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【放射能漏れ】2号機収束工程表早くも壁 蒸気充満でロボット進めず
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110419/dst11041919510037-n1.htm
2011.4.19 19:48 :産経新聞
東京電力福島第1原子力発電所事故で最も被害が深刻な2号機の収束工程表が、早くも大きな壁にぶつかった。同社は19日、ロボットによる原子炉建屋内の放射線量の計測結果を公表したが、異常な湿度でレンズが曇り内部に進めず、十分なデータを得られなかった。2号機では原子炉格納容器につながる圧力抑制室の損傷をふさぐ必要があるが、「中に入って作業に当たるのは難しい」とみている。タービン建屋地下と外部の配管トンネル「トレンチ」にたまった高濃度汚染水の移送も同日始めたが、移送完了や処理のめどはたっていない。
ロボットは18日に2台1組で南側入り口から侵入。1台に備えられた計測器をもう1台がカメラで映し、その数値をモニターで確認することになっていた。しかし、内部の湿度は94〜99%と異常に高く、カメラのレンズが曇り、数値を読み取れなかった。進路もわからなくなり、撤退するしかなかった。
得られたデータは、扉付近の1時間当たり4・1ミリシーベルトだけで、「低すぎてまったく参考にならない」(経済産業省原子力安全・保安院)。
損傷している圧力抑制室内の水が約80度の高温になっており、蒸気はここから漏れ出し、内部に充満している可能性があり、東電は「作業員のマスクが曇り、作業ができなくなる」と懸念を深める。
損傷からは原子炉内の溶融した燃料棒に触れ、放射性物質を大量に含んだ水も漏出。タービン建屋地下に流れてたまった汚染水は、通常運転時の約10万倍の高濃度で、水面の放射線量は1千ミリシーベルトに達している。
充満した蒸気にも高濃度の放射性物質が含まれているとみられ、エネルギー総合工学研究所の内藤正則部長は「原子炉建屋内の放射線量は、タービン建屋地下の倍近い高レベルの可能性がある」と指摘する。
2千ミリシーベルトなら10分弱いただけで、今回の事故に限定した緊急作業員の年間被(ひ)曝(ばく)限度の250ミリシーベルトに達するため、圧力抑制室にたどり着くこともできない。
工程表では、損傷を粘着性の高いコンクリートでふさぐとするが、「うまくいくかどうか確信が持てない」(保安院)というのが実情だ。
一方、汚染水の移送では、3万トン超を貯水できる集中廃棄物処理施設に約4週間かけて約1万トンを移す計画だ。ただ、2号機の汚染水は2万5千トンに達し、すべては移せない。工程表では、汚染水から放射性物質を除去し、再び原子炉に注水するとしている。
汚染水処理は仏原発メーカー、アレバの支援を受けるが、これほど高濃度の汚染水の処理技術が確立されているわけではない。施設の設置には「数カ月かかる」というだけで、具体的な検討はこれからだ。
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