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2011/4/13 16:57
http://netallica.yahoo.co.jp/news/180631
今度はストロンチウム−。福島第1原発の爆発で放射性物質が大気中に拡散したが、体内に入ると骨のがんなどを引き起こすというストロンチウムも飛び散っていたことが分かった。極めて少ない量で健康に影響はないとはいうものの、次々と判明する悪い調査内容に我慢も限界だ。
文部科学省は12日、福島第1原発の「30キロ圏外」で、福島県内の土壌や植物から微量の放射性ストロンチウムを検出したと発表した。今回の事故を受けた調査でこれが検出されたのは初。ストロンチウムの濃度限度について法令に基準値はないが、同省は「極めて少ない量で、健康に影響はない」と説明している。
空間放射線量の高かった福島県浪江町と飯館村の計3カ所の土壌を調べた結果、ストロンチウム89は1キログラム当たり13〜260ベクレル、ストロンチウム90は同3・3〜32ベクレルだった。
この物質は原子番号38の元素。放射性のストロンチウム90は、ウランが核分裂するとでき、半減期は約29年にわたる。
カルシウムと似た性質があるため、体内に入ると骨などに蓄積。ガンマ線よりも危険度が高いとされるベータ線を出し続け、骨のがんや白血病を引き起こす恐れがあると考えられている。野菜などが取り込んだものや、牧草を経て牛乳に含まれたものが体内に入ることもあるという。
チェルノブイリ原発事故や核実験などでも飛散し、大問題となった。ストロンチウム90が分解してできるイットリウム90も強力な放射線を出す。
半減期が長いだけに健康への影響も懸念され、分布の本格調査が必要だ。
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