http://www.asyura2.com/11/genpatu9/msg/447.html
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目標と対策、突っ込みどころは多いな
http://www3.nhk.or.jp/news/genpatsu-fukushima/
事故収束へ課題ごとに目標
17日東京電力が発表した福島第一原子力発電所の事故の収束に向けた道筋では、1号機から4号機について、原子炉の冷却や放射性物質の漏えいといった課題ごとに、3か月程度をめどとした「ステップ1」の目標と6か月から9か月程度をめどとした「ステップ2」の目標を示しています。
【原子炉の冷却】
1号機から3号機が対象で、その現状について東京電力は「いずれの原子炉でも燃料の一部が損傷している。応急的な注水で原子炉を冷やしていて、原子炉を覆う格納容器から放射性物質が漏れている可能性が大きい」としています。
特に2号機では「格納容器が損傷し、放射性物質を含む水漏れが多い」としています。
この課題について東京電力は1号機と3号機については、3か月程度をめどにした「ステップ1」として安定的に冷却できている状態を目標にしています。
そのために、▽原子炉の核燃料の上部と同じ高さまで格納容器を水で満たす。▽熱交換器と呼ばれる温まった水を冷やして循環させる設備を設置するなどして、原子炉の熱を取り除く機能を回復させる。▽格納容器を水で満たすとタービン建屋に汚染水が流入するおそれがあるので、抑える対策を取る。▽作業中の水素爆発の危険をあらかじめ避けるため、格納容器に窒素を注入する。▽格納容器の圧力を下げるため、放射性物質を含むガスを外に放出せざるをえない場合はフィルターなどを使って低減策を取るとしています。
またこうした対策を実施すると、放射線量が高い場所で行う作業が長期化するおそれがあるとしています。
一方、2号機については、「ステップ1」として、損傷している格納容器が密閉できるまでは、施設にたまる水の量を抑えながら冷却するとしていて、格納容器の密閉の時期は明示していません。
そのうえで、▽今の最小限の注水で冷却を継続する。▽作業中の水素爆発の危険をあらかじめ避けるため、格納容器に窒素を注入する。▽圧力抑制室などの損傷箇所を粘着質のセメントで密閉する対策を実施するとしています。6か月から9か月程度をめどとした「ステップ2」では1号機から3号機のすべてで核燃料が100度以下に冷やされ、安定したいわゆる「冷温停止」の状態にするとしています。
中期的な課題としては、これまでの応急的な冷却作業で注入した海水の塩分による原子炉や配管などの破損や目詰まりの防止を挙げています。
【使用済み燃料プールの冷却】
1号機から4号機が対象です。
3か月程度をめどにした「ステップ1」として▽大量の水を注ぎ込める特殊な車両などによる注水を継続する。▽2号機では通常の設備に冷却機能を加えて注水を継続する。▽そのほか燃料プールでも通常の冷却用の設備の復旧を検討する。▽温まった水を冷やして循環させる熱交換器の設置を検討し、実施する。
そしてこれらの対策によって6か月から9か月程度をめどとした「ステップ2」ではプールの水位が維持され、より安定的に冷却できる状態にするとしています。
燃料の取り出しはそれ以降の課題としています。
【汚染された水の管理】
3か月程度をめどにした「ステップ1」では、高濃度の汚染水が敷地の外に流出しないよう十分な保管場所を確保するとしています。
そのために▽高濃度の放射性物質や塩分を除去する水処理施設を設置し、処理した水をタンクに保管する。▽廃棄物の処理に使われる集中廃棄物処理施設を保管先として活用するほか、メガフロートと呼ばれる鋼鉄製の人工島などを比較的低い濃度の汚染水の保管先とする、などとしています。
こうした対策によって6か月から9か月程度をめどとした「ステップ2」では汚染水全体の量を減らすことを目標として、処理された水を原子炉の冷却に再利用するとしています。
それ以降の課題として、本格的な水処理施設の設置を挙げています。
【放射性物質が屋外飛散の防止】
3か月程度をめどにした「ステップ1」では、▽原子炉建屋を特殊なフィルターなどを備えた巨大なカバーで覆う作業に着手する。▽敷地内に散乱したがれきを撤去するとしています。
そして6か月から9か月程度をめどとした「ステップ2」では▽1号機と3号機、それに4号機では原子炉建屋を覆うカバーの設置を完了させる、としています。
この対策については2号機は除外されています。
▽また、原子炉建屋をコンクリートなどで覆う本格的な措置の詳細な設計に着手するとしています。
▽原子炉建屋全体を覆う本格的な措置の実施や▽放射性物質に汚染された土の入れ替えや洗浄はその後の課題としています。
【周辺環境のモニタリング】
3か月程度をめどにした「ステップ1」で▽避難指示区域、計画的避難区域、それに緊急時避難準備区域のモニタリングに着手する。
▽半減期が30年と長いセシウム137など、残留した放射性物質のモニタリング結果を公表する、としています。
6か月から9か月程度をめどとした「ステップ2」では家屋や土壌に付着した放射性物質を取り除く作業を行い、これらの区域の放射線量を十分低減させるとしています。
4月17日 17:30更新
http://www3.nhk.or.jp/news/genpatsu-fukushima/kanren.html
各地の放射線量 減少かほぼ横ばい
17日午前9時までに各都道府県が観測した屋外の放射線量は、ほとんどの地点でやや減少か、横ばいの状態が続いています。
各都道府県は、これらの数値の放射線を浴びたとしても健康に影響が出るレベルではないとしています。
17日午前0時から午前9時までの観測によりますと、福島県内では、▽福島第一原子力発電所から北西に65キロほど離れた福島市で午前5時に1時間当たり1.94マイクロシーベルト、▽郡山市では、午前0時に1時間当たり1.88マイクロシーベルトでした。
また▽南相馬市では午前8時などに1時間当たり0.56マイクロシーベルト、▽白河市では午前9時に1時間当たり0.68マイクロシーベルト▽いわき市では、午前4時に1時間当たり0.37マイクロシーベルトといずれも通常よりやや高い放射線量を観測しました。
茨城県内では、▽北茨城市で午前7時20分などに1時間当たり0.28マイクロシーベルト▽水戸市で午前6時10分などに1時間当たり0.13マイクロシーベルトといずれも通常よりやや高い放射線量を観測しました。
宮城県内では、▽仙台市で午前9時に1時間当たり0.07マイクロシーベルトと県内の別の地点で通常観測している値よりやや高い数値を観測しました。
また宇都宮市、東京・新宿区、神奈川県の川崎市、横須賀市、茅ヶ崎市、千葉県市原市でも通常よりやや高い数値を観測しました。
各地のほとんどの地点で放射線量はやや減少か横ばいの状態が続いていて、各都道府県は、これらの数値の放射線を浴びたとしても健康に影響が出るレベルではないとしています。
一方、札幌市、青森市、秋田市、盛岡市、山形市、前橋市、さいたま市、新潟県の柏崎市甲府市、長野市、静岡市では、通常より高い放射線量は観測されていません。
4月17日 11:40更新
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沖合で基準の4倍の放射性ヨウ素
東京電力福島第一原子力発電所の沖合30キロで行われている文部科学省の海水の調査で、15日、これまでで最も高い国の基準のおよそ4倍の放射性ヨウ素などが検出されました。
専門家は「海流は原発から東の沖に向かっていて、放射性物質の濃度は次第に低くなっていくのではないか」と話しています。
文部科学省によりますと、福島第一原発から東へおよそ30キロの沖合で、15日午前、国の基準のおよそ4倍にあたる、1リットル当たり161ベクレルのヨウ素131が海水から検出されました。
この調査地点では、基準のおよそ2倍にあたる、1リットル当たり186ベクレルの放射性のセシウム137も検出され、先月23日の調査開始以来、濃度はいずれも最も高くなっています。
文部科学省は、福島第一原発を囲むような形で沖合30キロに12か所の調査地点を定め、海水を調べていますが、今月に入り基準を超える放射性物質が検出されているのは、原発の北や南の沿岸部ではなく、いずれも原発の東の沖合の複数の地点です。
調査結果について、海流や海洋生物に詳しい東京海洋大学海洋科学部の石丸隆教授は「沖合で検出される放射性物質の量としては多いと思うが、海流は原発から東の沖に向かっているとみられ、沿岸部を流れるよりも拡散されるため、濃度は次第に低くなっていくのではないか」と話しています。
4月17日 5:15更新
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海水の放射性物質濃度 再び上昇
東京電力福島第一原子力発電所の周辺の海水から検出された放射性物質の濃度は、おおむね低下していましたが、高濃度の汚染水が流れ込んでいた2号機の取水口付近では、15日、再び濃度が上昇し、国の基準の6500倍の放射性ヨウ素などが検出されました。
東京電力は、汚染水の新たな流出は確認されておらず、流出を防ぐ工事の影響ではないかとみていますが、引き続き注意深く監視を続けることにしています。
東京電力によりますと、福島第一原発の2号機の取水口付近で15日午前10時前に採取した海水から、国の基準の6500倍にあたる、1cc当たり260ベクレルのヨウ素131が検出されました。
ここは、「ピット」と呼ばれる施設から高濃度の汚染水が流れ込んでいた場所で、今月2日に基準の750万倍のヨウ素131が検出されたあと、次第に濃度は下がっていて、14日は1100倍まで下がっていました。
また、同じ場所では放射性のセシウムの濃度も再び上昇し、基準の1400倍にあたる1cc当たり130ベクレルのセシウム137が検出されました。
このほかの調査地点では、一部の地点を除き濃度はおおむね横ばいか低下傾向で、福島第一原発の沖合15キロの地点では、ヨウ素131の濃度は最も高いところで基準の5倍となっています。
東京電力は、放射性物質に汚染された水が海に流れ出さないよう、取水口付近に「シルトフェンス」と呼ばれるカーテン状のフェンスや、「止水板」と呼ばれる金属の板を設置しています。
濃度が再び上昇したことについて、東京電力は、新たな汚染水の流出は確認されておらず、こうした工事によって、潮の満ち引きによる拡散が滞っている影響ではないかとみていますが、引き続き注意深く監視を続けることにしています。
4月16日 22:24更新
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