http://www.asyura2.com/11/genpatu9/msg/272.html
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放射性物質の垂れ流しは、レベル7の福島や六ヶ所村だけではありません。ずっと以前から英・仏が垂れ流しており、日本はそれをお手本にしているのです。 (父さんの日記)
http://rightaction.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/post-7472.html
東京都知事がまたもや我欲と利権に生きる石原慎太郎となりました。
とても受け入れられる結果ではありませんが、これも民意です。まあ「都民のレベル以上の都知事は生まれない」ってことですかね。
石原を選択しておいて、「新銀行東京は許せん!」とか「築地の豊洲移転は有害物質で危険だし耐震性でも築地が安全だから反対!」とか「もっと福祉を充実させろ!」とか、そんなこと愚痴らないでくださいよ! 石原に投票したみなさん。
さて、原子力安全・保安院は何故か今頃になって?福島第一原発をレベル7としたそうです。何を今更、とぼけやがって・・・。しかも統一地方選を避けてその後に・・・。
そういえば、福井県ではトラブル続きで危険極まりない(核武装のための実験施設でもある)高速増殖炉もんじゅと13基の原発を推進する現職知事・西川一誠氏が再選しています。福井県民にとっての悲劇は、福島第一原発の実態が隠蔽されていたことと、反原発派の対抗が共産党候補の1名だけだったということに尽きると思います。
東電も保安院も、1号機に続き3月14日にMOX燃料使用の3号機が大爆発をおこした時点で、更に翌日(15日)の4号機爆発と2号機格納容器損傷というだめ押しで、福島第一原発は既にレベル7であったと認識していたはずです。もしかすると福島第一の今後の展開次第、また10年後、20年後の調査結果次第では、将来「国際原子力事故評価尺度(INES)]にレベル8が設定される可能性もあると思えてきます。
それにしても、放出された放射線物質の総量がチェルノブイリの10分の1などとは、この期に及んでまだ嘘をついていますね。当初はモニタリングポストの数が不足していましたし、計器類の故障もありました。周辺地域の土地での調査は、IAEA(国際原子力機関)が地表1uあたりの量を測定するのに対し、日本は場所によって5〜15cm掘り起こし「1kgあたりの量として、間引きと、uからkgにすり替えた線量」の発表をしています。また太平洋上に流れた大気中の線量や、海中に漏れたり放出したものは殆ど考慮されていません。
このような実態をマスコミが報道しないのですから、私たち、国と東電の欺瞞を見抜いている市民が、しっかりと批判せねばなりません。
当初発表されていたレベル5からレベル7に引き上げた背景には、1号機の困難な状況もあると思います。
いま行っている1号機への窒素注入について、東電にしては珍しく正直に「格納容器内での水素爆発防止のため」と、格納容器が水素爆発する可能性に言及しました。何ら事前対応できないままに、1号機、3号機、4号機と立て続けに爆発させてしまった反省からか、1号機の予測される状況を素直に公表した模様です。
もう騙しきれなくなったと観念したのか?それほど危機的な状況なのだと思います。同時進行で原発4基の危機に直面し対応することは、極めて困難なことだと思います。
4号機の使用済み燃料プールは損壊し、もうプールそのものが存在しません。使用済み燃料棒は溶融し丸裸の状態で発熱しているでしょう。
3号機もやはり使用済み燃料プールが損壊し、爆発で残った燃料が溶融して発熱しているようですし、実は格納容器がまだ存在するのかどうかも疑問です。爆発で、格納容器の全体もしくは上部が吹き飛んでしまったのではないか、とも思われます。そうであれば、福島は恐ろしく深刻な事態に陥っているということです。
2号機は格納容器の圧力抑制プールが損傷しているのですから、冷却水の注入と損傷箇所からの漏洩とのイタチごっこで、燃料の溶融を止めるには不十分な状態が続いています。使用済み燃料プールも燃料棒が露出して高温になり水蒸気を出しています。
参照:http://rightaction.cocolog-nifty.com/blog/2011/03/3-79a5.html
このように危機的な状況であるのに、政府は原発被災者に対し、今週になってようやく高放射線量の地区住民に避難指示し、そしてその翌日にレベル7を発表・・・。なんとも、地元の被災者の方々の心情をもてあそぶこの対応に憤るのは、私だけではないと思います。
国民の命を軽視し、真剣に東北の被災者の救援策を練り実践するでもなく、東電や保安院を厳しく指導することもできず、自己保身と政権の延命しか頭にない"官"直人以下現政府閣僚を即刻引きずり下ろし、国民と真摯に向き合う国民のための政府を、私たちの手で実現させたいものです。
ほんの少し前置きを書いて本題に入るつもりでしたが、だんだん熱くなり長くなってしまいました。どちらが本題なのかかわかりません(笑)。こういうことはたまに?ありますが、これは当ブログの特徴の一つでもありまして・・・。
ならば記事を二つに分ければよいのですが、なかなかそれもできません。一本の記事に仕上げるために、更に突っ込んだ考察をする時間がないことが大きな理由です。すみません。そして、その記事がいつ仕上がるかは、私の体調次第であることと、プライベートの時間がいつどれくらい取れるか、その条件にもよるために全く予測不能であり、そんな訳で、申し訳ありませんが宜しくお付き合いください m(_ _)m 。
では、前稿に続き放射性物質の垂れ流し問題を取り上げます。
原子力安全・保安院は六ヶ所村再処理工場での放射能垂れ流しの理由について、「経済的効率を追求する民間事業者では、無害化あるいは閉じ込めができない」からと、明確に発言しています。利益追求する民間に任せられないのであれば、国民の命を守るために国が責任を持って事業化すればよい話ですが、あくまでも放射能垂れ流しを前提としたままの六ヶ所村再処理工場を本格稼働させようとしています。
国民の命と地球環境を守る国の責任を放棄しています。そして「放出した放射能は海水により希釈されるから問題がない」とまで宣っています。
では、福島の事故で頻繁に耳にするようになった、この「海洋に放出した放射能は希釈されるから問題がない」などと国が言うようになったのは、どのような背景があるのでしょうか?
ぱんださん がツィッターで紹介してくれていました。
▼@panda_pengin ぱんだ
http://www.geocities.jp/tobosaku/kouza/saisyori2.html 英・仏の再処理工場でも十数年間にわたって汚染水を海に流しています。決して健康に影響がないことはありません。ご参考までに。。。
4月6日
要するに、英・仏の再処理工場で悪しき前例があり、それに安易に乗っかったということですね。
このことは国や地方行政に顕著でトップダウン型企業にも多くみられますが、プロジェクトや事業化を進める際、まず「何をやるか」が先に決定されているとします。そのために「いつまでに」「誰が」「どのように」と進みます。その際、社会性や公共性を考えたり市場を見極めたりした上での「何故やるか」「何のためにやるか」は後から適当につじつま合わせをしてきます。
目的は、自分たちの利益であり、国民や消費者の利益は無視されます。彼らから発表される国民や消費者の利益は、彼らの目標達成を正当化するために塗り固められた欺瞞です。
では、六ヶ所村再処理工場の悪しき前例となった英・仏の実態を、以下ご紹介します。六ヶ所村から垂れ流される放射性物質の量は、この英・仏の工場よりも更に深刻な数値なのです。
古い資料ですが、ここに書かれた被害はいまも続いています。
冒頭、動燃の名称が出てきますが、動燃は1998年に核燃料サイクル開発機構として改組され、その後2005年に日本原子力研究所と統合され、日本原子力研究開発機構に再編されています。1995年12月に高速増殖炉もんじゅでナトリウム漏洩事故を起こし、1997年3月には東海事業所再処理施設アスファルト固化処理施設で火災爆発事故を発生させています。
このことと、文中で96年のデータに触れていることから、この記事は1997〜1998年頃に書かれたものだと思われます。
<転載開始>
英・仏の再処理工場 深刻な放射能汚染発覚
イギリスのセラフィールド、フランスのラ・アーグ両再処理工場で、深刻な放射能汚染が相次いで発覚し、大きな問題となっています。
両工場では、日本から送られた使用済み燃料の再処理も行われており、私たちにもその責任の一端があるのではないでしょうか。
また六ヶ所に建設されている再処理工場が稼働すれば、同じように日本全国、そして近海が汚染されると覚悟しなければなりません。
[ラ・アーグ]
仏版動燃=核燃料公社(COGEMA) 膨大な放射性物質を排出
日本で動燃のずさんな体質が問題になっていますが、フランスの動燃にあたる「核燃料公社」も負けず劣らずずさんなようです。
ラ・アーグでの発端は、今年の1月、フランスのブザンソン大学ジャンフランソワ・ビエル教授が、イギリスの科学誌(ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル)に発表した論文です。
それによると、ラ・アーグから35キロ圏に住む白血病にかかった子ども27人と健康な子ども192人とそれぞれの母親の生活を調査、比較したところ、頻繁に海水浴をしたり、地元産の魚を多く食べた子どもほど白血病にかかりやすい傾向が確認されたというものです。
一方、グリーンピースが再処理工場の廃液排出管周辺を調査し、4月にはパイプが自然状態の3900倍に達する放射線を発していることを発見、さらに6月には、排出管や周辺の堆積物などを採取、分析したところ、排出液からは1リットルあたり1億6千万ベクレルのトリチウムをはじめ、通常の海水の1700万倍の放射能を検出しました。
グリーンピースによると、ラ・アーグ再処理工場は毎日10万リットルの放射性廃液を放出しており、全長7kmのパイプの内側には厚さ2cmの放射性物質が付着しているとのことです。
慌てた核燃料公社は、排出管の放射性付着物の除去作業を計画、グリーンピースなどの環境影響評価の要求を無視して、7月7日から作業を強行しました。
しかし、逆に50キロ、10億ベクレルもの放射性物質を漏らしてしまいます。
7月10日、ついにフランス環境相が、排出管周辺海岸への立ち入りを禁止しました。
さらに9月には、除去作業で生じた放射性廃棄物のドラム缶や排出装置の部品やパイプが、海岸からわずか250メートル沖の水深7mの海中に放置されているのをグリーンピースが発見しました。
追いつめられた核燃料公社は、グリーンピースの調査活動を禁止するよう裁判所に提訴しましたが、当然ながら却下されました。
9月25日、グリーンピースが、排出管付近で採取したカニからセシウム137、コバルト60など、キロ当たり1350ベクレルの放射能を検出したと発表、さらに10月2日には、排出管から、コバルト60、アメリシウム241を含む基準より大きな粒子の放射性物質が放出されているのを確認したと発表しました。
ラ・アーグには、日本の他、ドイツ、オランダ、ベルギー、スイスが再処理を委託しています。そこで、ラ・アーグ周辺の住民は、ドイツ政府に対してドイツで発生した使用済み燃料をラ・アーグに運ぶのを許可しないように求める裁判を起こしましています。
さて、今や世界でただ1国、プルトニウム利用にしがみつく日本の国民として、私たちは・・?
[セラフィールド]
子どもの歯にプルトニウム蓄積 大西洋〜北極圏まで広がる汚染
イギリスからもセラフィールド再処理工場による深刻な放射能汚染を報じるニュースが届いています。
まず、イギリス政府が実施した未成年者の歯の分析調査で、プルトニウムによる汚染が、セラフィールドを中心に同心円状にイギリス全国に及んでいることが判明しました。
それによると、歯科治療で抜歯された未成年者の歯を全国から集め分析したところ、工場から75km圏内に住む子どもの歯では平均1kg当たり換算7ミリベクレル、225km圏内では5ミリベクレル、それ以上では3ミリベクレルのプルトニウムが検出されたというものです。
また、96年第4四半期にセラフィールド近海で捕獲されたロブスターから、1kg当たり3万6千ベクレルのテクネチウム99による汚染が検出されました。これは同じ場所での96年のデータの92倍に相当します。
セラフィールドは、毎日900万リットル以上、年間2億3千万リットルの放射性廃液をアイルランド海に放出しており、これによる汚染は、アイルランド海全体は勿論、北海、バルト海、ノルウエー海、バレンツ海、グリーンランド海にまで及んでいるとのことです。
セラフィールドの汚染については、白血病の増加や、海岸にすむ家族の電気掃除機の塵からプルトニウムが検出されるなど、ずいぶん前から地元で問題となっていましたが、政府や推進派はその都度因果関係を否定する宣伝を繰り返してきました。
日本でも「セラフィールドからの手紙」というパンフレットで、地元の被害者の声が伝えられると、電力会社は早速、現地工場関係者を登場させて安全性を宣伝するパンフレットをばらまきました。
しかし、今や事実は覆いようもなくなりました。このままでは、六ヶ所でも同じことを繰り返してしまいます。
参考資料
GREENPEACE-INTERNATIONAL/PRESSREREASE
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美浜の会ニュースNO39
福井新聞(8月2日)
反原発新聞234号
<転載終了>
英・仏ともに、再処理工場から垂れ流される放射線の被害は深刻です。
ここで六ヶ所村から放出される放射線の数値を確認しておきましょう。六ヶ所村が本格稼働すれば、大気中と海洋への年間放出量の合計が、ヨウ素:2,410億ベクレル、セシウム:253億ベクレル、プルトニウム:832.9億ベクレルなどとなっており、更にトリチウム:1京9,900兆ベクレル、クリプトン:33京ベクレルという数字が公表されています。
これらの数字は、原発365年分の量となります。
国がレベル7と評価した福島第一原発では、原子力安全委員会の試算でこれまでに63京ベクレルの放射性物質が放出されたということですが、もしも六ヶ所村再処理工場が事故を起こすと、これを遙かに超える放射線が放出される危険があります。
六ヶ所村の最大処理能力はウラン800トン/年、使用済燃料貯蔵容量はウラン3,000トンです。試運転期間中に430トンの使用済み核燃料を処理し、4トン前後のプルトニウムを抽出する予定です。長崎に投下されたプルトニウム型原爆は5kgですから、試運転期間中に六ヶ所村が抽出するプルトニウムは、長崎型原爆の800倍です。試運転期間中に今回のような大震災や津波が六ヶ所村を襲えばどのような事態となるか、想像するだけで恐ろしいです。
参照:http://ja.wikipedia.org/wiki/六ヶ所再処理工場
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