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4月13日 19時41分 NHK
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110413/k10015294891000.html
東京電力福島第一原子力発電所の事故で、4号機の使用済み燃料プールの水温が、およそ90度と通常よりかなり高くなっていることが分かり、東京電力は、燃料の一部が損傷しているおそれもあるとして、冷却のための水の放水を続けるとともに、プールの水に含まれる放射性物質の分析を進め、燃料が壊れていないか確認を急ぐことにしています。
福島第一原発の4号機の使用済み燃料プールについては、12日、特殊車両のアームを使ってプールの水温を初めて調べた結果、およそ90度と、40度以下という通常の温度よりかなり高くなっていることが分かりました。このため、東京電力は、燃料を冷却するため、13日午前0時半から午前7時前にかけて195トンの水を放水したということです。東京電力によりますと、水温の測定状況からプールの水位を推定すると、本来より5メートルほど下がっていますが、水面は核燃料よりも2メートルほど高い位置にあるとみられ、13日朝の水の放水で、さらに1メートルほど上がったとみられるということです。水温が高くなっていることについて、東京電力は、本来の海水で熱を取り除く循環系の冷却機能が失われているため、水の注入によってプールの水が蒸発するのを抑えている状態で、結果的に温度が高くなっているとみています。一方、水温の上昇と合わせてプールの水面の上の放射線量を調べたところ、通常はほとんど計測されない水面の上で、1時間当たり84ミリシーベルトという高い値が検出されたということです。これについて、東京電力は、使用済み燃料が損傷し、放射性物質がプールの水に漏れている可能性や、隣の3号機で起きた水素爆発で放射性物質が付着したがれきが、4号機の建屋の中に飛び込んできた可能性があるとしています。このため、冷却のための水の放水を続けるとともに、プールの水に含まれる放射性物質の分析を進め、燃料が壊れていないか確認を急ぐことにしています。4号機の燃料プールを巡っては、原子炉の大規模な工事の関係で、炉内の核燃料がすべてプールに移され、福島第一原発の中では最も多い1331体の燃料を束ねた燃料集合体が保管され、1時間当たり200万キロカロリーという高い熱量を持っていることが分かっています。東京電力では、4号機は特に発熱量が多いことから、使用済み燃料の熱で水が蒸発し、燃料が露出するおそれもあるとして、自衛隊などの協力を得て、消防車や特殊な車両を使って水の放水作業を続け、これまでに1800トンを超える水を入れていました。4号機の使用済み燃料プールの水温や放射線量が上がっていることについて、東京大学大学院の岡本孝司教授は「90度というのは、プールの水が一部沸騰しているものの、水によって冷却ができていることを示している。放射線量が高い値を示していることから、核燃料が損傷して、中に閉じ込められていた放射性物質が漏れ出している可能性がある。水のサンプリングの結果から、核燃料にどれくらいの損傷があるかを評価したうえで、今後の処理について検討する必要がある」と話しています。そのうえで、「4号機のプールの核燃料は、原子炉から取り出してまもない燃料も含まれるなど、ほかに比べて発熱量が大きい。核燃料のこれ以上の損傷を防ぐためにも、プールから漏れ出す水の量をなるべく少なく抑えながら継続的に冷やすことが重要で、いずれは長期的な冷却システムを作ることが求められる」と指摘しています。
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