http://www.asyura2.com/11/genpatu9/msg/353.html
Tweet |
【スピークアウト】「未知との遭遇」に直面する日本 通用しない従来の科学的知見
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20110415/dms1104151123002-n1.htm
2011.04.15 :夕刊フジ
原発事故は依然として収束していません。飲料水、牛乳・乳製品、野菜・魚介類・肉類・卵等の食品への放射性物質の影響も続いています。
今後、日本は長きにわたって放射性物質と向き合っていかざるを得ないのが不可避の現実。放射性物質の影響について、正確な認識と情報を持つことが肝要です。
日本はこれまで、これほど深刻な原子力災害に直面したことはなく、食品に関する放射性物質の規制は存在しませんでした。
そこで、原発事故発生直後の3月17日、厚生労働省は暫定規制値を導入。原子力安全委員会が2000年に策定した基準値を準用したものです。
原子力安全委員会は、1974年の原子力船「むつ」の放射能漏れ事故を契機に78年に設立。99年の茨城県JCOウラン加工工場での臨界事故を機に体制が強化され、現在に至っています。
原子力安全委員会は国際放射線防護委員会(ICRP)が設定した基準値を参考にしています。ICRPは放射線防護に関する勧告を行う国際的な学術組織であり、その起源は28年設立の国際X線ラジウム防護委員会(IXRPC)。50年に現在の名称になりました。ICRPの勧告は、世界各国の規制の基礎となっています。
また、厚生労働省は乳児に関する暫定規制値についてはコーデックス(国際食品規格)委員会(CAC)の基準値も参考にしました。
CACは国連食糧農業機関(FAO)と世界保健機関(WHO)が63年に設立した政府間組織。消費者の健康保護、食品の公正貿易促進を目的として活動しています。
「コーデックス」はローマ時代の食品法典(コーデックス・アリメンタリアス)というラテン語に由来したネーミングです。
ところで、国際的、学術的に信頼性の高いICRP、CACの基準値は、放射性ヨウ素については魚介類を対象としていません。
その理由は、魚介類については放射性ヨウ素が蓄積されにくいというのが従来共有されていた科学的知見だったからです。
しかし、現実には魚介類からも高濃度の放射性ヨウ素が検出され、急遽、野菜と同一の暫定規制値を適用。世界は今、従来の科学的知見が通用しない深刻な原子力災害の「未知との遭遇」に直面しています。(民主党参議院議員・大塚耕平)
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素9掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。