたブログに突っ込んできましたが、全く改善されないので
もう疲れました。放置することにします。


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