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今のところ「梅」レベル、いやそれ以下の「たんぽぽ」や「芝桜」レベルで納まってくれることを切に願う。国のこれまでの原発推進政策の糾弾は後回しにして、今後考えられる場合の思考実験をする。
第一原発の1〜3号機は炉心(圧力容器内)に現役だった燃料棒がある。4〜6号機は定期点検中で、一応安定。4号機の炉心に燃料棒はなく燃料プールに使用済み燃料棒がある。5〜6号機には圧力容器にも燃料プールにも燃料棒がある模様。この前提で考える。
この状態で1〜3号機のいずれか一つでも万が一制御不能(炉心溶融や爆発など)となり強烈な放射線で作業員が近づくこともできなくなり、放棄せざるを得なくなると、第一原発のエリア全体に人は近づくことができずエリア一帯を放棄せざるを得なくなるだろう。そうすると残りの5機も管理不能となり全部暴れ出すという地球の歴史上、これまでになかった大人災になる恐れがある。
もっとも負荷の軽い見られる4号機のみを取り上げても、使用済み核燃料は炉心から取り出しても3年間は燃料プールで冷やし続けなければならないという(水野解説委員)。この燃料棒は取り出して約半年ということなので後2年半は冷やし続けなければならないことになる。この4号機がコントロール不能になるだけでもレベル6以上の事故になるのではないのか。
その他の号機についてはいちいち想像をめぐらすのもおぞましいので止める(とはいえ、5,6号機に限っていえば、電源はあるので作業員がいなくても、自動冷却が可能であればよいが、燃料棒の残存寿命に応じて、最長で十数年ぐらいは(まず圧力容器内でそのまま)冷やし続けなければならないと思われる。その間、人手がまったく不要ということは考えられない)。
筆者が言いたいのは、現在の「梅」?レベルで進行を食い止める必死の作業が求められるということ。第一の難関は1000mmシーベルトとされる高濃度の汚染水の処理である。それが終わって初めて山登りの準備ができる。そのあとにも数々の難関が待ち構えていると予想される。(作業員の方々には誠に酷い生き地獄の日々になるが、お許しいただきたい)。
京大の小出先生の心配もこのへんのところではないかと推測される。核物質の量はチェリノブイリの3倍になるという。
本稿を書く直接の動機となったのは、本日の朝日1面「使用済み燃料搬出計画」の記事である。上に述べた最悪の事態を視野に、できればこの地から離れた地に移し、コントロール可能な状態に保ち、この地での事故の規模を少しでも軽減しようとする動きではないかと思われるのである。
・京大小出「彼らは事故1日目にすでに知っていた・レベル7・1万テラ」たねまきジャーナル
http://www.asyura2.com/11/genpatu9/msg/200.html
投稿者 ジャック・どんどん 日時 2011 年 4 月 13 日 04:57:42: V/iHBd5bUIubc
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