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2011年04月12日 09:53 東京スポーツ
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JR中央線の東京・阿佐ヶ谷といえば民芸店を営む詩人ねじめ正一氏で有名だが、そのお隣の高円寺はリサイクルショップから飲み屋、古着屋など店舗の号数が15を超えたという「素人の乱」のホームタウンでもある。
素人の乱とその代表的存在でリサイクル店を営む松本哉氏らが呼びかけて10日に高円寺で行われた反原発デモは古い「デモ」のイメージとはまったく違うものだった。
先頭の軽トラック(てんぷら油の廃油からつくったエコ燃料を使用)に地元のロックバンドやパフォーマンス集団が代わる代わる乗って、お祭り騒ぎで反原発をアピール。「高円寺の最終兵器」と名乗るバンドの女性は「バカですけどね、アホですけどね、原発やばいッスよ!」と声を張り上げた。
参加者も30代以下とみられる世代がほとんどで、女性が多い。いわゆる活動家的な人がデモを主導していない。高校非常勤講師の24歳女性は「これぐらいの人数は当然。みんなが(原発に)危機感を共有しているってことじゃないですか」。神奈川県から来た男子大学生は「前からウサンくさいと思っていた。仲間内でも『原発ダメだね』という話は出ている」と話した。
ドイツの25万人の反原発デモに比べればケタが違う。今回のデモも「30万人」を掲げていた。それでも松本氏は終了後、参加者に「巨大政党や組織の呼びかけでないにもかかわらず、ほとんどの人がネットと口コミで集まった。これからもドンドン騒ぎを続けていきたい」と訴え、気勢を上げていた。
映画「おやすみアンモナイト」(増田俊樹監督、2009年)で主人公のモデルになった松本氏は、メールマガジン「貧乏人ファイトクラブ」などで情報を発信。「貧乏人大反乱」の著書もあり、法大在学中には「法政の貧乏くささを守る会」を結成するなど、貧乏を前面に掲げてきた。
2年前に取材したイベントで松本氏は「いまの世の中、カネ持ちがのさばっているというか、何でもカネ、カネ。町が窮屈で自分たちの居場所がない。それに対抗する文化をつくった」と語っていた。
具体的には、高円寺の駅前でゲリラ的に突然、鍋をやったりサンマを焼いたり。自ら始めたリサイクル店では「ヒマ人どんどん遊びに来い」とカネを使わない“客”も歓迎し、店のレジの前にイスとテーブルを置いて酒を飲ませる「貧乏人バー」も営業した。
そうしたやり方で地元民のコミュニケーションが深まり、松本氏のリサイクル店から始まった「素人の乱」もアメーバ的に増殖。「ヒマな若者がいっぱいいると役に立つ」ということで、店の隣で占いをするニートもいるという。かくしてナゾめく高円寺――。
10日のデモでは、「東電前(で繰り返されているデモ)って、これだけいた?」「なぜに高円寺?」「東電前じゃないってのがいのかも」と参加者は口々に漏らしていた。
松本氏によると「デモは祭りか遊びかわからない。いつも高円寺。自分たちの町で騒ぎを起こす」のだという。
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