http://www.asyura2.com/11/genpatu9/msg/477.html
Tweet |
【放射能漏れ】原子炉冷却・汚染水阻止 作業綱渡り
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110418/dst11041808160006-n1.htm
2011.4.18 08:12 :産経新聞
福島第1原子力発電所事故収束に向け、東京電力が17日に発表した工程表は、3カ月後の「放射線量が着実に減少傾向」、6〜9カ月後の「放射性物質(放射能)の放出管理と大幅抑制」と2段階の目標を掲げた。東電の勝俣恒久会長は会見で「かなり成功するのではないか」と自信を見せるが、原子炉の安定冷却や放射能の放出抑制に向けた汚染水の漏出阻止など課題は山積している。放射線量が高く作業環境が悪い中、本当に実現できるのか。
■1〜3号機「水棺」
東電は原子炉の安定冷却に向け、3カ月後までに1〜3号機の格納容器を水で満たす「水棺」と呼ばれる対策を掲げた。ただ、実現には、格納容器に損傷がなく、注入した水が漏れないことが条件となる。
1号機では現在、水素爆発を防ぐために窒素注入が続けられている。本来なら注入されれば上がるはずの内部の圧力が、9日頃から上がらなくなっており、格納容器からの漏れが指摘されている。3号機も格納容器の密閉機能が健全かどうかが明確ではない。
さらに問題なのは2号機だ。格納容器とつながる圧力抑制室は損傷して穴が空いるとみられる。冷却のために水を入れても、その分だけ、汚染水が増える恐れがある。高濃度汚染水の漏出源ともみられており始末が悪い。
東電は3カ月後までに粘着質のセメントで穴をふさいで水棺を実施する案を示したが、工程表には「損傷箇所の密閉作業が長期化する恐れ」と記載。勝俣会長も「できる保証はない」と弱気もみせた。
■水処理と循環
放射能の放出経路になっているタービン建屋やトレンチにたまった汚染水は、原子炉冷却機能の復旧にも大きな障害になっている。
東電は汚染水を減らすため3カ月後を目標に、汚染水に含まれる放射性物質を除去する処理をして、その後、圧力容器に戻して循環させるというプランを提示した。放射能の閉じこめと原子炉冷却を一気に解決する案だが、プランの実現には「水処理施設」と「循環ルート構築」という2つの問題の解決が必要となる。
水を浄化する処理施設は3カ月後を目標に設置する。ペットのトイレ用消臭砂に使われ、セシウムを吸着するとされる鉱物「ゼオライト」などを使った処理を検討中で、実績のある仏・アレバや米国の助言も活用する予定だ。ただ、「これほど高濃度の汚染水を処理した経験はない」(東電)といい、効果は未知数だ。設置が遅れる可能性も指摘されている。
また、循環ルートの構築には、配管に漏れがないかどうかのチェックが欠かせない。しかし配管は、放射線量が高く、作業員が原子炉建屋内に入って作業することはできない。
作業の着手は「線量の大幅削減が前提」で、放射線量の高さは大きな障壁となる。引き続き綱渡りの対応が強いられることは必至で、迅速で正確な情報収集が作業を進めるうえで不可欠になる。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素9掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。