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原発事故 初動に誤り
JCJ主催 前原子力委員長代理が講演
日本ジャーナリスト会議(JCJ)は13日、東京電力福島第1原発事故をテーマとした緊急講演会を東京都中央区で開き、120人が参加しました。前原子力委員会委員長代理で元日本原子力学会長の田中俊一氏が、事故対応や今後の課題について講演しました。
田中氏はデータをもとに、東電と国の初期対応の誤りを指摘。(1)1号機の水素爆発の危険性があったことは認識できたはずなのに、容器内の蒸気の放出(ベント)が遅れて水素爆発に至った、(2)4号機の使用済み核燃料プールの監視を怠り、水位低下と燃料損傷、水素爆発を招いた―など、やるべきことをやらずに事態をより深刻にしたとのべました。
1号機の格納容器への窒素注入に関しても、「私たちは早くから言っていたのに、アメリカのNRC(原子力規制委員会)に言われて初めてやった。国の原子力安全・保安院も含め、重大事故に学んでいない。考えられないことだ」と批判しました。
また、既存の冷却システムは損傷のため使えない可能性が高い上、新規のシステムをつくるにしても現場の放射線量が高く、作業は困難になると指摘。放射性物質による汚染の広がりの厳密なモニタリングを急いで進めるべきだなどとのべました。
しんぶん赤旗
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik11/2011-04-14/2011041415_01_1.html
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